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Halloweenにぴったり。子供もよろこぶ 仕掛け絵本 ~Green Monster!


リトル・スマーティ・パンツからくまさん(およそ1歳)コースの10月に、Halloweenにちなんでモンスターの絵本「Green Monster」by Ed Emberleyをお届けします。
 
http://littlesmartypantsbook.com
 
Emberleyは、コールデコット賞の受賞者で、多くの素晴らしい作品を生み出している作家です。コールデコット賞は、絵本の説明でもよく登場しますが、アメリカで出版された絵本の中で最も優れた作品の画家に送られます。1937年にアメリカ図書館協会によって創設され、翌年から授賞が行われています。 賞の名前は19世紀イギリスの絵本画家、ランドルフ・J・コールデコットにちなんでいます。
 
1.あらすじ
本書は、仕掛け絵本になっており、本の真ん中に穴が開いていて、ページをめくるたびに黄色い目、長い緑の鼻、赤い口、、、というように恐ろしいグリーンモンスターの顔があらわになっていきます。しかし途中で「GO AWAY!」と唱えると、今度はそこからグリーンモンスターの顔が徐々に消えていき、可愛い目がのこり、最後はいなくなります。そして「もう戻ってこないでよ!私がそういうまでは」としめくくられます。
 
こちらの絵本の英語での読み方については、下記Youtubeをご参考ください。
 
https://www.youtube.com/watch?v=9FLl3bM8VLA
 
読み聞かせのポイントについては以下をご参考ください。
 
2.読み聞かせのポイント
 
(1)独特の単語の理解につながります
日本語でもそうですが、子供は擬態語が大好きですよね。ビジネスでは聞きなれないような下記の言葉も子供は大好き。ぜひ絵本を通して独特の単語に触れてみてくださいね。
 
bluish-greenish nose (青緑色の鼻)
squiggly ears (ぐにゃぐにゃの耳)
scraggly purple hair (ぐしゃぐしゃの紫の髪)
 
そして読むときにも、この形容詞を存分にストレッチさせ、気味が悪いそうな表現に挑戦してみてください。子供もきっと喜んでくれますよ。
 
(2)丈夫な仕掛け絵本
 
本に穴が開いていて、ページをめくるたびにモンスターの顔が変わっていく。それだけでも子供の関心を引き付ける仕掛けになっています。当然指をつっこんだり、ひっぱったりしますが、この本はとても丈夫なので簡単にはやぶれません。モンスターの顔のインパクトも強烈で気味が悪いので、読み方もめくりかたもすべてSpooky(不気味)にお願いします。
 
(3)歌としても歌えますよ
読むことに慣れてきたら、こちらのYoutubeにあるように、楽しくて少し不気味な歌としても歌えます。ぜひお子様と歌ってみてくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=9FLl3bM8VLA

(4)スリリングだけど最後は爽快
 
ジェットコースターも推理小説もホラー英語も、怖いけれど最後にはすっきり。それが魅力でまた体験したくなりますよね。この絵本も子供むけながらスリリングな黄金ストーリーになっています。つまり、最初は怖い怖いモンスターの顔が徐々にあらわになり、「いやだぁー」とページをめくるのをいやそうにするのですが、「Go Away!(でていけ!)」と強く唱えると、今度は一転、モンスターが徐々に消えて、最後にはいなくなるので、子供たちはほっと一息ついて、少し誇らしげに眠りにつくことができます。ただし「Go Away!」が大好きな言葉になってしまうという副産物付きです。
 
そういう意味でも、Ed Emberleyは子供が喜ぶ仕掛けを作っていることに気づかされますよね。
 
お子様との読み聞かせの時間がよりよいものになりますように。
 
Let’s keep reading!
 








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