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「次世代の教育に資本をまわす」ために、アルムノートがnoteをとおして伝えたいこと

はじめまして。アルムノート広報担当です。
私たちのことをもっと多くの方に、もっと深く知っていただくために、公式noteを始めることにしました。

アルムノートは、大学の自主財源を確保すべく、大学経営をあらゆる角度から支援し、未来の教育に資本をまわすための事業を展開しているスタートアップです。このnoteは、いまアルムノートに関わってくださっているみなさま、今後なんらかの形で関わりを持たせていただくみなさまにお届けしたいと考えています。さらには、このnoteをきっかけにアルムノートに興味をお持ちいただき、入社してくださるかもしれないみなさまにとっても、お役に立てるコンテンツをお届けしていきます。

まずはじめに、アルムノートがなぜ「次世代の教育に資本をまわす」というミッションを掲げているのか、なぜ大学の自主財源を支援する事業が必要なのか、背景からお話していきます。


自主財源の確保が求められている日本の大学における現状

アルムノートは、大学関係者・支援者の名簿管理を核とした統合型システムの開発、 寄付募集を中心とした大学経営の支援を提供している東京大学発スタートアップです。2020年、当時、大学生だった中沢冬芽(現CEO)が創業しました。

大学における日本の研究力は国際的に見ても低下が続いており、そのひとつが大学の資金力の差だと言われています。日本の経済が右肩上がりだった時代は、国からの追加財政投資によって、研究大学も世界の中でも確固たる地位を築いてきました。しかし、国の財政が厳しくなり大学の自主性・自律性に配慮するという名目で2004年には国立大学が法人化。さらに、自主財源の確保を促すために運営費交付金は年々削減され続けている状況にあります。

海外、特にアメリカと比較すると、日本の大学は、授業料以外の財源の確保に難航しているのが現状です。例えばハーバード大学は、収入の45%を寄付金・基金が占めており、(Harvard University Financial Overview 2023)、そのほかの世界トップレベルの大学においても、大学独自の基金を運用することで財政的に自律し、研究に投資することで研究力を拡大させています。

出典:総合科学技術・イノベーション会議世界と伍する研究大学専門調査会(第2回)

「次世代の教育に資金をまわす」ために「名簿」と「寄付」の仕組みを整備

大学における財源の減少は、博士課程への進学率や論文数などに影響し、日本の地位はいずれもこの数十年で後退しています。研究力の低下は国力の低下にもつながる深刻な問題。アルムノートは大学経営をあらゆる角度から支援することで、日本が抱える大きな社会課題を解決したいと考えています。

アルムノートは大学の資金調達手段として海外では主流の「寄付」に注目しました。日本には、海外ほど寄付の文化が根付いていないうえに、大学が寄付金を獲得する仕組みも整っていないのが現状です。特に卒業生名簿の管理・運用を同窓会のみが担当し、大学と卒業生の直接の接点が薄く、寄付においても連携が取れていないケース。複数の名簿が存在し、情報が分散してしまっているケース。そもそも名簿の所持・管理が困難なケースも多数あります。

アルムノートは、こうした名簿をひとつのクラウドデータベースに集約し統合することで、精度の高い名簿管理ができる仕組みを実現しました。一元管理することで、最新の名簿を活用でき、卒業生などステークホルダーとのネットワークも築きやすくなると考えました。

ここからは、アルムノートが「名簿」を軸に「寄付」の仕組みをつくるため、具体的にどのような事業を展開しているか、ご紹介していきます。

1. 日本全国の大学・学生を応援する日本最大級のチャリティーイベント「Giving Campaign」

アルムノート主催で毎年行っているGiving Campaign(ギビング・キャンペーン)は、2021年からスタートしてこれまで4回行われ、全国の大学・学生を応援する日本最大級のチャリティーイベント。参加大学は37大学、累計参加人数は35万人、累計寄付額2億円以上となる大規模イベントです。

キャンペーンでは、研究活動・部活動などに励む日本全国の学生が、SNSや独自ネットワークを通じて支援を募ります。卒業生および各団体のOB・OG、在学生の保護者など「潜在寄付者」が参加大学の学生団体に寄付をすることができます。大学に集まった寄付金は、一定の比率で学生団体に分配され、研究費や備品の購入に活用されます。

Giving Campaignでは、特設サイトからワンクリックで寄付や応援ができるため、これまで累計寄付者数11500人、卒業生寄付率12%という画期的な数字となりました。また、8割が新規寄付者で、これまで寄付になじみが薄かった若年層からの寄付も多く集まりました。Giving Campaignは、潜在的寄付者にとっての1回目の寄付体験および、中長期的な大学への支援の第一歩を踏み出す機会として今後も拡大が期待されるイベントです。

2.「名簿」と「寄付金」の一元管理を実現するSaaSシステム「Alumnote」

集まった名簿や寄付金を有効活用するためには、管理体制の構築が欠かせません。そこで、アルムノートは、名簿と寄付金の一元管理を実現するSaaSシステム「Alumnote」を展開しています。在校生や卒業生、保護者などすべてのステークホルダーの名簿と寄付金を一元管理して効率化。名簿の作成・更新、寄付金払込情報の入力が、システム上で完結します。

コミュニティ管理・メール配信の機能などを備え、紙で送付していた会報誌をメールでの情報発信にすることでのコスト削減も見込めます。また、登録されたデータベースを分析し可視化することで、マーケティングツールとしても有効。寄付情報と個人を結びつけることで将来的な寄付金収入の拡大に繋げ、大学経営の課題を解決するのが、アルムノートのAll-in-one SaaSシステムです。

2024年現在の大学パートナー例(公式サイトより抜粋)

トライアルを含めると現在(2024年2月末)は、70を超える国公立および私立大学が導入をし、その効果を実感しているという声をいただいています。今後も、皆さまのご意見を伺いながらブラッシュアップを重ね、より多くの大学をはじめとする教育機関との取り組みを進めていく予定です。

最新のテクノロジーと大学内のリソースを最大限に生かして、大学の自主財源の確保のため、持続可能な仕組みの構築を目指し、他にもさまざまな新規計画が進行中です。アルムノートの今後の展開にぜひご期待ください。

アルムノートでは、noteをとおして、今後も事業の内容についてより深く知っていただくための内容を企画中です。ぜひフォローしていただけたら嬉しいです。

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