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【シンクロニシティインタビュー前編】仕事もお笑いもやるのは自分に合っている


 2人とも会社員として勤務をしながらフリーでお笑い活動をおこなっているシンクロニシティの吉岡さん(写真右)と西野さん(左)。ライブの出演本数が非常に少ないにもかかわらず、M-1グランプリでは2年連続で準々決勝まで進出している。特殊な活動の仕方をしている彼らは、どんな人たちなのだろうか。


――お笑いを好きになったきっかけは何ですか。

吉岡陽香里(以下吉岡):レッドカーペットとかレッドシアターが大好きでした。
 あとは、小さいころから「なんかわたし面白いな」って自信を持っていました。妹とおもちゃのラジオで録音して遊んでいて、「わたし喋るの向いてるんじゃないか」って。
 大学では社会人になるのに向けて表に出る練習をするために、演劇とか合唱とかをやろうかと考えたんですが、落語に落ち着きました。あんまり表に出る練習にはなりませんでしたが。
 落語研究会での経験で活きてることは…………瞬発力が上がりましたね。

西野諒太郎(以下西野):めちゃめちゃ時間かかってますよ。
 僕は、父親がバラエティー番組を全部録画して、土日にずっと流すというのをやっている人だったんです。それを一緒に見ていたので、お笑いは好きでした。
 小学校のときは、掃除係とか給食係みたいな感じで「漫才係」っていうのになっちゃって、そうしたら担任の先生に「週3日朝15分漫才やってください」って言われて、週45分人前で漫才をやっていました。
 高校では人見知りで誰とも喋らず、JUNKを聞きながら、誰とやるでもないネタを書いていました。そのときから、大学に入ったらお笑いをやりたいと思っていましたね。


――その後大学で出会ってコンビを組まれたお2人ですが、会社に勤めながらお笑いをやるという形をとっているのはなぜですか。

吉岡:うちは親が厳しくて、芸人一本ではやらせてもらえませんでした。就活のときもめちゃめちゃ喧嘩しましたね。
 でも芸人さんって売れるまでバイトをしてるじゃないですか。それって会社勤めしながらお笑いやるのと大差ないんじゃないかなって。夜勤のバイトをして体調崩しちゃったりするよりは、規則正しい生活をしながらお笑いができている今の形は自分に合っていると思います。

西野:僕は、プロになるには実力が足りないと思ってお笑いを辞めて就職をしたんです。吉岡さんに誘ってもらってまたお笑いをやってはいるんですが、ベースとして1回諦めてるんで、まだ完全に芸人でやっていこうというところまで気持ちが動いてないという感じですね。

吉岡:大学3年生のときにM-1で3回戦に行ってから、ちょこちょこライブに呼んでいただくこともあったんですが、全然ウケなくて。「プロになった瞬間まったく通用しないんじゃないか」っていう不安もありましたね。前の女コンビと比較されることも多かったので、悔しいし不安だしで腹が立ってました。

西野:悪口になってますよ。


――主に漫才をやられている理由は何ですか。

吉岡:コントはスタンドマイクがないからですかね。

西野:それは大きいですね。漫才だとマイクの近くで話せば声が聞こえるじゃないですか。コントだと聞こえないんですよね。

吉岡:2017年のキングオブコントは2回戦で落ちたんですが、まったく同じネタをM-1でやったら3回戦まで行ったので、それが決定的でしたね。

西野:一応毎年キングオブコントには出ていて、M-1でやるネタをコントにしてやっています。

吉岡:M-1の練習ですね。

西野:失礼ですよ。
 去年キングオブコントの準々決勝がきゅりあんで、結構大きめのホールだったんですけど、後ろの方まで声が聞こえなかったらしいです。

吉岡:わたしの声が通るわけないんですよね。

西野:じゃあもっと声出してください。

吉岡:でも本当はコントの方が好きです。大学でお笑い始めた2年間くらいは自分をコント師だと思ってました。

西野:吉岡さん、大学でノコギリぶん回すネタとかやってたんで、そもそもコントとか漫才とか関係あるのかはわからないですけど。



★シンクロニシティ
M-1グランプリ2018・2019準々決勝進出

シンクロニシティの録音ラジオ→ https://radiotalk.jp/program/48903

吉岡陽香里(写真右) 神奈川県出身、1994年10月2日生まれ
Twitter→ https://twitter.com/hikachicken 、Instagram→ https://www.instagram.com/hikachicken/ 、お花畑ランドの架空のネタ帳→ https://ameblo.jp/zetsubo-land

西野諒太郎(写真左) 東京都出身、1994年3月23日生まれ
Twitter→ https://twitter.com/poolpoolpooro


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