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ポリヴェーガル理論 × 当事者実践

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トラウマ治療にも役立てられている、ステファン・W・ポージェス氏が提唱したポリヴェーガル理論。 複雑性PTSD当事者の私が、それを独学で学び、日々の生活にどう取り入れているかを書き… もっと読む
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大切な人と笑って生きていきたい

幼少期に両親の離婚を経験した私は、仲の良い夫婦、というものがわからないまま育ちました。 祖父母も、親戚のおじさんとおばさんも、互いにいがみ合っている夫婦ばかりで、身近に“仲のよい夫婦”はほとんどいなかったのです。 そんな私が夫と出会い、結婚し、夫婦になりました。 “仲のよい夫婦”を知らない私が、夫と“仲のよい夫婦”になれるのだろうか、と思いました。 それから7年。紆余曲折を経て、まだ夫と夫婦で居ます。 そこに至るまでには、沢山の問題がありました。 それはもちろん、私の

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トラウマと子育てと。

子どもには、いつも優しくしたいと思う。 優しいお母さんで居たい、と思う。 私が子どもの頃、それを心底望んでいたように。 辛いときには抱きしめ、悲しいときには寄り添い、そうやって、心の底から安心感を与えてくれる母になりたいと思う。 でも実際のところは。そううまくはいかないことも多い。 どんなに、親と同じになるまいと誓っても どんなに、優しい親でいようと思っても それは根性論では無理な話で、それはがんばりが足りないとか、そんな話ではなくて 小さな頃、あの辛い辛い家庭の

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私たちの体はいつだって私たちを守ろうとしている〜愛着と神経系のはなし

はじめに 愛着。 それは幼い頃に養育者との間で育まれる絆。 この愛着の形成が不安定だと、大人になってから心の問題が表出しやすい、ということは最近では広く知られるようになってきた。 当然のことながら、私はこの愛着形成が不十分である。 故に大人になってからは人に依存的であったし、怒りの爆発も多かった。 愛着、という言葉を聞くたびに、私は愛着に障害があるのだと悲しい気持ちにならざるを得なかった。 昨年から、トラウマの分野でとても注目しているものがある。 それが “ポリヴェー

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