私の体験記③(急性一過性精神病性障害)
私の体験記②の続きです。
幻聴がひどくて眠れず、最悪な状態のまま、親の車で姉の調べてくれた病院に到着した。
そして、医療保護入院で入院することになった。
最初は、隔離部屋みたいなところに入院することになった。そして、私が錯乱状態で暴れるため、身体拘束をされた。めちゃくちゃきつかった。全く手足が動かせないのだ。寝返りも打てないし、のどが渇いても、水も飲めない。大きな声で助けを呼んでも誰もこない。部屋の中から自分の声が反響してきていたので、おそらく防音なのだと思う。
本当につらい経験だった。しばらくは本当にトラウマになった。
ただ、しばらくすると、薬が効いてきたのか、幻聴とかが消えていき、少しづつ冷静に物事を考えられるようになっていた。
その時に、自分の人生どうなるんだろうとか、もう一生音楽とか聞けないのかなとか、彼女も作れないだろうなとかを考えていた。そして、そんなことを考えているうちに、いつのまにか深い眠りに落ちていた。
そして、24時間ほど熟睡して、目が覚めると幸いにも幻聴も幻覚もなくなっていた。
それから、無事身体拘束も解かれて、入院生活を1か月過ごした。
そこで、色々な病気の人たちと出会った。うつ病、統合失調症、健忘症の人たちなどだ。
積極的に話しかけてくれたり、卓球をしたりと、コミュニケーションをとってくれて本当にありがたかったのを覚えている。みなさん、元気でいてくれると嬉しい。
以上が私の精神病の体験記である。
病気になって、本当に人生真っ暗でした。(今でも真っ暗になる時はあります。)そして、今でも仕事で強いストレスがかかり、不眠になると、精神的に不安定になります。ストレスに対する閾値が、この病気になって下がった気がします。正直辛い時もあり、この病気にならなければとか考えて落ち込んでしまう時もあります。
でも、この病気になって気づいたこともあります。
例えば、家族のありがたさや、病気を抱えながら懸命に生きている人たちの気持ちであったりです。
また、この病気のことを伝えても、一緒にいてくれる彼女もいました。本当に嬉しかったです。(別れてしまいましたが)
もう、病気を受け入れて前向きに生きていくしかありません。時々、弱気になってしまうこともありますが、精一杯人生を楽しみたいです。
最後に、私の好きな映画であるロードオブザリングのサムの言葉を引用したいと思います。フロドが弱気になっているときに、サムがかける言葉です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?