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お寺の掲示板 【No.11/柊原のお寺・真宗寺/2021.12月】
![本当にね. なぜ殺生をしなければ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83058966/picture_pc_ee81dec7bc68e103162f119838fc1d3f.png?width=800)
【掲示板の言葉】
「本当にね。なぜ殺生をしなければ生きてゆけないように出来ているのでしょう。殺されるものにはたまりませんわね。」
「南無阿弥陀仏」
親鸞は小鳥に食われる蟲を見て思わず云うのだった。
すると妻も思わず、「南無阿弥陀仏」と云った。
この言葉は、作家であり、「新しき村」を開いたことでも有名な武者小路実篤(むしゃこうじさねあつ/1885年−1976年)の著作、『親鸞の結婚』のワンシーン。
このシーンは、農夫の耕した土から虫が現れ出て、その虫を小鳥がついばみ、またその小鳥を大きな鳥が食べる瞬間を目撃した若き日のお釈迦様が、「かなしきかな衆生、互いに相呑食(あいどんじき)す」と、つぶやいた、「樹下観耕」(じゅかかんこう)というエピソードを想起させます。
仏教の原点ともいえる、この釈尊の問題意識に、親鸞はただ「南無阿弥陀仏」と思わず申し、芳契の妻も思わず念仏を称えます。ここでの親鸞の結婚は、仏教の抱える問題意識へのひとつのアンサーとして描かれています。
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