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海外ドラマ 『 メジャー・クライム 』 レビュー

どんな曲者も愛情深く、出会いは年齢を超えて人を変える。
気づきは悪から得ることもある。

大好きな海外ドラマの1つ。メジャークライム。
この度、アメプラで全話見れるということで、見返して、レビューしてみました。

次はメンタリストを求む。レバレッジ(吹替)も笑


レビュー


自白を引き出す手法で裁判沙汰に悩まされていた重大犯罪課に、FIDから新たなチームリーダーが就任してきた。
FID=内部調査室とは、犬猿の仲。
規則が大好きな取引上手の女上司・シャロンとは、初っ端から険悪なムードが広がる。

「定年まじかの女性に誰もが羨むポストが云々」と副本部長に言われ昇進を断らたけど、その手腕は本物。だけど規則大好きなシャロンと、規則なんて糞くらえな両者の折り合いは、なかなか難しく…。

クセ強おじさん2人とシャロンとのこじれた関係性は、徐々にほぐれ、かけがえのない家族になっていく。その様は、職場の人間関係に悩む人たちにとって実に良い参考資料であると言えるだろう。

それだけじゃない。

野良猫のようなラスティが更生していく姿に、母親の大切さを見、長年生きてきた先輩たちのアドバイスには哀愁と重みを感じながらも、人生の悲痛に内包された喜びを見ることができる。

相反するもの同士でも仕事を通せば、仲良くなれる。
新しい恋も、変化も、年齢関係なく訪れるし、受け入れて良いのである。


登場人物

舞台はロス市警の重大犯罪課。
登場人物の大半は、壮年~中年です。

シャロン・レーダー

新しくチーフに就任した。元・内務調査室。
愛情深く、規則大好きな女性。
作中で養子をとって離婚して再婚する。

ラッセル・ベック(レーダー)

ラスティ。路上生活から更生していく少年。
口がたち、頭が回る。

ルイ・プロペンザ

クセありのおじさん。親戚に居たら煙たがられるタイプ。
若い女性が好みだったのに、同い年の女性と結婚する。
射撃の腕は一級。

アンディ・フリン

ロイと長い間親友関係にある、クセのあるおじさん②。
健康診断に引っかかってから健康に気を使っている。
作中で再婚する。

マイク・タオ

新しい物好きのドラマのアドバイザー。
指紋採取からPC関連の調査までこなす。

フリオ・サンチェス

極度の短気で腹の底に怒りを抱えている。癇癪もち。
ある事件をきっかけに養子をとることになる。

エイミー・サイクス

特殊捜査犯(SIS)から重大犯罪課に移動してきた。
最初は二枚舌が強調されていたり、捜査に慣れるまでヘマが続いた。

バズ・ワトソン

カメラマン。
一般市民から予備警察官になる。

Dr.ジョゼフ

ラスティの精神科医。
チェスの全米Aクラスの名手。

ウェス・ノーラン

潜入捜査班より移動してきた。
女性との出会いを求めているが、成果は振るわない。

カミラ・ペイジ

失踪課から移動してきた。
頭の回転が速いせいで、誰かのセリフを奪ってしまうことも。


※Dr.はチームメンバーではありませんが、個人的に好きなキャラなので記載しました※
※ウェスとカミラは後半で加入したため、Dr.の後になりました※

ストーリー分析

全シーズンよりランダムに3話分、分析してみました。
それぞれ記載方法が異なります。
分析というより、創作の為のメモ書きかもしれません。

なんにしろ、こんな分析を見るより本編を見た方が断然面白いので、興味を持った方は是非!

S1-1

お粗末な特殊捜査→銃撃を受け、容疑者が撃たれる→FBIの連絡係が合流→新リーダー合流→グリーティング→新たな死体発見→ロイと本部長のやり取り→死体解剖→身元判明→アンディとシャロンの口論→容疑者確保→家宅捜査→検事とグリーティング→容疑者と取引→ラスティと口論

S3-17

《op》
0:00【フリオ自宅】フリオ帰宅/母がソファから落ちてる/宝石箱がない/介護ヘルパーの帰宅/揉める
3:02【介護ヘルパー宅】遺体発見/チーム集合/現場検証/宝石箱なし
《op end》
4:55【遺体検証入口】内務調査に捜査を引き継いだことで口論
6:00【室内】遺体検証
6:46【エレベーター口→本部】フリオに告知
《CM》
7:47【シャロン宅】ラスティ帰宅/父親が酒飲んで居る
9:14【取調室】飲酒の確認
9:35【モニター室】靴のサイズ/ラスティが緊急事態
11:00【取調室】フリオに忠告
11:43【本部】FID登場
11:55【チーフ室】ラスティとシャロン
12:01【本部】FIDと挨拶/モニター室へ誘導
12:22【取調室】フリオに取り調べ
12:41【モニター室】面々
12:51【取調室】宝石箱の話/ヘルパーの住所/死亡告知
15:16【モニター室】面々
15:22【取調室】出ていくフリオ
15:25【モニター室】出ていくタオ
15:30【廊下→エレベーター】マニュアル通りにと説得するタオ
 「宝石箱を持っている奴が犯人だ」
16:07【フリオ宅】宝石箱が戻される
 《CM》
17:21【シャロン宅】ジャックと口論/ラスティの説得
19:38【本部】宝石箱の指紋採取/内務調査の話/前歴者浮上
 「そうじゃないと証明する必要がある」
21:14【会議室】前歴者との関係/時系列の話/事件当時の話
23:20【取調室】前歴者の事情聴取/靴を
23:30【モニター室】靴跡
23:40【取調室】被害者と母との関係
24:08【モニター室】フリオの聴取映像の提出を求められる
24:30【取調室】アリバイ確認/指紋と返還について
25:00【モニター室】面々
25:05【取調室】
25:12【モニター室】面々
25:15【取調室】タオ・サイクス、退出
25:24【本部】誰かを庇っている/靴不一致/マイクを仕込む
25:59【取調室】金の腕時計
26:51【モニター室】アンディに指示
27:03【シャロン宅】ラスティと元夫
29:25【張り込み車内】令状待ち/別の車到着
30:11【車外・路上】容疑者2名確保 
30:23【取調室】容疑者に事情聴取/靴/アリバイ確認
31:00【本部】靴とアリバイ確認
31:30【会議室】母に死亡告知
31:50【モニター室】面々/それぞれのモニター画面
32:05【会議室】母の嘘が発覚
32:45【モニター室】面々
32:49【会議室】嘘の理由
33:11【モニター室】証言をとる必要性/令状がでる
 「ブロックか何かで殴ったという証言が必要になる」
33:55【取調室】容疑者に詰め寄る/死亡告知
34:56【エレベーターホール】容疑者2人の会話
35:05【モニター室】駐車場にカメラ
35:30【車内】容疑者の2人の口論/自白
35:42【モニター室】面々
35:48【車内】自白
36:08【モニター室】面々
36:18【車内】自白/ブックエンド
36:24【モニター室】確保指示
36:26【駐車場】容疑者逮捕
36:37【モニター室】フリオについてFIDが不信感
 《CM》
37:28【本部→廊下】元夫の謝罪
39:21【チーフ室】フリオの素行について/アンガーマネジメント
40:49【フリオ宅】フリオ自宅で過ごすことに

※場面転換は多くの場合、モニター越し・セリフを被せて行われている※
※→は移動しながら※
※面々=各人の反応※
※フリオ宅=フリオの実家※

キーアイテム;靴のサイズ/宝石箱/金の腕時計/母の嘘

S4-10

【現場検証】
被害者の身元・生前時の問題、犯行状況の推察、第一発見者に聞き込み、容疑者の推測
〈庭や屋内を移動、物品を見て推測〉
【グリーティング】
容疑者(ギャング2人)と被害者の現状(関係性)把握、死亡告知、指示;容疑者近辺(ギャング一派)のアリバイ確認、容疑者の捜索
〈母の登場〉
【本部】
家族と合流、新たな事実発覚→周知
【ラスティとガス】
【本部】
家族に取り調べ、家族の問いかけに捜査の現状を報告、説得という説明、口論による説明、報告による現状把握→新たな住所浮上→張り込み→聞き込み→脱走する容疑者を1人確保
【パロマ】
【本部】
容疑者に聴取、電話傍受より発信が在り発信先に急行→行方不明児童発見、児童に聴取→裁判履歴・電話の履歴を調査、電話を受けた兄に聴取、裁判履歴より被害者の新たな事実発覚、母に事情聴取・兄に聴取→事実発覚→犯人逮捕
【マリアナの葬儀】

創作のためのメモ書き

【警察官の階級】
警視総監
警視監
警視長
警視正
警視 シャロン*
警部 シャロン
警部補 プロペンザ/フリン/タオ/フリオ*
巡査部長 フリオ/エイミー
巡査
予備警察官 バズ*

※刑事は刑事事件を担当する警察官をさし、階級ではなく呼称※
「 * 」は作中に昇進・就任したもの。

こういう組織図苦手…

あとがき


正直に言うと、前作のリーダーが好きじゃなくて、イライラしながら見ていました。
…ラスティが、出てくるまでとても堪えた笑
(最後の数話だけだった悲しみ)

メジャークライムを先に知ったもので、ラスティとストローの事件が引き続きじゃなかったら、本当に見続けることは困難でした。
この作品のもう1つの見どころである、クセのあるおじさんたちだけでは。
クローザーでは、メジャークライムほど活躍してなかったですし。

リーダーが変わるだけでこれだけ作品は変わるのかという…リーダーが変われば手法も変わる。手法が変われば、やり方が変わって、チームも変化する。
今回は手法を変えるために選ばれたリーダーだったと言えなくもないような。作中では前任の推薦だったか。

ともかく、シャロンが主役であることで、とても楽しく視聴できました。
こういうところに好みがでるんですね。

シャロンは仕事も家庭も、とても忍耐強く、愛情深い女性です。
そんなシャロンに訪れたラストは、驚きと悲しみのあるものでした。
けど、彼女がいたら、あの最終回はなかったかもしれないな…なんて。ちょっと思ったりもして。

この作品は主に取引と駆け引きの話ですが、お父さんお母さんの恋愛のお話でもあります。あと、男性同士の。
この作品で描かれる恋愛模様は、ドラマ界隈でもめったに見ることができないものかと思います。
不倫とかではなく、新たに出会いがあり再婚をする、恋愛模様です。養子の話なども。

結局犯罪ドラマは、キャラと捜査手法によって決まるのかなって思いました。
未だにCSIに惹かれなくて…


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