見出し画像

熊野古道中辺路初日

2024年3月23日(土)

朝5時に起き、ホテルの部屋で朝食を済ませ荷物をザックに詰め出発する。
今日の天気予報は一日中雨。
憂鬱な気持ちのまま、田辺駅前6:16発のバスに乗る。
バスで稲葉根王子まで行き、そこから中辺路の道をスタートする事にした。

バスに乗るのは私を入れて10名。
10名ともリュックサックを背負い、雨の中ウォーキングするような格好だ。

稲葉根王子バス停で降りたのは私を入れて4人。
バスを降り、バス停横のコインランドリーの軒下を借り雨具を着用する。
まず最初は、バス停より少し田辺側に戻った所にある稲葉根王子神社により、スタンプを頂く。

稲葉根王子跡

雨の中川沿いの国道を歩いて上がって行く。
7:53鮎川王子跡に到着。

鮎川王子跡 

特に休憩する場所もないのでそのまま歩き続ける。
鮎川王子の先の橋を渡り歩いて行くと、藤原定家歌碑とその先のスタンプ台が見える。
ん?スタンプとスタンプ台が外にあるぞ。

藤原定家歌碑の先にあるスタンプ台

近寄ってみると前の人が出しっぱなしにしていたようだ。
スタンプ台には水が溜まり使えそうにない。
扉を開け中を見ると予備のスタンプ台があったのでそれを使う事にした。
スタンプに水がついているので、4〜5回振って水を切りスタンプを押す。
外に出っ放しのスタンプ台の上に溜まった水を捨て、雨のかからない所に置きスタンプと予備のスタンプ台を扉の中に片付けた。
この雨で、前の人も集中力が切れスタンプを押してそのままにしてしまったのだろう。

この先からやっと未舗装の道に変わってきた。
天気の良い時なら未舗装の道の方が歩きやすくて良いのだが、この雨の中ではぬかるみや水たまりで足が滑り歩きずらい。
そんな事を思いながら歩いていると、木立の中の山道に変わった。

この先、この看板とピンクのテープが道を案内してくれる

9:08山道から舗装された道に出て国道を渡ると赤く塗られた吊り橋が見えてきた。
通行部分に貼られてある板が濡れて滑るので気をつけながら吊り橋を渡る。
山の中にある赤く塗られた吊り橋って趣があって良いな〜と思う。

欄干が赤く塗られた吊り橋

この先に、ねむの木食堂があるとパンフレットにあるので、そこまで行ったら休憩にしようと歩いて行く。
9:19清姫の墓に到着。すぐ横がねむの木食堂だ。
清姫の墓を出てすぐ横の建物に向かったが、どうやら今日は営業していないようだ。
仕方ないのでその先の国道に出て、清姫バス停で休憩する事にした。
ポンチョを脱ぎ、荷物を下ろし行動食を食べながら休憩する。

清姫バス停をお借りして休憩する

朝からの雨で、靴の甲の部分から雨水が染み込んでいたが、靴を脱ぐともう全体が濡れているので、靴下を絞り履き直す。
この先足に豆ができないよう祈りながら靴を履き直した。

10分ばかり休憩し、また雨の中歩き始めた。
10:02熊野古道館到着。
中の展示物をざっと見学しトイレを借りそのまま滝尻王子に向かう。

平安衣装を着た人形が出迎えてくれた
滝尻王子の神社横から巡礼路へ入って行く

10:10滝尻王子を後に巡礼路へ入る。
この先山道が続く。

10:30スタンプを押し不寝王子跡を通過
古道というよりは登山道だ
11:00剣ノ山経塚跡を通過

息を切らし登って行くと、剣ノ山経塚跡に着く。ここが峠だ。
ここから一気に降りまた登って行く。

11:34針地蔵尊を通過
11:56高原熊野神社に到着

舗装路に出てしばらくすると高原熊野神社に到着する。
この旅の安全を祈願し、スタン雨を押し巡礼路に戻る。
ちょうど昼飯時なので、この先の高原霧の里休憩所に寄る。
びしょ濡れなので、中には入らず外のテラスでポンチョを脱ぎ荷物を下ろし休憩する。
雨の中10人くらいの巡礼者(ハイカー?)が休憩していたが、ほとんどが外国人だ。もしかすると日本人は私一人のような感じだった。

高原霧の里休憩所 天気が良けれが絶景の展望所なのだろうが

12:19休憩所を後に出発する。
この先また登り坂が続く。
しばらくは舗装してあったがすぐに山道に変わる。

13:04大門王子跡を通過
13:38十丈王子跡通過
14:20上多和茶屋跡通過

山道を登ったり降りたりしながら歩いて行く。
14:20上多和茶屋跡に着く。
ここが本日の最高標高地点だ。iPhoneの高度計では684mを示している。
今日歩き始めた稲葉根王子跡の標高が27mだったので、657m上がってきた事になある。
雨を避けて休憩する場所もなかったので、そのまま一気に山を下って行く。

15:00大坂本王子跡を通過
15:15道の駅熊野古道中辺路に到着

15:15道の駅熊野古道中辺路に到着する。
巡礼ルートからは少し離れるが、買い出しと休憩を兼ねて立ち寄る事にした。
道の駅から予定してたキャンプ場に電話をしてみると、キャンプサイトが水浸しでテントは張れないとの事。
これは困った。とりあえず行けるところまで行きながらテントが張れそうな所を探し野宿する事にしよう。
(この時はこの辺りが野宿禁止ということを知らなかった)

道の駅での休憩を終えまた巡礼路に戻り歩き始める。
しばらく歩いているとテントを張れそうな所があったので今日はそこで野宿する事にした。
テントを張り終え休んでいると、山の方から法螺貝の音が。
しばらくすると山伏の出立の男性が降りてきた。

四国巡礼の話などをしていると、石鎚山が山伏の聖地のような所なので、機会を見て行ってみたいと話していた。
10分くらい話していたが、彼も予約した宿に着くのが遅くなってしまうので、見送った後、テントの中に入り寝る事にした。

本日の歩行距離:30.1km(41,913歩)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?