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『龍神』アシュラ(ヴァサラ戦記)

「忘れてないか? 私は”リンドウの竜騎士”だ!」
演:イチヂクフジタ


①……(概要)

ヴァサラ十二神将の一人にして、十二番隊の隊長。
作中ではほとんど台詞を発さず、実力も底知れない謎大き隊長。かつて滅んでしまったとされる竜の里の出身と噂されており、付いた異名は『龍神』

②……。(容姿)

気候にかかわらず、黒いジャンパーを着こんで胸の前で腕を組むような姿勢をとっている。また、両目はめったに開くことはなく、こちらはヒジリの様に表情の問題ではないため、所謂「糸目枠」のキャラ。

ヴァサラ戦記 第2話より

なお後に、この格好にはとある理由があることが分かる。

③……、(人物)

非情に寡黙な性格で、隊員やジンたちとの会話でも沈黙を貫くのだが、そのせいで印象に残りづらいのか影が薄く、彼を見て怖がってしまう隊員も少なくない。

しかし、入隊したばかりのジンに修行を付けたり、亡くなったエイザンの墓参りを頻繁に行ったりするなど、その風貌に反して仲間との関わり合いには積極的で、十二神会議にもしっかりと参加するなど真面目。

そのため、副隊長の二人など彼をよく理解する人々には『ミステリアスな色気』『背中で語る男』などかなり尊敬を集めている様子。

なお、主人公のジンからはそこそこ面倒を見てあげたのに「ローテンションTOP3」や「一番影の薄い隊長」などと散々な言われようで、とくに影の薄さを指摘された際は両手を地面について露骨に落ち込んでいた

ヴァサラ戦記 第24話

④……(能力)

龍の極み:【黒龍双/白龍爪】
五神柱を基礎とする極みとは一線を画し、アシュラは五神柱を、自身に秘められた「龍」の力を介して覚醒させる。『龍の極み』はこのうち火神柱を覚醒させており、通常の火の極みよりも高い火力を発揮することができる。

黒龍爪は黒い傘、白龍爪は白い傘から発動する。

龍の極み:【双龍爪】
上にある二種類の極みを同時に発動する。アシュラは左右に収めている白黒両色の剣を手に、二つの極みを同時に扱うという強力な戦法を取ることが可能。これを発動すると、白と黒のオーラが混ざり合って紫煙の様な波動に変わる。

黒い刀はアシュラが幼いころから持っていたようだが、白い刀は母親が死亡した際に手に入れた形見である様子。

主な技は以下の通り
・飛龍爪
刀を振るうとともに、龍の息吹のような鋭さを増した遠隔斬撃を放つ。通常の斬撃の他、爆破を伴う『烈』、回転を加えて薙ぎ払う『嵐』といった派生型も存在する。

・天龍爪
龍が舞い降りる様に冗談から高い衝撃力の攻撃を加える。二本の刀を生かして二段階で衝撃を加え、防御の上から相手の内部を破壊する『轟』に派生することが可能。

・昇龍爪
竜巻の如く、下段に構えた刀で斬り上げを放つ。相手の重心を浮かして型を崩す時などに使用される。

・百八龍
百八閃もの斬撃を一挙に放つ攻撃。これを喰らえば十二神将と言えども被弾は免れない上、距離に応じて遠隔斬撃と近接の刺突を使い分けることができるなど対応力も高い。

・俱利伽羅龍王
『龍の極み』奥義。怒れる龍を顕現するほどの黒炎を身にまとい、対象を焼き尽くす斬撃。アシュラは二刀流だが、作中では一刀の状態で使用され、圧倒的な破壊力を発揮した。

暗殺術
アシュラの出身一族である「竜の里」で受け継がれている特殊な暗殺術。超高速の移動術や葉音一つたてない隠密行動、気配を消して敵の死角を突くといった『闇に紛れて敵を討つ』ための所作が凝縮されている。

リンドウの竜騎士(ネタバレ注意)

アシュラの故郷である【竜の里】は、独自の信仰と高い戦闘能力を受け継ぐ一族として、かつては王国の暗部としてその刃を振るっていた。

「古来、リンドウの民は暗殺部隊として国軍に従事し、その活躍から
 ”リンドウの竜騎士” と恐れられていた」

ヴァサラ戦記 第51話

しかし、過去編における初代ヴァサラ軍の活躍で王国は崩壊。それに伴ってリンドウの竜騎士達は国王軍という旧態組織の戦力として、王国打倒を掲げるヴァサラ派戦力との絶望的な戦いを強いられた。

結果、彼らはその信仰に従い『誇り高い死』……すなわち切腹による自決を選んだ。当時まだ幼かったアシュラはこの一族自決に巻き込まれ目の前で母を失い、里は焼け落ち、その心にトラウマレベルの大きな傷を負った。
(彼が声を失ったのは、この時のショックが原因。)

そして彼は『リンドウの民最後の生き残り』となる。

そして亡くした母を弔った後に力尽きていたところを、皮肉にもヴァサラ本人によって救い出されることになった。

「命に罪などないッ! この子は生きる資格があるッ!」

ヴァサラ戦記 第51話

そしてこの出来事は、後に龍神アシュラを『とある決断』へ至らしめる。

⑥……!?(余談)

・黒いダウンを着こんでいるため、夏は暑いが冬は暖かい。

・シネマンガテレビの低予算設計の完成ともいえるビジュアルで、小道具をほとんど使わずにコスプレが成立するからか、コス対象としてファンたちから人気。


・引用リンク

ヴァサラ戦記再生リスト

「ヴァサラ戦記」~技の書~(公式資料)



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