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四つ葉たちに願いを乗せて

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四つ葉のクローバーを見つけては部屋に持ち帰り、水を張った小皿の中に。夜になると葉をぱたんと半分に閉じる寝姿も愛でていた去年。
その愛らしさは、摘んでしまって可哀想なことをしたような気持ちにもさせられたもの。
やがて寝たままか起きたままの姿になると、そっとティッシュペーパーで挟んでから雑誌(そこは四つ葉のベッドに良さげなのを選ぶ)のページの間に入れて押し花に。

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一生懸命に探したのは、去年5月にロックダウンが解除された直後の近くの公園で見つけた最初の四つ葉。
その後は、公園や美術館脇やらを歩いてる時にふと気配のようなものを感じて見やると、一面の草地や雑草の固まりの中から四つ葉が「ここ!」と、何だかこっちを見てるような具合で、摘むこと数回。
すっかり忘れてたなー、どれどれと、昨日、雑誌を引っ張り出して挟んだページ、ページをそっと開けていったら、その数は5つだった。

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まだまだ油断大敵ではあるけど、例のウィルスに負けない気持ちが強くなったことに、今のこの四つ葉のクローバーたちを見て気がついた。
人気(ひとけ)のない公園で最初の1本を探した時は、ただ不安で、そんな小さなものに世界中の祈り全てを込めてた気がする。

先週末お散歩したら、早咲きのさくらが満開でも草地はまだ枯れ模様で、クローバーの姿も全く見当たらず。
なら、摘んでおいて良かったな、という気持ちになった、今は地中の、寒さに負けないクローバー達もきっと春待ちの土曜日。

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負けないクローバー達のように暖かい春を迎えられますように。
昨日の嵐のような雨の後、見つけた虹が大丈夫!と告げてるようだった。

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