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篠栗四国88ヶ所歩き遍路に行ってきました。(2日目)

2024年2月24日(土)天気:曇りのち晴れ

自宅から電車に乗って筑前山手駅へ。
前回から少し日にちが経ったが、2日目の篠栗四国88ヶ所に行ってきた。

7:52筑前山手駅に到着。
いつもはガラガラの駅なのに、今日は20人ぐらいの学生さんたちが駅に集合していた。
ここから若杉山に登り縦走して宝満山まで行くそうだ。
ザックやウェアなど、どれも有名なアウトドアブランドの物で素直に羨ましい限りだ。

若者たちを横目に今日最初の札所に向かう。
筑前山手駅から1〜2分で52番札所山手観音堂に着いた。

52番札所山手観音堂

今日も綺麗に灰が掃除された真ん中に線香を立てお参りを済ませ、次の札所に向かう。
舗装された道を登っていると直ぐに次の25番札所秀善寺の入り口が見えてきた。
坂を上がると秀善寺だ。

25番札所秀善寺

お参りを済ませ次の40番一ノ滝寺に向かう。
舗装された道を登って行くとすぐ工事現場事務所の横に「お遍路中の方もご自由にお使いください」と看板が掲示されている。
遍路マップも描かれておりありがたい。
四国を歩いている時も、工事現場の簡易トイレをお遍路さん用に提供している所が何ヶ所かあったが、篠栗では初めて目にした。

循環式バイオトイレ

上り坂を15分も歩けば次の札所だ。
川沿いには山桜も綺麗に咲いて、時より吹く風に花びらが舞っている。

40番札所一ノ滝寺 立派な鐘撞堂の奥には滝が

山桜を見ながら橋を渡りお参りを済ませ次の6番小浦薬師堂に向かう。
坂を少し下っていると「もう少しゆっくりしていってよ〜」と上目使いに身を寄せる子が。

上目使いで擦り寄ってくる

人慣れしているようで私の足に寄りかかりニャーニャー甘えてくる。
ここは心を鬼にしこの場を離れる。

遊んでもらえなかたので怒っているような、、、

猫の別れを告げ道を左に曲がり歩いていると今度は鹿が2頭土手の上に。
携帯を取り出し写真を撮ろうとしていると、キョ〜ンと警戒するような鳴き声をあげ山の上に走り去っていった。

しばらく歩くと6番札所小浦薬師堂に着く。

6番札所小浦薬師堂

竹に侵食されて薄暗くなっている通路を通りお堂に行く。
お参りをし次の58番大久保観音堂に向かう。

10分ばかり歩いていると到着。

58番札所大久保観音堂

お参りをしてすぐ先にある88番札所大久保薬師堂に行く。
石段の下にある井戸には薬師如来の元気水が出ているようだ。
お堂の中でも汲みとった元気水が販売されていた。
ご利益はあるのだろうが、まだまだ元気な私が飲むのは先のことだろう。

88番札所大久保薬師堂

お参りを済ませ舗装された林道(町道?)を進み、本日最高標高になる12番札所千鶴寺(ふくろう寺)に向かう。
千の鶴の寺なのに、ふくろう寺と案内が出ている。
境内には沢山のフクロウの置物と、鈴生り荷吊るされた風鈴がそよ風に響き、シャボン玉が舞い飛ぶお寺だ。
今回は何か新しい趣向があるか楽しみだ。

30分近く歩くと千鶴寺の阿吽像が出迎えてくれる。

千鶴寺入り口にある阿吽の像

境内に入ると季節柄か、風鈴は片付けられており、シャボン玉の機械も止まっていた。(多分凍結防止なのだろう)

12番札所千鶴寺

少し残念であったが、お参りをした後記念撮影をしお寺を後にする。

次の85番札所祖聖大寺に行く途中、ハート岩覗き窓がある。
覗き込んでみたが、どれがハート岩かわからない。

ハート岩覗き窓 写真を撮ると看板にピントが合い先の岩がボケてしまう
85番札所祖聖大寺

85番札所祖聖大寺でお参りを済ませ次の50番札所郷ノ原薬師堂に向かう。

50番札所郷ノ原薬師堂
5番札所郷ノ原地蔵堂

50番札所郷ノ原薬師堂、5番札所郷ノ原地蔵堂でお参りを済ませると、次の34番札所宝山寺に向かう。
地蔵堂の前から一気に降って行く。
くねくね曲がった国道201号線をショートカットしながら遍路道を降りて行くと宝山寺にでる。

34番札所宝山寺

ここで本堂の前に行くと、白装束に傘を被った大学生くらいの男性遍路さんとすれ違う。
恥ずかしそうにさっさと行ってしまい挨拶しかできなかったが、篠栗四国88ヶ所の巡礼で若い男性に会うのは初めてで驚いた。

