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英語のリーディング力を伸ばしたければこれがベスト~By Dr.Seuss One fish two fish red fish blue fish~
http://littlesmartypantsbook.com/
リトル・スマーティ・パンツからきつねさん(およそ2歳)コースの1月にお届けする絵本は「One fish two fish red fish blue fish」by ドクタースースです。
2001 年の時点で、この本の 600 万部以上が販売され、パブリッシャーズ ウィークリーの「オールタイム ベストセラー児童書」のリストで 13 位になり、米国の全米教育協会労働組合は、この本を「Teachers' Top 100 Books for Children」の 1 つに挙げました。
http://littlesmartypantsbook.com
1. あらすじ
多くのドクタースースの本の特徴ではありますが、本書にはあらすじというのは特になく、短いRhyme(ライム)がひたすらリズムよく繰り返され、それに合わせたインパクトのあるイラストが続きます。最初のページは、魚ですが、どんどん見たことのない生物が登場します。私が忘れられないのは、指が11ある生物です!
本書を読む上でのポイントをお伝えします。
(1) リーディングの練習本としてベスト
ドクタースースの本は簡単な単語が並びます。この本でも数字や色やわかりやすい形容詞などの基礎的な言葉を使いますので、3歳児後半から4歳児前半の3文字程度がなんとか読めるという子供にとって、リーディングを楽しく学ぶには、ベストと言えます。
Rhymeというのは、後ろの2文字が同じ単語のことですが、この本(ドクタースースのほとんどの本)は、Rhymeがひたすらずーっと続くのです。リズムが非常によいので、娘も2歳の時からDaycareでこの本を読み聞かせてもらい、暗記していましたし、声に出すのがとても楽しそうでした。
Here are some (ここに何人かいるよ)
Who like to run. (走りたい人)
They run for fun (楽しみのために彼らは走る)
In the hot, hot sun. (熱い、熱い太陽の下でね)
ここでは、unがrhymeになっていますが、イラストでは太陽のもと汗をかきながら楽しそうに走っている動物がいます。
Bump! (ばん!)←ラクダにのってるときにぽんぽんとおしりが浮く、というイメージ
Bump! (ばん!)
Bump! (ばん!)
Did you ever ride a Wump? (Wumpに乗ったことある?)←Wumpはらくだのような動物
We have a Wump with just one hump. (僕たちのWumpは、一つしかコブがないけど)
But
We know a man called Mr.Gump. (ミスターガンプと呼ばれる人を知ってるよ)
Mr.Gump has a seven hump Wump. (ミスターガンプは、7コブのWumpをもっているんだ。だから)
So…
if you like to go Bump! Bump! (もしばん、ばん、したいなら、GumpさんのWumpのコブでジャンプしよう)
just jump on the hump of the Wump of Gump.
このページでは、jumpとhump以外は、すべて存在しない言葉(Gump、Wumpなど)ですが、なんとも口に出すと響きがよいですし、ミスターガンプさんが7コブラクダのような生き物(Wump)に乗っているイメージが、頭から離れなくなります。読み聞かせをされる際にもユーモアたっぷりに、ラップのようにリズミカルに読んでみてくださいね。
2.アメリカ人にとても愛されている作家
Dr.Seussは、87歳で亡くなったのちも、全国で誕生日が行われるぐらい、アメリカ人に愛されています。彼の誕生日となる3月2日の前後や、その週は彼の本が配られたり、家から持っていったり、読んだり、彼の本に登場するイラストに合わせた生物などにドレスアップしたりします。いわゆる古典作品でありながらも長くずっと我が家に数冊という形で代々愛されてきた作品なのでしょうね。リーディングに最適な本であることからも、進学の際のギフトとしても贈られることが多いようです。
3ドクタースースーの愛
文学作家のドクター・スースは、彼の本を読んだことがないアメリカ人はいないと言われるほど著名な人物。彼は、児童文学会への多大なる貢献が認められたピューリッツァー賞特別賞の受賞者です。
なぜドクタースースは、こんな奇妙な本を作ったのかというと、彼は子供たちの英単語の認知の低さを知り、学校で教えるリーディングをもっと楽しく出来ないかと考えに、工夫し作品を作ったそうです。そこには米国における言語レベルを上げたいという強い意志と愛があったのだと思います。
彼の名言は、絵本には登場しませんが、残された名言からは、児童教育に対する熱い思いを感じることができます。お子様がある程度大きくなったら、ドクタースースという作家についても説明してあげるとよいですね。
“The more that you read, the more things you will know. The more that you learn, the more places you'll go.”
Dr. Seuss, I Can Read With My Eyes Shut!
読めば読むほど、知ることが多くなる。学べば学ぶほど、より多くの場所に行けるようになる
“Today you are You, that is truer than true. There is no one alive who is Youer than You.”
Dr. Seuss, Happy Birthday to You!
今日、あなたはあなたである、それは真実よりも真実である。あなたよりあなたらしい人は生きていないのです
“I like nonsense, it wakes up the brain cells. Fantasy is a necessary ingredient in living.”
Dr. Seuss
ナンセンスが好きです、。脳細胞を目覚めさせる。ファンタジーは生きていく上で必要な要素です。
0歳などの読み聞かせからの月齢から、5歳児以降の子供自身が文字を読むというステージまで、もしかするとそれ以上に長い期間に亘り、楽しめる至極の名作。ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。
Let's keep reading!
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