こどもたちも、ちょこっと世界を知る
日本の子どもたちは圧倒的に、違う国で生まれ育った人たちと接する機会が少ないですよね。
例えばここカナダにいると、色々な国から移民してきた人がいますから、日ごろ生活しているだけで、色々な国の言語や食べ物、文化に触れることができます。
さてカナダ・オンタリオのモンテソーリスクールで知り合って今は東京のスクールLittle Cloudsのオンラインクラスを持っていただいているLenore。
彼女は長らく小学校の先生をして、とりわけトロントで教えていた時は、実にいろいろな国からやって来た子供たちと接する機会がありました。
今回はその彼女の経験を聞いてみました。
動画にもあるように、彼女の小学校には様々な国の出身の子どもたちがいました。
ジャマイカ、中国、米国、ガイアナ共和国、イラン、イラク、ロシア、ウクライナ、英国、アイルランド、フランス、そのほかにもアフリカの国、南米、そしてもちろん日本。
子どもたちを通して知る違いの一番は食べ物、そして季節のお祝い。
日本ではお正月がいちばん大きなお祝いのイベントでしょうか。
カナダではやはりクリスマス、そしてサンクスギビング。
ユダヤ系の子どもたちはHanukkah、アフリカン・アメリカンの子どもたちはKwanzaa。
そんな違いが背景にあっても保護者の子どもたちへの期待は同じ。
子どもたちへの思いは世界共通でしょうか。
少なくとも小学校に通う状況にある子供たちへの先生や保護者の期待。
それからビデオ最後にあるのは、私が最も関心を持っていたこと。
子どもたちが育ってきた文化あるいは言語は子供たちのパーソナリティにどんな影響を与えるのか。
ここでひとこと付け加えておきたいのが、言語習得には臨界期がありますが、それと同じように私は文化習得にも臨界期があるのではと思っていること。
インタビューでLenoreは
もちろん最初は英語が全く分からない子供たち。
そんな状況では母語と祖国の文化がセーフティネットになっている。
ところが子供たちはしばらくたつともう”カナディアン”になっていて、先生と英語を習得できていない保護者との間の通訳の役割を果たすようになっている。
この地のたくさんの移民の子どもたちはそうやってカナディアンになって行くのだなと改めて思います。
親と言語が同じで、同じ文化の中で育っていく日本の子どもたち。
それが当たり前でない生活がある。
日本の子どもたちに、そんな違う世界をちょこっとだけでも知ってもらいたい。
Little Cloudsはそんな気持ちでいっぱいです。
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