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#26 一期一会

文:しんぺー(loser,Second Fly)

まず、わぁが、間違えた私が誰?みたいな方が多々いるかと思いますが、私はloser、Second Flyというバンドのギターボーカル、また、last place you lookの伝説の初代ギタリスト、そしてかつてロックスでバイトリーダーだったしんぺーと申します。
拙い文章ですが、少々お付き合いください。

私がこれを書くきっかけとなったのは、家で飲んで久々にゆきさんと話したくなって電話して、冗談で、「ロックスでアルバイトしてた私にまだこの話がきてないんすけどー。」(笑)
なんて、言ったら、「じゃあ、いしやんに言っとくわー」なんて話になり、書かせていただくことになりました。いしやんさん、ありがとうございます。まさか、実現すると思っていませんでした。

私は青森市出身で現在も青森市在住なのですが、八戸工業大学へ見事に合格したことがきっかけで一時期八戸市民となりました。(バンド活動は現在も八戸です。)
私は、中学生の時、親友がギターをやっていたのを見て、高校入学時にギターを買ったのですが、バンドとは無縁でした。
でも、高校時代の友人等のライブを見て、自分もバンドやりてーなぁー、モテたいなー、なんて考えていて、大学ではバンドをやろうと思っていたら、なんと恵まれていたのでしょう。
大学で友人となった奴もバンドやりたがっていたことから、そいつと組み、色々な経緯があって、現在全く活動していないSecond Flyが生まれたわけです。
いわゆる、大学デビューってやつっすね。笑

主旨がずれましたが、私とロックスの出会いは、私が初めてライブをした場であり、バンドマンとしての原点であることです。
当時、インディーズブームというやつで、私もその流れで、いわゆるメロコアバンドのコピーバンドをやっていました。そう、このロックスから私のバンド人生が始まりました。
最初はライブハウスのオーナーゆきさんと話すのも恐れ多くて、なかなか話せなかったもんです。笑
あまり長くなるとダリーと思うんで、色々割愛しますね。

まず、私がバンドを組み、ロックスでバイトをさせていただいたきっかけですが、様々なバンドから刺激を受け、オリジナルをやりだした頃です。
ライブに出るのはどーするかなんて全然わからなかったもんで、バンドのデモテープを持っていきました。(カセットテープ!)
それがきっかけで、ちょっとどんなんか忘れましたが、ライブに出させていただきました。

それから、あれやこれやでロックスに出入りするようになりましたが、その時、みょーに感じがわりー奴がゆきさんの横にいたわけですよ。
そう、あいつです。ystです。
あ、それはよしとなんですが、よしととのファーストインプレッションは、最悪でした。笑
かつて、今はなき、みなとや(八戸のスーパー)でバイトしていた時、あいつが弁当を買ったらしいんですよ。
その時、私が箸を入れ忘れたらしく、それを根にもっていたらしく、忘れもしません。あいつが最初に話しかけてきた言葉。
「お前、俺が弁当買った時、箸を入れなかったろ!弁当に箸入れないってどうゆうことよ。俺は顔忘れてなかったからな」。
今思えば、なんて根にもつタイプなんでしょうか!(笑笑)

まぁ、そんなこんなで、たまにライブさせていただいてたんですが、その時の私は、ロックス以外でも、弘前や青森のライブハウスにもしょっちゅうライブを見に行き刺激を受け、みなとやもやめちゃったし、ここでよしとみたく働きたいなぁと思い、思い切ってゆきさんにここでバイトさせて下さいって頼みました。
最初は、ゆきさんもちょっと「う~ん」って感じでしたが、「じゃあ、ちょっとやってみる?」なんて、一日バイトさせていただき、それから私の熱いアピールと魅力もあり(笑)、バイトをさせてもらえることになりました。

ゆきさん=社長。よしと=課長。私=スナック担当。(その時、スナックばっか行ってて、わっちさんという人が役職を決めてくれました。笑)
でも、ライブハウスで働くなんて、バンドマンにとっては、なんて贅沢な環境でしょうか。
その時、様々なバンドのライブを見て、どれだけ刺激、影響を受けたか。どれだけ勉強になったか。そして何より、色々なバンドマンと話す機会や出会いがありました。
これまで色々仕事してきましたが、今までで唯一働いていて楽しいと思える仕事でした。
余談ですが、後から聞いた話ですが、私とよしとが一緒にバイトしていた時、当時、NEW HAIRSやSecond Flyという各自がやっていたバンドの全盛期、私たちがバイト中など、調子にのってる奴がいると思っていたらしく、二人ともいつか殴ってやろうと思っていたロッカーがいましたけど。笑笑
見た目とは裏腹に、意外と女子力の高いmn先輩。
今ではその先輩ロッカーとは末長くお付き合いさせていただいてます。

んで、よしとの話に戻りますが、本当に音楽の趣味や下ネタなど話が合うやつでした。
そして何より、あいつのドラムが好きでした。

それで、色々話しているうち、「ちょっと一緒にコピーのバンドでもやってみようか?」って話になり、ボーカルはかったか(ペチカ)ベースはにーやん(ランチキ)ドラムはよしとにギター私。バンド名はよしとが勝手に決めていて何故かは未だに謎なのですが、「鈍器」というバンド名でした。
しかし、そんな時です。私が日頃の不摂生もあり、手も洗わずに自ら下半身の訓練などしていたせいか、脳にウィルスが入る病気をしてしまい、2か月の入院。
その後、鈍器の話もそのまま流れてしまいました…(泣)

