ラグビーワールドカップ2023 準決勝 南アフリカ対イングランド プレビューその2

ラグビーワールドカップ2023 準決勝 南アフリカ対イングランド プレビューその2。今回は両国のワールドカップの準決勝の戦績を整理した。

南アフリカ 3勝2敗
 第3回(1995年) 〇 19-15 フランス
 第4回(1999年) ▲ 21-27 オーストラリア(延長戦)
 第6回(2007年) 〇 37-13 アルゼンチン
 第8回(2015年) ▲ 18-20 ニュージーランド
 第9回(2019年) 〇 19-16 ウェールズ

 第6回大会のアルゼンチン戦を除き、いずれもワンプレーで試合がひっくり返る点差での戦い。トライはお互いに少なく、取ったトライは5試合で6つのみ。しかもうち4つは第6回大会のアルゼンチン戦。失トライも4つと少ない。お互いにペナルティ・ゴール、ドロップ・ゴールで点を積み重ねる。決めたキックは1試合平均4.8。逆に決められたキックは4.2個。

イングランド 4勝1敗
 第2回(1991年) 〇 9- 6 スコットランド
 第3回(1995年) ▲29-45 ニュージーランド
 第5回(2003年) 〇24- 7 フランス 
 第6回(2007年) 〇14- 9 フランス
 第8回(2019年) 〇19- 7 ニュージーランド

 実は意外にも準決勝の成績がもっともよいのはイングランドだったりする。準決勝は相性がよく、勝率800。南アフリカと同様、得点の大半がペナルティ・ゴールとドロップ・ゴール。唯一の敗戦となった第3回大会のニュージーランド戦はお互いにトライを取り合った(ニュージーランド6、イングランド4)が、それ以外の4試合では得トライ数、失トライ数ともに2つのみ。決めたペナルティ&ドロップ・ゴールの数は、1試合平均4.5、決められたものが平均2.0。

 準々決勝でフランスに勝った南アフリカの方が有利な感じがしていたが、上記のデータを見るとイングランドにも勝つ可能性を感じる。過去の成績を踏まえるとお互いにトライは奪えずペナルティ・ゴールやドロップ・ゴールが鍵になりそう。そう考えると南アフリカはキックのよいポラード先発となるか。そして準々決勝は封印したが、フォワードのリザーブを増やすのではないか(準々決勝は5人)。南アフリカの選手起用、戦術に注目です。

 大会前、調子の上がらなかったイングランドですが、今大会はなんだかんだで準決勝までやってきた。南アフリカ有利と考えていましたが、ラグビー発祥国として南アフリカ撃破も十分あり得る。

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