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このあとはちょっと予定が、

 生きてる中で、一人でいたい時間が死ぬほどある。
誰からの連絡も返さずに本をずっと読んでいたい日。
ただただラジオを聴いて、一人で笑っていたい日。
音量を最大にして外界を遮断して音楽漬けになりたい日。
誰との繋がりも要らないから心の底から一人にしてほしい時間を、誰にも譲りたくない。

 でも、バイト先の人や大学の知人から遊びや呑みに誘われた時にそれを理由に「予定がある」と断って良いのだろうかという葛藤がずっとある。相手が“予定”であると認めてくれるのか、「お前のさじ加減だろ」とか思われないか、「優先度が低い」と暗に言っているだけなのではないかとか、ノリが悪い奴だなと思われないかとかを色々考えてしまう。

 どこまでを”予定”にカウントしていいのだろうかとバイト中に考え出したら、「これはどうだ」「あれはどうだ」と色々浮かんできたのでアンケートにしてみた。

※どこまでだったら「予定があります」で断れますか?という趣旨の質問です。

 選択肢を考えるにあたって、簡単な仮説を立てました。

仮説
「第三者が絡んでいる、もしくは金銭を支払い済みである、もしくは時間に制約がある場合は胸を張って”予定”にカウントしても良いのではないか」


結果

全体の結果はこんな感じになりました。

1.第三者が関わっている場合

恋人及び友人との約束が既にある場合は、”予定”と言っていいようです。

2.予約の有無

一貫して、予約をしてないのであれば"予定"と言えない方が3名。
旅行の規模であれば、予約をしていなくても”予定”と言える方が2名。
外食程度の規模であれば、予約の有無に関わらず”予定”と言えない方が1名。
(予約をしている外食に限っては、予定と言えない方が一名でした。)

外食に関しては若干シビアかなという印象なので、「一人で飲みにでも行こっかな〜」くらいの場合は、予定とは言わないほうがいいのかもしれません。

3.テレビ・ラジオ

 テレビを見る、ラジオを聴くという人も昨今珍しいので、気になりました。
 視聴期限が1週間という制約もあるので、ラジオのタイムフリーの消化に関してはもう少し予定と言える割合が高いかなと思っていたのですが、割と低かったです。「明後日のあの時間はタイムフリー消化しよ」と決めているよりかは、「暇だからタイムフリーの消化に当てる人」が多いのかもしれません。
 「テレビ番組の見逃し配信」の視聴と「録画しておいたテレビ番組」の視聴でも違いがあるのかなと思ったのですが、色々相殺された末、若干見逃し配信の視聴が優勢でした。
どちらも予定と言える方が8名。
どちらも予定と言えない方が6名。
録画の視聴は予定と言える方が3名。
見逃し配信は予定と言える方が2名でした。
仮説から言うと、時間の制約がある見逃し配信のほうが予定と言える割合が高くなると推測できます。実際もそうはなったのですが、片一方のみ予定と言える方の数は録画の視聴のほうが多かったのでなんとも言い難いです。録画容量の上限やSVODサービスの充実度合いなども影響があるのかもしれません。
それと、「リアルタイムで見たい、聞きたい」をなかなか譲らないエンタメ好きの人たちが多くて好きです。

4.映像配信サービス

解約が近い、配信開始直後、生放送・プレミア配信など、もう一つ要件が乗っかると”予定”と言える人割合がぐっと高まります。
しかし、どちらも配信期限がないに等しいためそれを”予定”とみなす人は少ないみたいです。「今更だけどイカゲーム見たくなってきたから、バイトないあの日に見よう」「先週のさらばのYouTube、まだ見れてないから見たい」みたいなのはなかなか”予定”とは言えないっぽいです。

5.時間的制約

テレビ・ラジオ・映像配信について「予定と言える」割合で降順に並べると、右にいけばいくほど時間的制約が弱まっていると言えると思います。

6.リリース直後か否か

「配信開始日に見たい」「発売日のうちに読みたい」という感覚は、時間的制約に近いんですかね。ネタバレを踏む前に摂取したい、みたいな考えの影響もあるのかもしれません。

7.その他

「散歩」と「一人でいたい」の「予定と言える」割合が高くて僕は嬉しいです。

(全体降順)


 来月の20日、飲み行こうぜ」と誘われた場合に、「読書したいから」と断るかと言われたら別に違います。
 誘ってきた相手が恋人であったり親友であったりした場合に、「読書したいから」と断るのかと言われたら別に違います。
 ただ、「この後飲み行こうぜ」「明後日遊ばん?」みたいな近々のブッキングの場合は、「読書したいから」に対して「読書の方が優先度高いんだ」「お前のさじ加減じゃん、別に来れんだろ」とか思わないでほしいです。第三者が絡んでいるわけでもないし、お金を支払ったりしているわけでもないです。僕の一存で、行けます。でも、本読みたいんだもん。許してよ。



 今日は一人で渋谷まで行ってきました。
 昼過ぎに起きて、スマホをしながらダラダラして、風呂入って、ダラダラして、衝動に駆られて渋谷まで行って、ポケモンセンターでメタモンのぬいぐるみを買って、天気予報見てなかったから傘を刺さずにずっと歩く羽目になってずぶ濡れになった頃にコンビニで傘買うし、4軒本屋を歩いて巡って、適当に見つけた美術展に入って、同じ道を何度も通るし、同じ本棚を何回も見るし、見かけたコメダ珈琲に適当に入ってサンドイッチ食べてお腹いっぱいになって、行く予定だった定食屋に行くのやめたし、そのくせ乗り換え駅では一回外に出て居酒屋に入ってお酒を飲んで、帰ってきました。
 これに関してはどこの誰であろうが付き合わすわけにはいかないし、何を言われようが申し訳なさが勝ちます。
 大学の人、バイト先の人、友人らがこの文章を読むことは確実にないので意味はないのですが、一つ言いたいことがあります。この世には誰かとするまでもないことがたくさんあって、誰かと共にする人がいてももちろん素晴らしいことではあるのだけれど、やっぱりそれを一人で消化する時間というのが必要なんですよ。そして僕の中ではそっちの方が若干優先度が高いです。一人でいるのがやっぱり好きなので。



今日買った本
・幡野広志『なんで僕に聞くんだろう。』
・舞城王太郎『私はあなたの瞳の林檎』
・辻村深月『図書室で暮らしたい』
・河合隼雄『こころの処方箋』
・又吉直樹『劇場』
・燃え殻『すべて忘れてしまうから』
・伊藤亜紗『手の理論』

今日行った本屋
・SHIBUYA TSUTAYA
・青山ブックセンター 本店
・山陽堂書店
・TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア

#305  このあとはちょっと予定が、


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