入院時は、仙台、弘前、三沢、そして仲良かったバンドマンから手紙をいただき、嬉しくて涙を流したのは恥ずかしながら忘れません。
その時のよしとの手紙には、「どーでも良いけど、早く戻ってこい!」と、あいつらしいメッセージでした。
また、見舞いに来てくれた時も、「お前の弱ってる姿見たくねーから、ほんとは来たくなかったんだよ。」と言い放ち、帰っていきました。
きっと、あいつなりの、あいつらしいメッセージだったんでしょうね。

そんな私にも、社長であるゆきさんは、ほぼ毎日のようにお見舞いに来ていただき、本当に嬉しかったのを忘れられません。
だから、40代となった私にとって、ゆきさんは八戸の母なのです。
ゆきさんという人は、ただのロックスのオーナーではありません。
礼儀や態度、そのようなものには非常に厳しく、それでいて、音楽意外のことでも、親身に相談にのってくれる人です。
もちろん、音楽に関しても、音やボーカルについて、まとまり、練習に関してもアドバイスしてくれます。
ロックスは、ただのライブハウス。ではありません。
音楽を通じて様々なことを学び、様々なバンドマンと交流を持てる場。
凄いですね。学びの場。憩いの場。癒しの場。
そして、一期一会の場。
そう。これが幅広い年齢層から今も愛されているロックスなのでしょう。
(若いバンドマンなどは、自分のバンドの演奏はどうだっかなど、ゆきさんにライブがおわったら聞くようにした方がいーと思います。きっと、前進できると思います。)

あと、若い方々はロックスでライブをするため、企画をするにあたって絶対に忘れてはいけないことがあると自分は思っています。
企画というものは、自分が、または自分達だけで開催しているのではありません。

1.いくらプロではないといーましても、来てくれるお客様からお金を払って来ていただいてるので、そのことを忘れないでください。
2.一緒に対バンしてくれるバンドは、自分達が出してあげてるんではなく、出ていただいてると思ってください。特に契約、ギャラなどもなく、口約束だけで心良く出てくれるバンドさんに感謝してください。
3.PA、照明など、最高のライブにしてくれるようにしてくれるライブハウスのスタッフさんにも感謝の気持ちを忘れないでください。
4.そして何より、ロックスという箱があるからこそ、ライブが出来ること。

偉そうなことをいいましたが、これまで色々企画をさせていただいた自分の経験から言っている自論です。
私も色々企画させていただいていますが、少なくとも、最低限これは忘れてはいけないことだと思っています。
自分達だけでやっているという考え方は、ほぼマスターベーションと同じようなものです。
上記のことがあるからこそ、ライブ、企画というものが成り立っているのです。

現在、この感染症の状況で皆さん思うようにバンド活動が出来ない状況にあると思います。
そんな中でも頑張ってるバンド、頑張っているバンドマン、ソロ演奏者が多々います。我慢しているバンドもたくさんいます。
しかし、こんな世の中だからこそ、新しい働き方改革ではないですが、オンラインライブなどこれまでと違った新しい体制でライブが出来るような形も確立されていくと思われます。
それでも、私たちの場所、ロックスという場所、箱がなければ出来ません。
今は苦しい時ですが、我慢して、腐らずに続けていきましょう!
今後も八戸バンド界を盛り上げていきましょう!
そしてまた、あの爆音と白煙のただよう俺らの大好きな場所、ロックスでお会いしましょう!

最後になりますが、ゆきさんはじめ、よしと、関係者の方々、八戸バンドマンの皆さん、そして何よりロックスありがとう!
これからもよろしくっす!私はまだまだ現役であり続けるつもりです!!
「愛してるぜぃ!!」

最後まで読んで下さり、長文お付き合いありがとうございました。
しんぺーでした! 真面目かよ!!笑笑

(END)

今回は、loserのしんぺーにご出演いただきました。青森住まいなのでご無沙汰しています。元気ですか!って読むライブできるのだから元気だよね(笑)。

八戸に来ていないうっぷんが吐き出たのでしょうか、大作ライブありがとう!
ライブハウスで働けるとは、音楽好きとしては最高にうらやましいことです。もちろん仕事なので好きなだけでは済まないこともあるけども、お店に来る人はみんな「音楽好き族」なので、一体感を持ちながら仕事ができるのはいいことだよね。そしてずっと音楽を浴びていられるので、本当にうらやましいことです。

最後の方は先輩らしく「ライブの心得」がでましたね!いや全くその通り。プロアマ関係なくオーディエンスからチケ代(&時間)をいただいているので、精一杯のプレイでオーディエンスに返しましょう!プロとかアマとか、オリジナルとかコピバンとか、技術があるとかないとかはロックの前では大きな問題ではありません。
さらにライブの心得でつけたしするとすれば、ビル&ビルの他のお店の迷惑にもならないように!デンデンビルはロックスだけのビルではないので。ライブ主催者の(特に若手の)みなさん、よろしくです。

しんぺーありがとうございました!また八戸に遊びに来てね!その時はよろしく!

次回、6月16日は記事をお休みして定期報告をいたします。その次は、また魅力的な方が待ち構えていますよ!お楽しみに!

読むロックスはみんなで作る「読むライブスペース」です。楽器できなくてもOK!スタイル自由!そしてノルマなし(笑)。読むライブやりたい方大募集中!イシヤン又はゆきさんまでよろしく!

みなさんご覧いただきありがとうございました。
よろしければ、ロックスへのご支援、お願いいたします。

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