僕の東大受験~数学編⑥~

お久しぶり、ではないですね。
今回は確か高2の同日受験くらいからのお話だったと思います。

前回の終わりにもちらっと話しましたが、ここら辺から東大特進の情報量が増えていきますので、東大特進に興味のある方は是非読んでみて下さい。
もっとも、雑談もそこそこ多いですが。

では早速。
前回も述べたようにこの時期は学校を思いっきり休んで、いっぱい勉強していました。

当然一番の目標は同日受験で最高の成績、具体的に言うと理三A判をとることでした。理一志望ですが目標はできるだけ高く、が僕のモットーだったので。

とはいえ数学に関してはあまり力を入れてはいませんでした。
いつも通り、最高の演習とスタ演の残りを消化していく感じでしたね。

ただ、東大特進の高3プレや、お試し感覚で青木先生の真髄をとったりもしていました。まぁメインで取り組んではいませんでしたが。

そして、約1年ほどの長い付き合いだったスタ演とも同日の直前ぐらいでちょうどお別れになったんですね。

すなわち、(一部分を除いて)「ほとんどの問題を2連続、目安時間内に正解できるまで終わらない」を無事クリアしたのです。

いやー長かったですね。
でもおかげで、ⅠAⅡBの典型問題は確実に解けるようになったと思います。

もっとも、東大においてこのレベルはあくまで「できてることが前提」なので、そういう意味ではようやくスタートラインに立てた、といったことでしょうか。

とはいえのちのち僕はこの土台に感謝することになるのです。
まぁそのありがたみに気付くのは受験が終わって自分を客観視できるようになってからなんですけどね。

話を進めます。
とにかく、いつも通り勉強して迎えた同日。
理三A判はかなわなかったものの、いわゆる冠模試で偏差値70を越したことにかなり浮かれてた記憶があります。

ここで、2021年入試のネタバレが微妙に入ります。気を付けて下さい。

数学に関して言うと、試しに受けた青木先生の授業で多項式を扱ったのですが、難しそうな大問で多項式が出た時「これは授業を受けたプライドにかけて正解してやる」という意気で取り組みました。

結果はそこそこ。
まぁ役に立ったことは確かだったので、青木先生の授業をとることをここで決定しました。

ネタバレ終了です。

まぁそんなこんなで、2月を終え徐々に高3向けの授業が東大特進でも始まっていきます。

この時期から再び学校にしっかり通うようになりましたね。
理由は単純に部活に行きたくなったからですね。
授業もほぼなくなる時期なので。

学校の話は置いといて。
東大特進の授業は基本的にすべて取っていました。すべて特待料金で受けることができたので。

数学に関しては、青木先生の「数学の真髄」、長岡先生の「東大特進数学」をとってましたね。
本当は松田先生の授業をとりたかったのですが、数Ⅲを含む授業がliveのみ、しかも大阪だったので関東民の僕は諦めました。

なお、青木先生と長岡先生の授業はliveと映像どちらもあったのですが、テストゼミ以外は自宅で映像を見てました。都民でもないので交通費&移動時間がかかるのが嫌だったんです。

では、このお二方の授業、及びテストゼミに関して説明していきます。
もっとも、青木先生のテストゼミは秋ごろから開講なので、後程その時期に合わせて説明しますね。

と、その前に一応東大特進の仕組みについて簡単に。
東大特進は普通の塾とは違いいわゆる「講習」が年間ある感じですね。
第Ⅰ期から第Ⅵ期までが1年間にまばらに配置されてるイメージです。

まぁ夏期講習的なのが季節を問わず定期的にあるイメージです。
とはいえ、質と量がどちらもかなり重いものをやるので、liveで受けようが映像で受けようが予習復習でかなり時間がかかるためそれくらいの間隔があいてた方がいいのですが。

これを念頭に次からの話を読んで下されば幸いです。

では、まず青木先生の「数学の真髄」。
ⅠAⅡBは文理共通の授業ですがしっかりハイレベルです。数Ⅲももちろんハイレベルです。特に2,3割の問題は理系に関しても理三以外にはオーバーワークでしたね。

