見出し画像

【カラダ】関節のスキマを作る

りとるジムのフィジカル指導コンセプトを紹介。

① 関節のスキマを作る
② アライメントを整える
③ 1と2を保持した動作で鍛える

今回は、①関節のスキマを作る、です。
筋力不足や間違ったトレーニング方法で関節を詰まらせてしまっている人は多くいます。それが原因で痛みで苦しんでいる人がたくさんいます。
カラダの基本中の基本であるにも関わらず、もしくは、基本すぎて盲点になっているのか、医師でさえそれに気づかないことがあります。


骨と骨の間には必ず適切なスペース、スキマがある

関節とは骨と骨のつなぎめのことを指しています。
そして関節には適切なスキマが必要です。そうでないと骨は動くことができません。

右手 
左)指を伸ばしている   右)指を曲げている

全ての関節に共通しています。関節は動くものなので、スキマの広さに違いはあっても、どこであろうと必ず適切なスキマはあります。

ラケットスポーツをしている人は第一関節が曲がりにくくなります。スポーツをしていなくても料理をする人や中高齢者も、やはり、第一関節が曲がりにくくなります。根本の原因は腱にありますが、その結果関節のスキマが狭くなっているからです。ですから、関節のスキマを出してあげると曲がるようになります。

肩の関節(肩甲上腕関節:GH関節)

<A>右肩 背面から見た図
<B>右肩 横(外側)から見た図

肩の関節にはスキマというより、広いスペースがあります。このスペースには筋肉や血管などの組織が通っています。インナーマッスルと呼ばれる筋肉の一部もここを通っています。

このスペースが何かしらの理由で狭くなると、筋肉などの組織が圧迫されてしまいます。インピンジメント症候群などとも呼ばれています。腕をあげた時に痛みが出る原因の一つはこれです。

股関節

股関節は太ももの骨(大腿骨)と骨盤の一部(寛骨)から成り立っています。
股関節は肩の関節ほど広いスペースはありません。しかし、わずかなスキマが関節の役割に大きく貢献しています。

股関節のスキマは重力に逆らうように作る必要があるため、筋力が必要です。
股関節の“可動域”が狭い(柔軟性がない)のは筋力が十分に確保できていないためです。

開脚に憧れる人が多くいますが、座って無理やりに足を開いたところで全く役に立ちません。この方法では重力の影響を受けていないために、筋力を必要としていないからです。それどころかこの方法で開脚を行うとケガの原因になります。座ったり寝転がって行うストレッチでさえも、適切な(本来必要な)筋力を使って行うことで役立つ柔軟性を得ることができます。

片脚立位では、重力だけでなく自分の体重も関節に乗っかってきます。関節のスキマをキープするには相当の筋力が必要になります。私たちは歩いているときに、必ず、片脚で立つ瞬間があります。この時に、関節のスキマをキープする筋力がないと、股関節だけではなく体のあちこちに痛みが出ます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアも関節のスキマが狭くなったことが原因で起こります。

腰椎(腰部の骨)を横から見た図

腰椎と腰椎の間には椎間板があります。何かしらの原因で腰椎と腰椎が近づいて椎間板を圧迫すると、椎間板がびゅっと外に飛び出してしまいます。これがヘルニアです。

関節のスキマが狭くなる原因

「何かしらの原因」で関節のスキマが狭くなると書きました。
その「何かしら」を探すのが私の仕事です。

間違ったトレーニング方法
筋力不足
関節の機能不全

などが「あるある」です。
ですが、原因は、必ずしも“その関節や筋肉”にあるわけではありません。他の部位から影響を受けることが多くあるため、個人で探し出すのはなかなか困難です。

りとるジムでは、その原因を探りだし、適切なスキマ・スペースを確保し、個人でそれをキープできるように指導しています。

⭐️⭐️⭐️💫💫⭐️⭐️⭐️
株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
www.littlegym.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?