赤ちゃんが夢中になる魅力満載の”Peek-A Who?
Peek-A Who?
リトル・スマーティ・パンツからうさぎさん(およそ0歳)コースの9月にお届けする絵本は「Peek-A Who?」by Nina Laden (Author)です。
http://littlesmartypantsbook.com
この本は、Scholaという1920年創業の歴史ある出版社のScholastic Parent & Child誌の「100 Greatest Books for Kids」に選ばれた作品です。
では、この本の特徴や読みきかせ方法についてお伝えします。
(1)鮮やかな色彩
私たちのウェブサイトにも記載しているのですが、
https://littlesmartypantsbook.com/collections/frontpage
0歳児のお子様は視力がまだ高くないので、とにかく「鮮やかな色彩」を好みます。生後1か月までは、ほとんど目は見えておらず、白、黒、グレーしか見えていません。なので、この本の少し大人にとっては黒が強すぎるかな?と思えるぐらいの作品は赤ちゃんにとって最適です。
生後2か月~3か月ぐらいで焦点があうようになり、目で動いているものを追うこともできるようになります。最初に認識できるのは赤色で次に黄色、緑です。
そして生後4か月以降、物の奥行を理解するようになり、オレンジや紫、青などの色を理解できるようになります。
生後6か月以降になると、視野も広くなり、色も認識し始めますし、まだ言葉はでませんが理解はできるようになりますので、まずは赤、青、黄から、色の名前を教えてあげるとよいと思います。例えば、「赤い車だねー」、とか「黄色いお花だね」というように物の名前と一緒に色彩を伝えてあげるとよいですね。とにかく低月齢のころからたくさんの色を見て、実際に触れて、感じる経験が大切です。
ただ、ここから先、名前と色を一致させるのは時間がかかりますので、焦りは禁物です。「あれ、うちの子は色を理解していないのかな?」と1歳前に不安になることもあるかもしれませんが、頭では理解しているので大丈夫です。なお、3歳まではカラフルな色を好みますし、脳の発達にもよいとされています。
さて、この本で使われている色はと確認すると、見事に生後4か月までに認識できる色(赤、黄色、緑、オレンジ、青、黒、紫)のみでした。
(2)丈夫な作りと不思議な小窓
1歳までは、赤ちゃんはとにかく本を見ると角の部分から”かじかじ”します(笑)最初は、「ええっ、やめてー」と驚きますが、これもまた成長の過程ですし、我が家では「この本のここ、あなたがかじったのよ」、と言うと「そんなこと私がするわけないじゃん」と笑い飛ばされます。そう、どんなお子様でも本は最初は、読むものではなく”かじるもの”なのでご安心ください。ただ、通常、本はかじられるとやぶれますが、ボードブックという分厚い紙の本はやぶれません。気になる方はこの本のようにボードブックを選んであげてくださいね。
そしてこの本には、真ん中に不思議な形の穴が開いています。そしてこれがまた赤ちゃんにとっては魅力的なのでぱかぱかと開いたり、閉じたりします。この本はとても丈夫なので、この窓をつかんでひっぱってもびくともしませんし、赤ちゃんでもページがめくりやすいようまん丸ではなく、すこしひょうたんのようにつかいやすい形になっているのだと思います。とても細部にまで拘っていますよね。加えて、この本は小さく持ち運びしやすいので、ベビーカーにポンと積んでおくとよいですよ。
(3)なぜその動物??
この本に登場するのは、以下の通りです。
ふくろう
牛
おばけ👻
動物園
電車
ミラー
すごく不思議な組み合わせですよね?動物だけ登場するのかと思いきや、おばけや電車がでてきます。とてもよく似た日本の絵本を読んだことがありますが、それはとてもかわいらしい、犬や猫やあひるが登場していました。この絵本の不思議なバリエーションが日本人的感覚を覆すという意味で、魅力の1つになっていると思います。ちなみに、なぜ、この組み合わせなのかと考えたときに、理由の一つとして考えられるのは、どの単語の終わりも”oo”になっており、rhyme(ライム)という韻を踏んでいるということです。つまり、終わり2語のアルファベットがそろうものを選んだということですね。
ゼロ歳児のお子様の読み聞かせは、私もよく覚えていますが反応があまりないので、喜んでいるのか、そうでないのかわかりづらいですよね。でも確実にこの時期にどれぐらいの言葉をかけてもらったかで、その語の言語能力に関係がありますから、自信をもって読み聞かせをして差し上げてくださいね。生後3か月以降は、よく観察するとその子の興味もみえてきますよ。
そして必ず静かなお部屋でゆったりとした気持ちで「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを込めて、読んであげてくださいね。
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