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アトリエ兼生活介護事業所を立ち上げたい

十数年前、自分が主宰するアトリエで心に火がついた。
「いつか福祉のアトリエを立ち上げたい」

そのために10年前から少しずつアート系の福祉施設の見学やボランティアをしたり、
実習やインターンにも参加してきた。
10年というのはあっという間だった。
早く行動しないとまた次の10年が来る。

今年3月に社会福祉士の資格を取れたので、
これから実際に施設の立ち上げに向けて動いて行こうと思う。
そのためにいろいろな人に計画を知ってもらいたい。

今、福祉関係の方々が運営についてご指導下さったり、
建築士、不動産関係の方、デザイナー、看護師の友人も
興味を持って話を聞いてくれたり、
協力してくれたりしつつある。

人のつながりは本当にありがたいと思う。


立ち上げた施設で行いたいことは大きく分けて次の2点だ。

①個に向けての福祉
利用する人が自分の得意(アート制作)を活かしておだやかな日常を過ごす場所をつくる

②社会に向けての福祉
施設を利用する人たちが、地域の人たち、特に子どもたちとアートでつながり、10年後の未来をつくる

今は企画を練ったり、物件を探したり、
一緒に働くアート系のスタッフさんを探している段階で、募集チラシも作成中だ。
チラシには以下の自分の思いをつづっている。

noteでは、立ち上げまでの道のりや、
経験を記録していきたいと思う。

小学生が障がいのある人の作品を観て「すげえ。」
と言っているのを見ると、良い場所だなと思います。


「おとなアートこどもアート」という造形絵画のアトリエを主宰しています。
私塾として16年間、作品の制作と展示を行ってきました。
現在、大人11名、子ども(20歳以下)約30名が在籍しています。

主に、平日は子ども、週末は大人の方々が通ってもらっていて、
大人はほぼ全員が何らかの障がいを抱えています。


アトリエでの制作は、紙や木材、粘土などを使った造形や、
水彩、油彩、パステル、木炭など様々な画材での描画です。
大人と子どもが同じ時間に制作をともにすることがあります。


この場所を福祉事業所にしたいと思います。
なぜかというと、障がいのある人で描く才能がある人や、行き場のない人が、
安心して絵を描いたり、仲間と過ごしたり、
描いた絵で仕事につながったり、人とつながったり
もう少ししっかり環境をととのえて、
今のアトリエでやっているもう一歩先のことが
できたら、どんなに良いか
そう思ったからです。
しかもそれが“毎日”なら。


これまで、「今のままでもいい」と思うこともありました。
でも目の前に、将来に不安を抱えている人がいて、
その人のお母さんも困っていました。
「自分がその立場だったら。」と想像しました。


アートが好きで、子どもが好きだったので、アトリエをつくりました。
そしたら、障がいのある子どもたちと出会って、
そういう子たちも通ってくれることになりました。

つづけていたら、今度は障がいのある大人もきてくれることになりました。
幼稚園児だった子は、今年二十歳になります。


制作にたずさわっていると、
その人たちのことが大切な存在になります。
大切な人には幸せでいてほしい、と思います。
アートが好きなスタッフさんたちと、
そこに通うアートが好きな人たちと、
これからもみんなで“毎日”の幸福をつくっていきたいです。
                                                      
主宰者  小原 緑 


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