お参りを済ませ本堂の先の階段を降りた先が次の75番札所紅葉ヶ滝薬師堂だ。

75番札所紅葉ケ滝薬師堂 お堂の裏には立派な滝が流れている

紅葉ヶ滝薬師堂でお参りを済ませ、次の81番札所二瀬川観音堂に向かう。
国道201号線をショートカットする形で遍路道を降る。

81番札所二瀬川観音堂

国道201号線沿いにあるお堂で、県道435号線に入る交差点にある。
お参りをした後、お堂の前が少し広く座る場所もあったので、納経所の横にある自販機で缶コーヒーを買って小休止する。

宝山寺あたりから何だか鼻がむずむずすると感じていたが、休憩中鼻水が出始めた。
どうやら花粉症の症状のようだ。
ザックからマスクを取り出し薬を…あれ?薬とテッシュを入れた袋がない。
仕方がないので、ウエットテッシュを取り出しこれで鼻水を拭く。

休憩を終え一旦県道435号線に入り、200mくらい坂を登り右に折れ子安観音の看板に沿いながら林道?に行く。
途中から遍路道の表示があるので、山道に入る。

本日初めての山道 竹が倒れていて通りにくかったが足元は整備されていて歩きやすかった

二瀬川観音堂から30分くらい登って行くと次の札所22番桐ノ木谷薬師堂に着く。

22番札所桐ノ木谷薬師堂

お参りを済ませ次の55番桐ノ木谷大日堂に向かう。
22番まで登るとあとは下り坂なので楽だ。

55番札所桐ノ木谷大日堂

55番桐ノ木谷大日堂でお参りを済ませ出て行こうとすると男女4名の先輩方が下から登ってこられた。
出る時に入り口の鍵をかけることをお願いし次の53番札所桐ノ木谷阿弥陀堂に向かう。
石段を降り、途中子安観音の前を通り鉄製の階段を降り林道に出るとすぐ53番札所だ。

53番札所桐ノ木谷阿弥陀堂

お参りを済ませ次の56番札所松ヶ瀬地蔵堂に向かう。
林道を下っていると梅林があり綺麗に梅が咲いている。
花粉症で鼻水が溜まっている私には梅の花の香りが届かないが、一面の白い花が綺麗だ。
またしばらくすると遠くに南蔵院の釈迦涅槃像の姿が見える。
全長41m、高さ11m世界最大級の像というだけあり遠目に見ても迫力がある。
いや、遠目に見ないと全体が見えない。

谷の向こうに見える南蔵院の釈迦涅槃像

釈迦涅槃像を遠目に拝みながら坂を下って行くと次の札所56番松ヶ瀬地蔵堂に着く。

56番札所松ヶ瀬地蔵堂

お参りを済ませすぐ横にある2番札所松ヶ瀬阿弥陀堂に向かいお参りをする。

2番札所松ヶ阿弥陀堂

お参りを済ませると12:20なので、ここで昼食休憩をとる。
天気がいいので(花粉は余計だが…)お堂の横の階段に座り荷物を下ろしお湯を沸かす。
カップラーメンを啜り、カロリーメイトを食べる。
鼻水が落ちてこないようコッヘルと一緒にパッキングしてあったキッチンペーパーを鼻に詰め呼吸を止めながら麺を啜る。
食後はウエットテッシュでカサカサになった鼻の周りに傷薬を塗る。

次は川を渡って南蔵院にある60番、1番、45番、31番、3番札所だ。
篠栗四国88ヶ所の札所の中で一番場所が分かりにくいのか南蔵院の境内にある60番札所だ。
南蔵院境内には札所の案内看板がないため、初めて来た時には何処に札所があるのかわからず広い境内をうろうろして探すことになった。
南蔵院は参拝の方も多く、この篠栗四国88ヶ所巡礼を牽引しているお寺なので、もっと境内に巡礼の案内看板を出し、この篠栗四国88ヶ所巡礼のPRをして頂きたいと思う。

60番札所神変寺 参拝客が多いので左にある納札入を見落とすと通り過ぎてしまう

多くの観光客がいる中お参りをする。
線香を立て般若心経を読みお札を入れ1番札所南蔵院の本堂に向かう。

1番札所南蔵院

南蔵院の本堂に到着し、ふと前を見ると34番札所宝山寺ですれ違った白装束の若者に会った。
簡単に挨拶をして別れ、お参りをする。
次は45番札所城戸ノ滝不動堂だ。

この辺りは観光客が多くちょっと場違いな感じでではあったが、大きな不動明王像の前を通っていく。

45番札所城戸ノ滝不動堂

お参りを済ませると坂を降り31番札所城戸文殊堂に行く。
この通りも多くの観光客がいて、お土産物屋などが軒を連ねている。

31番札所城戸文殊堂
3番札所城戸釈迦堂

31番、3番と続けてお参りを済ませ国道201号線に出る。
国道に出て下って行くと直ぐに13番札所城戸大日堂がある。
国道を下り始めると一気に観光客の姿はなくなり、また静かな巡礼の景色に戻って行く。

