核からのサバイバル。プレッパーのススメ ~物資備蓄・医薬品、雑貨編~
医薬品
放射能障害の患者で医療体制は崩壊するだろう。医療機関や医療従事者自体が被災することだってある。
そういう中では軽傷者はあとまわし。それどころか放置される可能性だってある。
消毒薬
手指の消毒に以外にも住環境の清潔を保つために必要。
アルコール(エタノール)以外にも次亜塩素酸ナトリウムの粉末を用意しておくのもよいだろう。3年くらいは保存できる。
外用薬
傷薬やかゆみ止め、虫刺されなどに抗ヒスタミン剤、抗生物質軟膏など。
内服薬
鎮痛剤、解熱剤など。
サプリメント
災害用保存食などはどうしてもカロリー重視なので、ビタミン、ミネラルは別途採取できるのが望ましい。
マルチビタミン、マルチミネラルなどが手ごろだろう。
カルシウムなどは神経の鎮静作用があるので、眠れないときの睡眠薬代わりにもなる。
塩分や糖分を補充できるスポーツドリンクの素や、塩飴などもほしいところ。
包帯、ばんそうこう
傷に巻いてそのまま千切って貼れる粘着包帯が手軽でいいだろう。ガーゼなどの固定にも使える。
多少の傷なら傷口を合わせてテープで止めるだけでも回復力が段違い。
バンダナも数枚あると負傷個所の保護や固定に使える。100均で買えるので充分。
お薬手帳
避難先などで持病の薬を入手したいときに必須。
処方箋がないともらえない薬でも、あとで処方箋を出してもらうことが条件として、お薬手帳があれば薬をもらえる。
医療カード
血液型、アレルギーなどのメモを身分証明書と一緒にしておこう。
病院に収容されたときに口が利ける状態とは限らない。
輸血時に血液型が分からないと検査をしてから輸血が行われる。メモがあれば、その型かの確認だけで済むので手早く治療が受けられる可能性が上がる。
雑貨
その他小道具類。
密封スーツ
外出時に着用。まず全身を覆えるタイプのレインコート。ツナギではなく、上着とズボンのセパレートでもいい。
これを着て、手袋をつけ、靴もビニール袋等で包み、ゴーグルをつけ、マスクをする。
この状態で隙間をテープで密閉する。
本職用の対放射線スーツのように換気放熱機能などないので、長期間の活動はしんどいが仕方ない。
「これで放射線防げるの?」と思うだろうが、防げない。
放射性物質が出す放射線のうち、アルファ線とベータ線は数mm厚のプラスチック板程度で防げるが、ガンマ線を防ぐには鉄や鉛でも10cm以上の厚さが必要。
こんなのでスーツ作るのは無理。本職用の対放射線スーツでも防げない。
なので、この簡易スーツは放射性物質を体に付着させないためのもの。よって、基本的に使い捨て。
放射性物質だけでなく、化学兵器や細菌兵器にも使えるので、安いものでよいから、数揃える必要がある。
気密テープ
自宅のシェルター化や自動車の目張り、密封スーツ着用時などに使う。
普通のガムテープでもよいが、気密性能があるもののほうが安心。
ラジオ
情報収集の主力。
イヤホンではなく、スピーカー出力があるほうが、ながら聴きがしやすい。
インターネットはこういうときに耐えうるシステムとして構築されたものだが、一般人はプロバイダーを経由してインターネットに接続しているので、プロバイダーが被災したらアウト。
公衆WiFiなども同様。
使えるのは本当の意味でインターネットに直結している端末のみで、そういうのは一般公開はされていない。
なので、SNSなどは使えない可能性は高い。
ラジオは放送局さえ無事なら受信できるし、放送局も自家発電設備などで短期間なら放送できる。
短波や業務無線が受信できる機種なら、入手できる情報の幅が広がるだろう。
電源
照明、熱源、情報入手などの機器のため電力が欲しい。
ソーラーパネルやマイクロ発電機など。さらにバッテリーも必須。
これらはアウトドア用の製品が充実してきているので、予算に応じて選ぼう。
ガソリンやガスを使う内燃機関式は燃料が入手できなければアウトなので論外。
AC100Vが出力できれば、空気清浄機などを動かすことができるので最高。
緊急時に一番安定して入手できるエネルギーは電力かも。
ポリ袋
コンビニ袋でもいいが、食品用のチャック付き袋のほうが使い道が多いし、密封性が高ければ内容物に放射性物質が付着するのを防げる。
逆に放射性物質が付着したものを密封して捨てることにも使える。
小さいものだけでなく、大きいゴミ袋もあればいい。
レインコートのように着たり、新聞紙などを詰め込んでクッションや防寒具にも出来る。
大きめの備蓄品を真空パックにして保存するのには「衣類(布団)圧縮袋」も使える。
真空状態を保持しておく製品なので空気透過率がゴミ袋とは段違い。
