「髪質改善」って、実際に効果ありますか?
こんにちは。
御堂莉津都です。
上のタイトルを語るにはまず、従来の髪質改善メニューの現状をお話ししなければなりません。
話題の「髪質改善トリートメント」。
なんでこんなにリピート率が悪いのか?
2017年ごろから「髪質改善トリートメント」というメニューが大流行し始め、最近では髪質改善専門サロンも多く出てきました。
検査キーワードから「髪質改善」と「縮毛矯正」というワードの検索需要を調べてみたところ、下のグラフの通り年々検索数は増加傾向にあります。
しかし、実際に髪質改善トリートメントの施術を受けたことのある人がそんなに沢山おられるかというと、まだまだそうでもない様な気がするのです。
というよりは、「何度かはやってみたことはあるけれど、現在はやっていない」という方がとても多い印象。
「髪を艶々にしたい」という思いは、単なる一時的な流行ではなくて普遍性のある願望だと思います。
それならなぜ、髪がツヤツヤになるはずの髪質改善トリートメントのリピート率が低めな状態になってしまうのか・・。
もちろん、サロンによっては髪質改善トリートメントのリピート率が高いサロンもありますが、しかしその数は非常に限定的で、殆どのサロンがそれを最強の武器にはすることができていないという現状があります。
イマイチ髪質改善トリートメントの需要が伸びない理由はこの他にも沢山考えられますが、やはり最も大きな理由はシンプルに「効果に対しての不満」なのではないでしょうか?
髪質改善トリートメントの闇
髪質改善は基本的には「トリートメント」に位置付けられることが多いです。
まぁ、「普通のやつじゃなくて、ちょっとしっかりとしたトリートメント・・・?」みたいな。。
髪質改善に使用する材料も各メーカーがこぞって色々と製品を発売しており、使用されている材料もサロンによって様々です。
私も以前は、メーカーから新製品が発売される度にほぼ全種類の髪質改善トリートメントを試してきました。
結論から言います。
「傷んでいる髪をキレイにして艶を取り戻してくれる材料である」と各社によって言い方や処方は違えど、ほぼ同じような説明を材料やさんから受けて仕入れた髪質改善トリートメント剤(あえてここではこう言います)は全て、お客さまが期待しておられるであろうというレベルの結果を出すことはできませんでした。
当然ながら、メーカーやディーラー(材料を卸す会社)に問題があると言っているのではありませんので、悪しからず。
簡単にいうと、「髪質改善トリートメントを誇大評価的にお客様へ提案してしまっている」ということ。
しかしこれも一重に美容師に問題があるということではありません。
そもそも今出回っている髪質改善トリートメントに使用されている製品のほとんどは、髪の表面(表面近く)にトリート成分を付着させているというだけであって、根本的に髪質を変化させるような成分ではないのです。
簡単に言えば、トリートメント成分を普通のものよりかは少し強く吸着させているだけのものが一般的な髪質改善トリートメントなのです。
なんとなく手触りは良くなりますが、それも髪の表面にシリコーンと油を載せているので当然といえば当然で、それも日々のシャンプーで少しずつ剥がれていってしまい、1週間もすれば殆ど元に戻ってしまいます。
しかも最後はプロの美容師がしっかりとブローやアイロンをかけた状態で仕上げて後ろ姿を見せてくれます。
仕上がりの時に髪質が変化したように見えるのは当然です。
しかし次の日にシャンプーをして自分で髪を乾かすと、当然殆ど施術前と変わらない状態に戻ってしまいます。
そもそもお客さまが期待されている「髪質改善」による効果はこういうものではなくて、次の日に家で自分で乾かした時もサロンで仕上がった髪の状態と同じ様なクオリティで仕上がることをイメージしておられるはずなのです。
更には「何度か続けて貰えばどんどんキレイになっていきます」と説明をされることが多いのですが、髪の上にのっ掛かるシリコンや油分が重なっていくだけとなり、毛髪自体の形状は殆ど変化しません。
美容師によってはそれを分かっている上でエンタメ的に施術の継続を薦めておられる方と、本気でキレイになっていくと信じて継続を薦めておられる方がおられます。
闇・・・ですね。。
そろそろお客様も美容師もそれに気付き始めた・・・
冒頭でお伝えしたように、髪質改善トリートメントのリピート率が悪くなっていっている主な理由は以上の様な理由があるからです。
今では美容師は当然のこと、髪質改善トリートメントの施術を受けたことのあるお客様たちも既にこのことに気付いておられるため、髪質改善トリートメントのリピート客が少なくなってきていることは当然と言えるでしょう。
でも美容師はお客様の髪キレイにしてあげたいと常に願っていることは本当で、髪質改善トリートメントのポテンシャルに祈る思いで日々お客様に髪質改善トリートメントをお勧めしておられます。
これはもちろん美容師も同じで、「ああは言ったけど、○○さんの髪質、全然変わってこないなぁ」と心の中で思う様になります。
その結果、自分が髪質改善の継続をお勧めしたお客様に少し罪悪感を感じる様になり、元々は売上至高主義ではない美容師から順に「これ以上はお客様に髪質改善を改善を勧める様なことはしないでおこう」という気持ちになっていくのです。
お客様もご予約時に髪質改善トリートメントのオーダーもしなくなっていき、いつの間にかサロンから髪質改善トリートメントのメニューが消えていくことになります。
本来なら普遍的なニーズがあるメニューであるはずなのに、今ひとつそれがブレイクしない理由とメカニズムになっていることが最近では明白になってきています。
2022年、髪質改善メニューが大幅に進化している
ここまで皆さんがサロンでの髪質改善が続かない本当の理由を暴露してきました。
「やっぱりそうか!」と思った方も多数おられることでしょう。
「髪質改善」での検索ボリュームは年々少しずつ多くなってきており、検索で表示されたWebサイトには非常に魅力的なことが書かれています。
SNSで公開されている画像も非常に魅力的です。
「私もあんな髪になりたい!」って誰もが思うでしょう。
で、実際にそのサロンを予約をして施術を受けたその日は大満足して帰宅されることだと思います。
ただ、諦めるのはまだ早いです。
2022年、髪質改善メニューは大きく進化を遂げてきています。
「自分で乾かしても、美容師が乾かしても同じクオリティー」、つまり毎日がサロンの仕上がりでの髪で過ごすことができる「髪質改善2.0」が開発されました。
次回は、髪質改善の最新情報であるこの「髪質改善2.0」の情報をこのnoteで公開します。
次回の記事も是非お楽しみにお待ち下さい!!
では!
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