とはいえ内容はためになるものばかりです。
それでは具体的に説明していきます。

開講時期に合わせてテーマが定められていて、そのテーマに合わせた問題を、予習でじっくり解いて、解説を聞く、というかなりオーソドックスな授業です。

もっとも冬頃からはテストゼミになるのですが。
また、それぞれのテーマについては入試基礎レベルはできてるものとして扱っています。
要は初修扱いの授業はない感じですね。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、青木先生は論理、というか記述に関してすごい厳密です。
また解法暗記をバッサリと切り捨てます。

ただ、これは「こうきたらこう」と脳死で切り返すのに反対している感じで、「こういう問題は○○だからこう解く」というのをわかったうえで
「こうきたらこう」と解くのにはむしろ賛成的な立場のようでした。

あくまで僕が授業を受けた感想ですが、数学が出来る人から見たら、この問題で扱われているものにはこういう性質があるから、こう考えるのが自然。だからこう解く、っていうのをひたすら見せてくれる授業のようでした。

それでいて、厳密な論理に沿った記述についてもしっかり言及してくださるのでいい意味でかなり重たい授業になっています。

ただ、正直言って万人受けするか、というと少し違うと思います。
1年間授業を受けてた僕が言うのもなんですが、正直僕には向いていませんでした。
もちろん向いてる人もいると思います。

では、なぜ僕が向いていないと感じたのかの理由を説明していきます。

簡単に言うとハイレベルすぎて行間を埋めるのがきつかったんですね。
それと、もともとの僕の数学のスタイルとあってなかった(僕のやり方がまぁまぁまずい)んですよね。

先程も述べたように、青木先生の授業は、数学ができる人から見るとこの問題はこう見えてるからこう解く、というのを実感する授業なんですよね。
少なくとも僕の感触では。

そして、解法暗記に関してはバサッと切り捨てるので、しっかりとその考えに至る説明的なのもして下さるんです。
ただ、その「考えに至る経緯」が僕からするとかなりハイレベルだったのです。

簡単に言うと、「そういわれても…」という感想を抱く場面が少なくなかったのです。
確かに、その問題では、その思考回路に至りはするだろうけど、いくら練習しても先生同様な思考の流れができるイメージがわかないことが多かったのです。

説明された思考の流れに行間があるように感じたのです。

これは僕が、通期で「数学の真髄」をとってなかったのも原因の一つだと思ってます。これをとってる前提で進めてる節も感じられたので。

僕はある程度の解法暗記、ある種のパターン化というのは必要と考えていた、いわゆる「受験数学」的な考えだったのですが、その考えはおそらく青木先生とかなり相性が悪いです。

まぁ、青木先生自身がその考えに反対している感じだったので当たり前なんですけどね。

とにもかくにも、青木先生の考えに追いつける気がしなかった僕ですが、先生の授業を受け続けた理由はちゃんとあります。
論理的に間違いのない厳密な記述、の練習に先生の授業はもってこいだったんです。

そのため、答えはあってても必ず丁寧に解説を聞いて、自分の解答と照らし合わせていました。
これは、青木先生の授業を受けるうえでかなり重要なことだと考えていました。

まぁ青木先生の授業の説明はこれくらいにしておきます。
あくまで一個人の感想なので悪しからず。
青木先生の授業について説明してるものは多数あると思うので、それらも参考にしてみて下さい。

次は長岡先生授業の説明を。
ここで、言い忘れてたかもしれませんが、僕、東進の衛星予備校の方も通っていて、そこでも通期で長岡先生の東大対策数学のⅠAⅡBを高2の2月くらいからとってたんですよね。

通期と東大特進では、授業の流れがかなり似てるのでまとめて説明しますね。違いと言えば、通期はコマ数が多いので各テーマに沿って解説する一方、特進では論理(存在条件とか)や微積、など重要事項にしぼって解説してる感じですね。

長岡先生の授業はかなりシンプルです。
テキストの問題の解説をひたすらして、時間があったら補足事項についても述べる、といった感じです。

ただ、その解説がすさまじいのです。簡単に言うと数多くの別解を紹介してくださるのです。

ここでやさ理の話でちらっと触れた別解の話を。
長岡先生はやさ理と違ってただ別解を紹介するだけでは終わりません。
その別解を紹介する理由もしっかり述べます。

例えば、長岡先生はどんな問題でも、たいてい「ゴリ押しの計算」の別解を紹介します。理由は「確固たる計算力があれば最短ルートが思い浮かばなくても事実上解ける」というのを示すためだそうです。(確かこんな感じの理由)

