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悩みの向こう側

先日、映画『窓際のトットちゃん』を観てきました。

誰もが知っている
黒柳徹子さんの、子供時代の物語。


小説でも、映画でも
トットちゃんについて語るとき必ず出て来るのが、

「君は本当はいい子なんだよ」

トモエ学園の校長 小林先生の言葉です。

この言葉は、きっと多くの人の胸に響く言葉なのでしょう。
小説『窓際のトットちゃん』は
2023年12月の時点で全世界累計発行部数は2500万部を超え、
最も多く発行された単一著者による自叙伝として
ギネスに認定されているそうです。


最初の学校に行ってから、トットちゃんの悩みは始まります。

「なんでみんな私を 困った子って言うのかな?」

トットちゃんは好奇心旺盛で自由奔放すぎて最初の小学校をクビになってしまいました。

小学校っていろんなことを教えてくれる、
勉強だけでなくて社会性や一般常識など、
それを身に付けることで、社会に出た時に困らない。
でも、一方で
あるべき人間像が手本としてあり
多くの子供が、それに自分を寄せて生きていってしまう。
それが正解ですよって。
そして、皆んな同じような人を演じるようになっていく。

そうできないトットちゃんは
困った子と認定されてしまった。

黒柳徹子さんによると、小林先生は、いつも何度も「君は本当はいい子なんだよ」と言ってくれたそうです。

小林先生の魔法の言葉で、

皆んなからはみ出してしまう困った子がやがて 『黒柳徹子』になっていった。


困った子はトットちゃんの長所の裏返しでした。

昔から『長所は短所の裏返し』と言われるけれど
きっと、そうなんだろうと思う。


自分に見えている世界は
自分の欠点や悩みが実は鍵になっていて、
その鍵を 逆さまにグルンと回すと
扉が開くようになっているのかも知れない。

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