岡城で捜査にご協力した話

大分に行ってきました。
とはいっても二か月くらい前なんですけれども。
少々理由あって書くの遅れました。

11月某日、「そうだ船に乗ろう」と思い立ち、今年度全く消化できていない有休取得ついでに、大分までの弾丸フェリーを予約。
神戸から大分行きのフェリーで船中２泊、現地で日帰りになるので時間短縮できて自由に動けるように愛車のスーパーカブのバイク旅。
夕方出発なので、仕事終わりに荷物積み込んで神戸のフェリーターミナルまでひとっ走り。四国行きのフェリーよりも大きな船にテンション上がりつつ乗船。
九州周遊ツーリングの錚々たる大型バイクの中、カブはちいせぇなー！
でもやっぱお前が一番可愛いぞ！
我がスーパーカブよ！今回もよろしくな！

出航して少しすると
「当船はもうすぐ明石海峡大橋の下を通過します」
とのアナウンス。ご時世的にあんまり船内ウロウロするのもあれなんですが、やっぱ明石海峡大橋見たいやん？？

見たよ！
橋をくぐって下からも堪能したら、部屋にこもってさっさと寝る。
そして寝て起きたらあっという間に着いたよ大分！フェリーよく寝れる！

早朝の大分港を飛び出して走ること15分くらい。
着いたのはこちら

大分府内城！

なんですけれども。PCR検査会場になっているとのことで、城内には入れずなので逆光の人質櫓だけ写真に撮って、１００名城スタンプもゲット。
またコロナ落ち着いたらゆっくり見に来ますね。

府内城あとにして、大分市内を抜け目指すは豊後竹田の岡城！
山道ガタゴトと途中休憩しながら走り約二時間、やっとこさ岡城城下町に着いたので、まずは何か食べたいなーと思ったものの、お店見当たらず。
なので、とりあえず見つけたヤマザキショップ伊勢屋さんへ。
なんかおにぎりでもあればいいやーと思ったんですけども、こちらのお店サンドイッチの品ぞろえが良い。しかも手作り！

どれにしようか悩んだ末に購入したのがこちら。
エビカツサンドとフルーツサンド。
見て！この見るからに具沢山で美味しそうな感じ！これが本当にめっちゃ美味しくて、エビカツサンドはレタスシャキシャキでたっぷりだし、タルタルソースもタマゴたっぷりで美味しいし、フルーツサンドの生クリームもたっぷりなのに甘すぎず、あとパンも美味い。
ご当地牛乳を添えて。

で、お腹を満たしたら、もう少しの山道を登って岡城駐車場へ。
入場券を買ったら、案内所のおじさんに「ARの案内あるよー」と教えてもらってDL。各所の案内板にあるQRコード読み込むとアプリで映像と音声案内聞ける。めっちゃハイテクやん。100名城回ってて今のところ一番ハイテク。
アプリで岡城の歴史とか聞きながらしばらく歩くと、

着きました！岡城登り口！！
ヒューすごい坂だぜ！
しかし、快晴！絶好の城攻め日和！！
おまけに紅葉も綺麗だ！！行くぜ！！登るぜ！！！

と、思って坂を上っていたら鳴る電話。
着信見たら市外局番０６よりのお電話。「うっわー仕事の電話かも……」と、有給取ってきたけども嫌々の渋々で電話に出ると
「かずまさんのお電話ですか？」
「はい」

「大阪府警ですが……」

突然の警察からのお電話があった時、人は何を思うだろうか。
まず「私、捕まるような事したか？？？」と過去の行いを振り返り、警察のお世話になるような事は……おそらく多分無いよな？？？となってから
「親！死んだんか？？？！！！」で家族が事件か事故かに巻き込まれたかの最悪の事態想像。これらの考えが一瞬で脳裏を横切る。

しかし、落ち着け。
心の中の仙道が言います「まだ慌てるような時間じゃない」
そう、落ち着け。
警察から電話貰うような心当たり……ないやろ？
事件でも事故でもまずは病院ではないのか？？？
そもそも……この電話は本当に警察か？

「もしかして……オレオレ詐欺では？？？？」

だって警察からのお電話とか心当たり無いもの！善良な小市民だもの！
落ち着け、落ち着け。
レターパックで現金は送らないし、ATMで還付金は戻らないからな！と、自身に言い聞かせて、
「どういうご用件でしょうか？？」
「9月7日に北海道いらっしゃいましたよね？」
「はい、行きましたけど……」
「その日、釧路から関空のピーチ便に搭乗されたましたよね」

「あーーーーーーーはい。(完全理解)」

今年一番の、あーはいが出た。
あったわ、心当たり。
大阪府警から電話来る唯一の心当たり。
むしろこれしかないわ、心当たり。

お察しの通り、例の緊急着陸の件です。
ピーチからの被害届により捜査中でお話聞かせて下さい、との事。
note まとめで既に元を取り、すべらない話の持ちネタとしてしばらくは披露してたんですけど、2ヶ月もしたらまぁ話の旬も過ぎてるので、もはやすっかり忘れてた。
まさかこんなタイミングでお電話くるとは思わんやん？
あーびっくりした、親死んでなくてよかったぁ！