燃料などを容器ごと布団圧縮袋に入れ、脱酸素剤と乾燥剤を入れれば備蓄にはバッチリ。
放射線検知器
ガンマ(γ)線が測定できるもの。アルファ(α)線、ベータ(β)線の測定は出来なくてもいい。
「空間線量測定」「表面汚染測定」ができるものだと理想的。
「空間線量測定」は大気中の放射線を探知するもので、そこに居ていいかを判断するのに使う。
「表面汚染測定」は対象の品物が汚染されているかを検知する。入手した品物が放射能汚染されているかの判断に使う。
燃料
ガソリンスタンドも灯油販売所も補給が来なければすぐ空っぽになる。
道路が破壊されていたら、復旧するまでタンクローリーが来ることはない。
当座の燃料は用意しておこう。
ガソリン
自動車やバイクなどを使って避難する場合はガソリンの入手が問題になる。
ガソリンは小売りはしてくれないので、クルマに入れてもらったものを抜き取って自宅保存となるだろう。
ガソリンは熱や空気、湿気であっというまに劣化するので長期保存には工夫がいる。
一斗缶や携行缶など金属製の容器に入れ、ガスバリア性の高い袋に入れる。
これに酸化防止剤と除湿剤などを入れて密封するくらいしかない。
さらに袋に炭酸ガスや窒素を充填するのもいいだろう。真空にするとガソリンの揮発が促進されてしまうので行わないこと。
炭酸ガス充填にはボンベからよりドライアイスを放り込むほうが簡単。
スーパーマーケットなどで冷凍食品持ち運び用に入手できれば手軽。
ゴミ袋程度ではガスバリア性能が低く長期保存には向かない。
「防臭袋」はガスバリア性の高いポリ袋だが、あまり大きなサイズがない。
長期間真空を保つことを目的としたポリ袋には「衣類圧縮袋」がある。
布団用だと一斗缶も入る大きさがあるので、こちらを使うのも手だろう。
灯油
これもガソリンと同じかんじで保存しよう。
ガス
いわゆる「カセットガス」だと入手しやすく保存も効き価格も手ごろ。
アウトドア用にカセットガスを使う小型コンロがあるので、これとセットで用意しよう。
炭
保存性はダントツだが点火にコツがいるし重くてかさばるのが難点。持ち運びには向かない。2軍落ち。
固形燃料
ライターで簡単に点火できるし価格も安いし入手も簡単。炊飯程度なら1個でできる手軽さはうれしいが長時間使うものではないので数個程度を用意しとくくらいでいいだろう。
武器
ヒャッハー!な連中がいきなり現れるかはわからないが、自衛のための武装は出来るならしておいたほうがいい。
人間相手だけではなく、野良となった犬なども充分脅威である。
素人が棒や刃物を持っても、相手が武術をやっていたりすれば接近戦は危険。
出来るだけアウトレンジから攻撃できる武器が望ましい。1cmでも敵から遠く。
銃やクロスボウがあればいいが、法的に面倒。
弓もいきなり素人がやってもうまくいかない。
合法的に入手でき、練習もしやすいスリングショットが手ごろだろう。
弾は金属弾でなくても石ころで充分だし、矢を撃つことも出来る。
ハイパワーライトもおすすめ。
紙に火がつくレベルのものもあるが、そこまで強力でなくてもいい。
相手の目を狙って照射し、ひるんだところを打撃武器でメッタ打ちするべし。
平時に持ち歩いていても問題ないのがメリット。
エアガンもいいだろう。
電動式とガス式が主流。
電動はモーターでエアポンプを駆動して空気圧で弾を飛ばす。
ガス式はフロンガスなどを銃内のタンクに充填し、その圧力で弾を飛ばす。
プラスチックの弾なので殺傷力はないが、顔や目を狙ってひるんだすきに打撃武器でボコろう。
近距離用の打撃武器には短い槍や1m以下程度の棒がよい。先を尖らせた棒だけでも、だいぶ違う。
長い武器は使うのにそれなりの訓練が必要となる。長ければ当然重くなるので疲労も大きい。
穂先は竹や木を斜めに削るだけでもいいが、金属板を三角形に切って、棒に括り付けるだけでもいい。
金属板は買わなくても、飲料の空き缶を切り広げたもので充分。
一撃で殺傷できなくてもチクチクと流血させるだけでひるませる効果はある。
催涙ガスなどセルフディフェンス武器は催涙ガスは風上にいなければならないし、射程距離も1-2mくらいだし相手もマスクやゴーグルをしていれば効かない。
スタンガンは相手に近づく必要があるし、マンガのように一撃で気絶などしない。一瞬動けなくなるだけだ。
相手に接近するデメリットのほうが大きいし、意外と使えるシチュエーションは少ないので不要。
ちゃんと相手を制圧できる武器にしよう。
核からのサバイバル。プレッパーのススメ ~鞄、机の中身編~に続く!
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