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【詩】閃爍潤跡

閃爍潤跡
(せきしゃくじゅんせき)


希死念慮の漣(さざなみ)に、
夜毎(よごと)、蹠踏(せきとう)の砂を浚(さら)われています。

自己嫌悪の濤(おおなみ)に、
夜毎、樹(た)つべき台(うてな)を流されています。

頭燃 頭燃 頭燃。
「体は何も悩んじゃいません。」
そんな事は分かっております。

「分かる」と「在れる」の間にある
20000哩(マイル)の溝を零(お)ちに落ち往く途中です。

ザブン ザブン ザブン。
由旬なき由旬を消えない炎が照らします。
命な澪標。櫂も無く。

のたりのたりのたり、
ゆらりゆらりゆらり、
きらりきらり音も無く。

2019年5月 


【一言】
23歳の時考えていたことですね。この詩。今も別に考えていることのだいたいは変ったわけじゃないけど。
ところでルビの振り方が分からない。読みにくい漢字は( )の中に読み方を書いてるけど、これじゃ恰好つかないよな…。括弧はいっぱいついてるけど。

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