しかし、初めての事情聴取。初めての「捜査にご協力」とは…不謹慎ながらワクワクしちゃうよね？？
さっきまでのオレオレ詐欺疑いどこへやら、俄然やる気でる！
ご協力します！！市民の務めです！！

とは言ったものの、何せ二ヶ月前の事。
記憶も薄れてるし、他のメディアとかの情報で上書きされてるかもだしなあ……とか思ったんだけど、そこはさすが大阪府警、聞き方上手い。
言葉に詰まっても「じゃあこっちはどうでした？」って聞き方変えて攻めてくる。遠慮して言葉選んで喋っても「いいですよ、ぶっちゃけて」「それが聞きたかった！」とか乗せてくる。
よっ！大阪府警！聞き上手、喋らせ上手！！
気付けば30分近く喋ってた。すげーな大阪府警！
聞かれたのは該当人物の姿とか、争ってるの見ました？とか、その時どう思いました？とか。
刑事さんのあたりも程よく砕けていて柔らかかったのもあるんですけど、取材みたいな感じで喋りやすいし、こちらから話を引き出すのに長けているので（さすがプロだよなぁとか感心する）、舞台とかでトークショーとかあるやん？あれで全く話広がらない盛り上がらない司会使うならいっそ大阪府警の刑事使ってくれよって思った。

そんな感じで初めての「捜査にご協力」は大阪府警の喋らせ上手のおかげで無事終わったんですけども、人間の記憶というものは儚いもので、やはり2ヶ月も開くとうまく思い出せなかったりする。もちろん警察もそこは折込済みだから「自分の思ったことで大丈夫ですよ」って言ってくれるし、だから多数の証言とって擦り合わせするんだろうけども。
なので、何かトラブルあったら、録音録画できなくても文字に纏めておくと記憶しやすいのかもなぁと思った。多分noteまとめ書いて文字に起こしてなかったら、大阪府警の喋らせテクがあっても、もっと全然喋れなかったと思う。

で、その30分の捜査協力の間、眺めてた景色がこちら！

快晴の空と山々の緑、そして紅葉、眺めが良い！この下の道路はたしか車が走ると荒城の月のメロディ流れるそうなんだけど(滝廉太郎の出身地で曲のモデル)、大阪府警とのお話に夢中で聴くの忘れた。

滝廉太郎像もあるよ

紅葉と石垣🍁写真撮られてる方たくさんいて、めちゃいい紅葉スポット。

景色を堪能した後は、さらに走り一路別府まで。途中由布山眺めたり、

血の池地獄見たり

アイス食べたり

風呂上がり専用飲料飲んだり

しながら着いたのは

八幡竈門神社！！！

この波には乗っておかなければならんだろう！ということで行ってきた。
鬼滅の聖地として有名になった神社ですけども、そもそも御由緒ある神社なので小さいながらも見所沢山ある。

鬼の足跡石とか

鬼が積んだ階段とか、写真は撮っていいのか分からなかったので控えたんですが本殿の天井の竜の絵とかは技名の由来になったとかならないとか。お守りも鬼滅っぽい柄なのでお土産に購入。
流行りに乗って結構な方が参拝されていたんですけど、社務所の方もお守り購入ついでに「これも持って帰って！」と案内マップも下さり、とても親切で良い神社でした。

本当はひとっ風呂浴びて帰りたいところだったんですけども、なにせ弾丸。時間がない。日本一のおんせん県・大分まで来て温泉入らんとはなんたることだと思いつつ、足湯だけ堪能して、大分唐揚げ食べて、フェリーへ。

また来るよ、大分！今度はゆっくり！！温泉浸かるね！！

というわけで、2ヶ月も前の旅行記なんですけども。
この「捜査にご協力」部分書いていいのか分からんし、書いて捜査の邪魔になるのはダメだし、せっかくのはじめての「捜査にご協力」なので書かないのももったいなくて(不謹慎申し訳ない、大阪府警さんご苦労様です)、公開保留しておりました。
今回分かったのは、関係者の話聞くのにも2ヶ月、逮捕に年末年始挟んで2ヶ月で、当初ネットとかに出てた「威力業務妨害は逮捕まで3ヶ月位はかかる」っていう噂は本当だったんだなぁという事。
裏では粛々と事は動いていて、警察からのお電話は忘れた頃にやってくるんだなぁという事。
そして警察は話を聞くのがめっちゃ上手いなぁという事です。
なにより勉強になったのは

警察からの突然の電話ってめちゃくちゃびっくりする

おそらく大抵の小市民の皆様は事故でも起こさない限り警察とのやり取りってほぼないと思うんですよね。（刑事さんと話したことってある？？私は初めてだったよ！）なので警察からのお電話なんてそうそう心当たりないわけで……そりゃお年寄りが詐欺電話でパニックになって現金送る気持ちもちょっとわかる。
こういう時にいかに落ち着けるかどうかが大事なんだとしみじみ思った。
だから、心の中に仙道はいてほしい。
「まだ慌てる時間じゃない」って言ってほしい。
警察から電話かかってきたら、やっぱり頼れるのは仙道だと思う。

でも、私は牧さん派だけどね！！！！