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オッペンハイマーとゴジラとロンゲラップ島と

フォトジャーナリストの豊崎博光さん(上記、アメブロ記事より)は、水爆実験による被害で苦しむマーシャル諸島にあるロンゲラップ島出身の方々の取材に取り組み世界へ発信している。タイトルの写真は豊崎さんが水爆実験の被害者たちが核汚染から逃れるためすみかを後にしているところを撮った写真。

1954年、アメリカ政府はビキニ環礁(現在のマーシャル諸島)で「ブラボー」と呼ばれる水爆を炸裂させた。広島原爆の1000倍もの威力を持つ破壊兵器である。
その被害を如実に受けたのがマーシャル諸島の中のロンゲラップと呼ばれる島の人々や生態系である。

実験後何もわからずに島に降り注いできた粉で遊んでいた子どもたちや水産物を食べていた人々は数年後に全員が不気味な病を発症し苦しみながら亡くなっている。女性たちは子どもの産めない身体になってしまった。

豊崎さんはロンゲラップの方々のみならず、世界のヒバクシャ(被爆者)たちの声なき声に耳を傾けながらシャッターを押し続けた。核がもたらす甚大でむごい影響を発信し続けた。

水爆が生まれる前、その開発に反対する有名な人物がいた。それは広島原爆の生みの親であるJ.ロバート・オッペンハイマーだった。

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