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Necrosis
こんにちは。僕です(Vo&Gt上野貴広です)
初めてのアコースティックライブや大阪ライブを挟んで少し日付が空いてしまいました。ごめんね。
「OVERLAY FANTASY」のセルフライナーノーツも後半戦です。
やっていきましょう。
4.Necrosis
アルバムを1曲目から聴いていくとここで空気が変わります。
「OVERLAY FANTASY」の中でのダークポジションを担ってくれていると思います。
この曲は複数のテーマを自分に課して作り始めました。
曲が先に出来上がり、自分の絶対こだわりポイントのフレーズとリフをぶち込んだ後メンバーに渡して好きにアレンジを作って貰う、
その間に僕は作詞をするという同時分担で進めていきました。
ちなみに、
曲が先に出来る事を"曲先"(きょくせん)と言います。
歌詞が先に出来る事は"詞先"(しせん)ですね。
なのでこの曲は曲先タイプですね。
この曲のテーマの一つに、「Bメロを入れない」というのも含まれています。
NecrosisまでのLittle Bluffの楽曲には必ずBメロがありました。
それはひとえに僕の音楽の好みが歌謡曲・ポップスから来ているからでもあります。
「Aメロ→Bメロ→サビ」
ポップス王道の構成ですね。
全世界共通の認識でもあります(言い過ぎ)
上記の流れがあるからサビが引き立つわけですね。
Necrosisを作っていく中で何を一番に聴いて貰いたいかを考えた時この王道構成ではないな、と。
メインのベースリフから徐々に増えていくビート、ギター、シンプルにそれらが組み合わさっていく「サウンド」を足し引きしながらカッコよく表現していく。
バンドという形態のカッコよさを出せたと思います。
歌詞・サウンドともにパンチの効いた仕上がりになっていて満足です。
Necrosisは僕なりのアンチテーゼを歌った楽曲です。
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今回の小話コーナーです。
Necrosisは元々アウトロのフレーズだけが片鱗として存在していた所から作った曲なんですが、
いち楽曲として完成させるつもりはありませんでした。
いつものように部屋でギターを弾いて遊んでいた時にアウトロに使われていたフレーズが生まれて、
「これカッコ良くね?」
とスタジオでメンバー2人に聞いてもらい、そこだけ3人で合わせて遊んでいました。
「めちゃくちゃカッコ良いけどLittle Bluffの楽曲っていうイメージは湧かないね」なんて僕らは笑いながらも、スタジオの中だけで鳴らして満足していたんですね。
ただいつの日だったか、スタジオで何度も合わせた後にドラムのゆーすけが
「作るの大変かもしれないけど、一曲としてちゃんと仕上げて正式にバンドの曲としてやりたい」
「このままスタジオの中だけで留めるには勿体無い」
みたいなことを確か言ってくれたんですね。
彼は必ずメンバーの負担を配慮して意見を伝えてくれるんですが(優しい)
その一声が無ければ「Necrosis」という楽曲は生まれなかったと思います。
もしも僕が一人で音楽をやっていたら生まれなかったと思うと、やっぱりバンドって楽しいし素敵だなと思いました。
タイミングとか惹き寄せとかスピリチュアルなものを信じるタイプではなかったのですが、
バンドを始めてからは見えないエネルギーってあるかもしれないと思うようになりました。
不思議だ、バンドって。いいね。
今回はここまでです。
それじゃ、また。
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