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オスカーピーターソンの”soul music”に魅せられて

ジャズ音楽との出会いは、高校生の時。
音楽の授業で、オスカーピーターソンのライブ映像を3時間ぶっ通しで鑑賞し、初めて聴く生き生きしたジャズのリズムと、心が幸せで満たされるような暖かい音色に一気にファンに。
今回、オスカーのドキュメンタリーが上映されると聞き渋谷の映画館へ。鑑賞後は感動のあまり、bluenoteまで歩いてしまいました。


愛溢れる音色の背景にあったもの

ドキュメンタリー中、オスカーが「黒人が生きていくには音楽しかないと父に言われ、できることがあるなら、ピアノをやりたいと思った」と語るシーンがあります。テレビを作る人も楽団員も白人の時代。世界で活躍しているにも関わらず、アメリカでは出演する舞台のホテルにも泊まれなかったり、警察に拳銃を突きつけられたこともあったそうです。

そんな渦中に、政治的主張でもなく、お涙頂戴でもなく、悲しさ、悔しさ、黒人の未来への希望、全てを音楽に込めて、ジャズに昇華させたオスカー。
良いものは、伝わる。世界に通じる。そう信じきって突き進んだ生き様に尊敬の念を抱きました。
不条理な世の中に、自分の手一つで作り出す音楽で立ち向かったオスカーに、1人の音色が世界をこんなに変えられるのか…と人の持つ可能性に驚きつつ、私の日々の生活を少し内省しつつ。

全ての背景が語られた後の、オスカー晩年のライブ音楽「love ballad」が沁みました。
オスカーピーターソンに出会えて、音楽を聴くことができて幸せです。

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