他にも、ベストな解き方ではないがこう見えたらこう解く、的なのも解説してくださいます。

こんな感じに、別解それぞれに意味を持たせてちゃんと解説してくださります。

また、授業で解説した問題に沿った類題をテキストに載せて下さっています。これを解くことで教わったことの定着につながります。

僕個人的には青木先生よりも長岡先生との相性の方がよかったですね。
長岡先生も青木先生同様、厳密な論理に基づいた記述をしっかりと紹介してくださります。また、解法暗記的な考えに賛成してるそぶりは見られません。

お二方の教えて下さるものは本質的には変わらないはずなのですが、なぜ長岡先生の方が相性が良かったのか僕なりに考えましたので、このお二方で迷ってる方は是非読んでみて下さい。

簡単に言うと、長岡先生の方が多少「暗記感」が大きかったのだと思います。
もちろんこれは、この問題はこう解くんだ!!的な話じゃありません。

ただ、割と「お決まりのパターン」的な話が長岡先生には多かった気がします。「この問題にはこう」となるほど狭くはないのですが、「この類の問題はこう解ける」みたいな解説が心なしか多かった気がします。

もちろんむやみな解法暗記的なわけじゃないのですが…なんといえば良いのでしょうか。

青木先生は「0から考える。武器は現地調達」、長岡先生は「1から考える。武器は事前準備」とでもいうべきでしょうか?あくまで僕の感触ですが。
ここら辺は言語化がかなり難しいです。

まぁ正直に言うと、お二方の授業スタイルや話し方の違いから、受け取りての僕が勝手にゆがめてるだけ説が有力ではありますが…。

松田先生と長岡先生が割と近い感じではあると思います。後者の方が抽象度は上がりますが。

とにもかくにも、お二方ともいい先生であることには間違いないです。
というか、お二方とも同じくらいハイレベルな内容を扱っていることは間違いないので、東進の無料期間に体験してみて比べてみるのが1番賢いと思います。

それで自分に合ってる方を選べばいいのですから。

え?僕?
僕は色んな授業を受けたかったのと、時間的に余裕があったので両方とってたって感じですね。

衛星予備校の方も特待料金だったので金銭面でもそこまで心配はなかったのです。(公立高校に加え、参考書中心の勉強をしてたので今まで掛け合たお金は平均東大受験生よりはるかに安かったです)

最後に長岡先生のテストゼミの方について。
基本的にはall or nothing。答えだけのテストゼミですね。

大事な記述がないなんて、と思うかもしれませんがこのテストゼミの一番の目的は「時間制限への対処」です。

このテストゼミ、とにかく時間が足りないのです。
それでいて問題のレベルが高いので100点満点で平均が30を下回ることが多かった気がします。
東大特進(の理系)という母集団で。

とにかく、このテストゼミで鍛えられるのは「即座に簡単な問題を識別し、最短ルートで解く」技術だと考えてました。
要は得点力ですね。

なおテストの解説は普段の授業と同じ感じです。別解豊富って感じで、どれがベストだったかや、これでもいけたけど大変、思いつく人は少ないがこれが最短、など教えて下さります。
類題もしっかりと提示してくださります。

また、liveで受けると成績優秀者は名前を呼ばれ、御茶の水校に学校名とともに名前を張り出されます。
これについては後程雑談とともに詳しくお話しします。

とまぁ、東大特進の数学について説明したわけですがどの時期にどれくらいやってたかは後程説明しますね。

まぁ高2の3月では特進の青木先生と長岡先生は両方がっつりやってましたね。
この時、長岡先生の授業で論理記号の便利さを知りました。あれは正しく使えれば記述が圧倒的に楽になりますからね、

正しい使い方は青木先生から秋ごろのテストゼミで学びました。
良いと思っててもこの書き方じゃダメなのか。といった感じでしたね。

また、通期の方は夏ごろに終わるようなペースで2月頃から少しずつ進めてましたね。
最も後半になるにつれて思ったよりも重く、思うようにはいかなくなるのですが。

テストゼミはまだ開講されてなかった記憶があります。

あと、最高の演習は変わらず続けてました。

今回はこんな感じでしょうか。

東大特進のレビューで終わりましたね。まぁどんなにいいものでも人には向き不向きがある、という感じでしょうか。
次からは高3の話に入れそうです。

それでは。
コメントお待ちしてま~す。

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