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やっちゃば一代記 実録(39)大木健二伝

やっちゃばの風雲児 大木健二の伝記
 大手スーパー
 昭和三十年代に入ると、ダイエー、イトーヨーカドーなど大手スーパーが次々と創業し、小売業界はスーパー全盛時代へと突き進んでいくが、こと食料品については紀ノ国屋、麻布のナショナルスーパー、明治屋の三店が品質
品揃えの面で他業者と一線を画していた。当時は『この三店になければ日本のどこにもない!』とまで言われた。大木はこの三つの米国型スーパーとの取引にこだわった。こだわることで新たな野菜と出会うことができ、また野菜への想い入れを深めるのだった。
 レタス、トマト、セロリなどの西洋野菜は大手スーパーマーケットが大量に扱うようになるにつれ、いまではその【西洋野菜】自体意味をなさなくなってしまったが、当時はこうした西洋野菜の大口取引先はホテルやレストランが主だった。

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