猫のゲーム語り#1 必然の出発
ある男が昼過ぎの部屋でぐうたらしていた。座椅子に座りながらノートパソコンがちょうど乗るくらいの小さな椅子を机替わりにして足を乗っけていた。
彼には無限の時間が与えられていた。実は有限なのだが当時の私にはそれが解らなかった。大学を辞めて実家に帰って来て1週間の時が過ぎたが仕事も探さず、1年前ぐらいからやっているダークソウルとスクフェス、そして漫画アニメに一日の全てを投じていた。何度もクリアしたステージを駆け抜け、何度も同じ曲の譜面をなぞる。飽きた世界が僕を包む。
男は何か変化が欲しかった。これでは帰省前の生活と変わらないではないか。しかも帰省前とは違って親からいつ小言を言われるかわからない。何か新しい事を始めたかった。
もちろん仕事も探さないといけないが、趣味の方も新しい事をしたかった。
男は考える。今しか出来ないことを始めたい。
今の自分には無限の時間がある(ない)。
俺はゲーマーだ、何か合うものはないか?(職とマッチングしろ)。
俺の中のニート理想像をイメージしろ(乗るなエース!戻れ!)。
私は1つの言葉を発する。今でもこの台詞はハッキリと覚えているが、何故こんな言い回しになったのかは今でもわからない。
「そうだ、MMOやらなきゃ」
かくして彼は必然性を感じて電子の海へと旅立つ。社会の荒波に出て欲しいという家族の思いを裏切って。
ここからFF14を始めてみての感想は検索すれば100記事くらい軽く出てくるので私は書くことは無いのでご了承下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?