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Chat GPTと国際結婚

私は12年前にアメリカ人と結婚しました。
当時、私達2人は若く、恋愛に溺れたうえで結婚した事もあり、とにかく早くVISAが取得できる日本で生活する事に決めました。
当時の私達には2年近く、アメリカのVISA取得まで、離れて暮らすという選択肢を持っていませんでした。
それだけ一緒にいたかったのでしょう。
今思えば、それから一緒にいる時間は長いのだから始めの2年ぐらい我慢すれば良かったのに。と、思いますが、若気の至りですね。

そんな感じで全く日本語が喋れない、読めない、書けない相手と、この小さい島国且つ地方での生活が始まりました。
区役所に行くにも、病院に行くにも基本は全て私が同行。なぜなら、当時住んでいた故郷の区役所は英語が喋れるスタッフも英語の資料もなにもなかったからです。病院だって殆ど誰も英語を喋らない。そんな状況で、彼自身も不便ではあったと思いますが、私の負担も大きかったです。

彼なりに基本的な日本語は話せる、書ける、読めるまで頑張って勉強し、できるようになってくれましたが、やはり書類への記載や丁寧なメールなどは12年経った今も、まだまだ難しい。
翻訳機を使っても、それを私が見て自然な日本語に直す、そんな感じで12年過ごしてきました。
でも、ここ最近、彼がChat GPTを使うようになってから文章作成能力が一気に上がりました!
"ちょっとChat GPTに作ってもらったから見てもらえる?"と言われ、画面に映る日本語文を見ると直す所が全く無いのです。
既に数回、同様の事がありましたが、どの文章も翻訳機とは桁違いに自然で綺麗な日本語です。

それを見た時、私の中ではChat GPTへの感謝が生まれました。
Deep Lのような翻訳機ではなく、Chat GPTを使っている人は既に多いと思いますが、Chat GPTは国際結婚を救うのでは.... そんな事まで思ってしまいました。

昔、販売員をしていた時にオーストラリアの方と結婚された女性がお店に来られました。
その方の接客をしていたら、私が同じく国際結婚をしていることを知ると急に泣き始められたのです。
驚いてお話しを聞くと、周りには理解してもらえないんだと。オーストラリア人の夫は日本語が全くわからないから、様々な手続きは妻である自分が1人でしないといけない。幼い息子もいるから、まるで息子が2人いるみたいで余裕がなくて辛いと。
こんな話を聞くと、苦労をわかっていながら結婚しただろうと怒る人がいるかもしれません。
でも、この方の気持ちも痛いほどわかります。
国際結婚をすると想像以上に、日本人には英語の壁があって、外国人に対する見えない差別も多いということ。結婚する前には気づかなかった事に気づくのです。

どうしても隔たりとなる言語の壁。
でも、それもChat GPTのようなAIの登場でなくなるかもしれません。
国際結婚はどうしても、どちらかに負荷がくるもの。
わかっていながらも、せっかく出会った相手、パートナーとなった相手が負担や柵になるのは悲しい。
だからこそ、新しい技術に救ってもらえるのは、ちょっと嬉しいなぁと思ったのでした。

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