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お仕事後記

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お仕事紹介に背景を添えて。熱いうちに要更新。
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記事一覧

コンテンポラリーデザインが導く循環する未来への糸口

雑誌Highsnobiety Japanへ持ち込んだwe+さんのインタビュー。昨年、雑誌にて出版された拙筆ですがウェブに上がりましたので、ご紹介させていただきます。 デザイン事務所we+さんが一般的なそれと一線を画すのはとにかく圧倒的な美学と、アーティスティックリサーチに起因するコンセプト解釈の深さなのではないかと思います。彼らはコンテンポラリーデザインファームとして活動しています。彼らの作品を超ざっくりご紹介すると、都市生活を行う中で、サステナビリティを考えたときにまず優

南野拓実選手のファッション撮影BTS

雑誌HIGHSNOBIETYの表紙のひとつであった南野拓実選手の撮影のディレクション、プロダクション、インタビューを行いました。本誌ISSUE 07は2021年に発行されました。責任をテーマに掲げた特集でしたので、ファッションを軸にしながら様々な責任にたいする質問を投げかけました。 https://highsnobiety.jp/p/minamino-takumi-issue07/ 2020年から22年までの2年間、世界最高峰と言われるイギリスのプレミアリーグで活躍、カタ

マイナスから芸術を見出す天才集団が「捨てる501」で作る新しい価値

穴が空いたり汚れたりして古着屋さんでも売れないような穿けなくなった膨大な量のリーバイス501。ロサンゼルスのとある工場で聳え立つその山を見たヤマサワプレスの山澤さんは、これをアップサイクルして未来が作りたいと買い付けたところから、彼の冒険がスタートしました。ヤマサワプレスでは、主にアメリカの普通の人たちに愛されてきたぼろぼろの501をまるっと買取り、それを洗浄して服だけでなく新たな形で世界に一つだけのピースを作り出しています。伊勢丹のプロジェクトDENIM de MIRAI〜

強い心でメッセージを届けるスポーツ選手たち

スポーツというプラットフォームを通して、社会の歪や大衆の声を形にする勇敢なスポーツ選手たち。彼らを応援するNIKEとの取り組みでファッションマガジンi-D JAPANが手がけた企画に参画しました。 年が明け、改めてコンテンツを紙に、という声のもと制作した記事をこちらに残しておきたいと思います。 THE SESSION WITH FUTURE CHASERS 対話から見出す未来へのアクション サッカー選手の籾木結花、ラッパー/アーティストのDaichi Yamamotoが、大

消費される子どもたち

資本主義の世の中において、企業は成長しなきゃいけないってことになっている。売り上げは前年比よりも上まわっていないといけなくて、効率が最重要しされた仕組みが出来上がっている。それ以外の成長はきちんと評価軸としてあまり構築されていない。 昨日とある媒体でファッションデザイナーのTARO HORIUCHIさんにインタビューさせていただいた時も、芸術と密接している、またはそれ自体が芸術となりうるラグジュアリーファッションにおいても、資本主義をベースとしている限り企業は必要に迫られて

ファッションとサステナビリティ

先日、ふたつの執筆記事がアップされた。どちらもサステナビリティをテーマにしたものだ。 まず、F_WD(フォワード)というイタリアのオンワード樫山の系列会社が手がけるブランド。デザイナーのラファエル・ヨンは、パリで生まれたアジア系のフランス人。NYにも在住していた彼の叔父さんはサンローランの靴アトリエの創業者。叔父さんに靴作りを学び、ゴージャスなシューズを作り続けていたけれど、本当の彼はスニーカーを作りたかったんだそう。のちに、off-whiteのスニーカーを手がけることで、