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坂の上の麺処で殺伐とした気持ちに襲われる(後編)

渡りのバイター#38

スキマバイトを渡り歩く中年女のバイトエッセイ
有名観光地の麺処へ洗い場のバイトへ向かうも
溢れかえる観光客
人々から放たれる負の感情を餌に呪霊たちが
育っている?
なんとなく不穏な空気に働く前から心が折れました

仕事を始めて、もう一度心が折れる

いえ、本当によせばよかったと後悔が未だ押し寄せ続けています…
麺処、仕事自体は嫌な事は何もなかったです。

ただただ忙しいくて。常にお満員御礼です。
外国人観光客に修学旅行生で賑わう麺処。
麺を茹で続ける店長に、しっかりしたホールのおばさんパートと男子大学生。

私もしかして
特級呪物になりかけている?

店長さんは無口ですが黙々と丁寧に仕事されてますし、パートのおばさんも口調はきつめですが
飲み物グラスは全て別のカウンタースペースで洗って下さいますので、忙しいながらも感謝です。
男子大学生だって、ちょいちょい仕事押し付けて来ますが、そこまで嫌な感じでもないのですよ。
ま、洗い場から呼ばれて下げ膳行ったのにホールのお前、なんで手ぶらで戻っとんねん!
とか。細かいことはありましたけど〜

なんか、そんなことぐらいでいつもだったら嫌に思わないのになー。
実はずいぶんと前のバイトの話ですし。
引きずるような理由も見当たりません。

なんかね。漠然と嫌なのです。

んーなんでかな?

私全くもって鈍感なんで、霊感とかないんですよね。
ただ、近くは維新の志士たちの御霊が祀られておりますし、由緒正しい、社寺仏閣がいっぱいあるのですよ。笑

霊感スポットにあてられた?
人から発せられる邪気にあたるのかも…

と色々考えてみて思ったのですが…

そんな訳ないやろ!

やっぱり忙しすぎて「ありがとう」が圧倒的に足りてないのです。

レビューで店長さん、とっても助かりましたって書いて下さいましたし、気持ちは伝わってるんですけど。
なんかモヤモヤするのはあんなに行くだけで苦労して
あんなに忙しい中で結構、本気出して頑張ったのに
思ってたより褒めてもらえなかった…

私はもっと褒められたかったんや!

なんて子どもみたいな理由!と呆れられるかもしれませんが、そういう単純なことなのかもしれません。
なんかロボットになった気分。

お弁当洗ってくれたん。ありがとう!
洗濯干してくれて、ありがとう!

いつもより、息子と夫に多めにありがとうと言っておくのでした。
もう、洗濯機にもありがとう言わなくちゃ。

でも毎日、過酷な通勤で、死ぬほど忙しくされている状態では他人に気遣いなんて出来なくて当然です。

どうぞ皆様、
特級呪物になりませんようお気をつけて


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