13番札所城戸大日堂
71番札所城戸千手観音堂

13番城戸大日堂でお参りを済ませ、国道を渡り71番札所城戸千手観音堂に行き続けてお参りをし、国道を下って行く。

5分も歩けば次の74番札所城戸薬師堂だ。
国道から右に入りお堂に向かう。

74番札所城戸薬師堂

お参りを済ませると入り口の横断歩道を使い国道を渡る。
渡った先の石段を上がれば次の72番札所田ノ浦拝師堂だ。

72番札所田ノ浦拝師堂

お参りを済ませ一旦国道に出て1〜2分下った先を左に折れJR線、八木山バイパスの下をくぐり山道(遍路道)に入る。
竹藪の中歩いていると、朽ちた木橋が。
体重をかけるのは少し怖いので飛び越えたが、ご年配の方や足の悪い方には少し心配な道だ。

道は綺麗に整備されていたが、唯一この木橋を渡るのが不安だった

朽ちた木橋を過ぎ10分も登って行くと次の7番札所田ノ浦阿弥陀堂だ。
山道から林道に出た直ぐ先にある。

7番札所田ノ浦阿弥陀堂

お参りを済ませ林道を下って行く。
次は59番札所田ノ浦薬師堂と、80番札所田ノ浦観音堂だ。
2ヶ所並んであるのだが、その横には篠栗四国88ヶ所巡礼の開祖と言われる藤木藤助翁の像が立っている。

篠栗町観光協会のHPから抜粋すると、
篠栗四国88ヶ所巡礼は、天保年間(1830〜1844年)、早良郡姪浜の僧侶慈忍(じにん)が、弘法大師を訪ねてこの地を訪れたのが篠栗霊場の起源と言われています。
慈忍の志は、篠栗村田ノ浦に住む藤木藤助(ふじきとうすけ)に受け継がれます。
弘法大師信仰の厚い藤木藤助は、嘉永三年(1850年)に村の有志と相談し、浄財を集め仏像を彫ります。そして、安政二年(1855年)、5人の同行と共に本四国霊場を巡拝し、その際に持ち帰った砂を村内の八十八ヵ所の聖地に納めました。それが今にある、篠栗四国八十八ヵ所霊場の始まりと伝えられています。

藤木藤助翁の像

先人の偉業に感謝しながら像の横にある59番札所田ノ浦薬師堂と、80番札所田ノ浦観音堂のお参りをする。

59番札所田ノ浦薬師堂
80番札所田ノ浦観音堂

お参りを済ませると来た道を戻り次の30番札所田ノ浦斐玉堂に行く。
入り口にある猪よけの柵を越え石段を上がる。

30番札所田ノ浦斐玉堂

お参りを済ませ坂を降り次は57番札所田ノ浦栄福堂だ。
この辺りは札所が続いておりだんだん般若心経を読むのが雑になっているようだ。
気を引き締めゆっくりと般若心経を読む。

57番札所田ノ浦栄福堂

お参りを済ませ民家の間の坂を下って行く。
今日の巡礼予定もあと2ヶ所だ。
相変わらず鼻水は止まらないが、鼻に詰めたキッチンペーパーがいい仕事をしている。
電車に乗る前にキッチンペーパーを詰め替え、マスクをしていればればどうにかなりそうだ。
帰ったら直ぐ花粉症の薬を飲まなければ。

そんなことを考えながら歩いていると次の78番札所山手阿弥陀堂についた。

78番札所山手阿弥陀堂

お参りを済ませ本日最後になる17番札所山手薬師堂に向かう。

17番札所山手薬師堂

5分もかからず到着する。
お参りを済ませると15:20。
携帯で筑前山手駅の時刻表を見ると15:38発だ。
これなら余裕で間に合いそうだ。
鼻にキッチンペーパーを詰めたまま駅の階段を上がり、ホームの横で新しいキッチンペーパーと取り替えマスクをつける。
無事電車に乗り帰宅。早速花粉症の薬を飲み一息ついた。

3月の下旬から熊野古道に行く予定なので、その前に残りの札所を回っておきたい。

本日歩いた距離:20.7Km

今回はYAMAPの地図が記録を残してくれた

お参りした札所 34ヶ所
52番→25番→40番→6番→58番→88番→12番→85番→50番→5番→34番→75番→81番→22番→55番→53番→56番→2番→60番→1番→45番→31番→3番→13番→71番→74番→72番→7番→59番→80番→30番→57番→78番→17番


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