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パッケージリニューアルって何をすれば良いの?(後編)

こんにちは、レガングループの水谷です。

前回、リニューアルデザインの難しさについてお話ししました。

今回は、弊社で担当したマロニーちゃんを通して、
実際に何へ着目しているのか、
リニューアルデザインのポイントを探っていきたいと思います。

色の印象

まずこちらは、リニューアル前のマロニーちゃん。

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そしてこちらが、リニューアル後のマロニーちゃんです。

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なんだかぱっと明るくなりましたよね。
比べると、

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(左: before、右: after)

伝わるでしょうか。
色が少し鮮やかになっているんです。

色は、薄目で見ても判断できますよね。
同じ赤色やオレンジ色でも、トーンが違うだけで懐かしい印象にも、新しい印象にもなってしまう。

私たちは店頭で、
たくさんの商品が並ぶ中、
さ〜っと通りすがりながら商品を見ています。

薄目でぼんやり見ているくらいの情報しか得られません。

そのため色は、パッケージの印象を大きく左右する要素なのです。

まずは色のトーンを時代に合わせる、
リニューアルデザインの大切なポイントです。

記憶に残るデザイン

では具体的なデザインについて、どのようにリニューアルするのでしょうか。

さ〜っと通り過ぎてしまう私たち。
なんとかその一瞬のうちに、記憶に刻んでいきたいものです。
先程のマロニーちゃん、

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リニューアル前にもあったリボンで、ハート形が作られています。
大きな面積を占めている分、商品の特徴にもなっていたリボンですが、

赤とオレンジのラインがぐるっと...

と具体的に何かは分からず、説明しようとすると難しくはありませんか。
それをハート形にすることで、

赤とオレンジのハートのやつ!

とわかりやすくなりました。
パッと見て目に付く特徴を、記憶に残るものにする。

キービジュアルをつくる

これがもう一つのポイントです。

リニューアルデザインには愛がなくちゃ

大きな2つのポイントを紹介しましたが、
実際の作業はとっても繊細です。

私たちはリューアルにあたって、
どこまで変えていくのか、いくつものバリエーションを比べて検証します。

パッと目に付く特徴を大きく変えてしまうと、
あれ、どこに行ったの?
と見失ってしまいますよね。

新規のお客様の目に留まりながらも、
既存のお客様が見失うことなく見つけられる、

最適な境界線を見つけていきます。

そのブランドがお客様から愛されていればいるほど、
私たちも丁重にブラッシュアップしなければなりません。

ファンからの愛に応えるように、作り手からも目一杯愛を注いでいくのです。
愛があってこそのロングセラー商品ですね。



おまけ

マロニーちゃんのロゴ、よく見てください。

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「ロ」の内側がなんだか不思議な形をしていませんか。
ちょっと動きを出すため?
いいえ、違います。

これはなんと、マロニーちゃんの断面と同じ形になっているんです!
びっくり仰天です。
私もこの記事を書くにあたり教えていただき、してやられた!という気持ちになりました。

これによって、マロニーちゃんだけの「ロ」、
世界に一つだけのデザインが生まれました。

抜け目ないですね...

私もびっくり仰天させられるような、
ワクワクするデザインを作っていきたいものです。
それにはまだまだ精進です!

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう!