「そして愛だけが残った」ほぼ完成品
気の遠くなるような歳月が流れた。数えきれないくらいの冒険に出かけた。再起不能と思える状態になっても、クジラが助けてくれた。他にも色々な存在が助けてくれた。船は正直なところ、もうこのまま復活したくないと思うこともあった。けれども、無理矢理復活させられた。改造に次ぐ改造で、自分はいったい誰なんだろう?と思うこともあった。
どうってことない時にも、“健診”があった。日ごろから整備しておけば、大難を小難に、小難は無難に。健康第一、ご安航を。これらは、クジラのお気に入りの言葉だった。船