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いい写真ってなんだろう

「ずっと眺めていられる写真がいい写真です」

写真家の誰かが言ったそんな言葉が独り歩きをして、

「いい写真とは”誰もが”ずっと眺めていられる写真」
「自分の”感動”を伝えるのが写真」

という風に置き換えられ、、
違和感を感じながらも、そうなんだ、、
そんな写真を撮れない自分は写真という世界においては、
もう全然ダメな人なんだろうな、と悩んだこともあった。

でもね、私は私の写真をずっと眺めていられる(笑)
だから、私にとって私の写真は間違いなく”いい写真”。

別に誰かがずっと眺めてくれなくてもいい。

そんな風に開きなおったら自由になった。
自分にとってずっと眺めていられる最高の1枚を撮る。
最高の1枚に仕上げる。
今はそんな風に写真と向き合えるようになった。

誰かに認めてもらうことは嬉しいこと。
私だっていい写真ですねって言っていただけたら、
それはとてもとても嬉しい。
たった写真1枚なのに、自分を認めてもらえた、
そんな錯覚まで起こす(笑)
そしてそれはモチベーションにも繋がる。

でも、そこに捉われすぎると自分がなくなる。

私、これほんとうに自分でプリントして、
飾ってずっと眺めていられる?と
自分に問いかけたとき、
これって「誰かに認めてもらおうと思って撮ってるよね」
と少しでも思う写真は、自分の心の卑しさが出てる気がしてきて、
どんなにいい写真ですね、と言ってもらえたものでも、
私の中では×になる。

大切なのは自分にとって何が大事か。
欲を捨てるというのはなかなか難しいけれど、
写真くらいはせめてその欲は捨てたい。
ともまた思う。

写真は高尾山から。
森には魔物も潜むのです(笑)
静かなトーンが好き。
優しいけど芯がある。そんな黒が好き。
私にとってはずっと眺めていたい1枚。

「ずっと眺めていられる写真がいい写真です」

そこに、”自分”という言葉が抜けてるから、勘違いするんですよねー(笑)

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