カオスでブラックだった研究室

あまり思い出したくないけど、のちの後輩には同じことを味わってほしくないと強く思っていることと
日本の研究レベルがこの先心配なので、一筆することとした。
大学4年生で研究室配属したときの出来事である、ノンフィクションです。
事実を淡々と述べてもつまらないので、できるだけ面白おかしく書くけど、ダークになったら申し訳ない。

某千葉にある私立の工業大学、での出来事である。

基本的に教授と先輩の指導をうけながら卒業論文を執筆する。

簡単にいうと、放置系の研究室だったのかなと思っています。放置系だけど、プロセスよりも結果を求める、コアタイムなし、かける言葉は基本的にネガティブな言葉である。ホメオスタシス性が強く、あまり方針を変えることは好きじゃなさそうであった。とりあえず、先輩も教授もトラブルの絶えない研究室となっていた。教育機関としては、いかがなものか。

それはただの厳しい指導で、君たちのために行っているのだから。しかし、雰囲気は、当然最悪となる。これは、ネガティブな言葉が多いからである。また、研究とは、だれもやったことがない手法を考えるのだから、当然失敗や、うまくいかなかったりする。この失敗は、努力不足、勉強不足だと責めたり、プレッシャーをかければ、当然うまくいって成長するという考え方でしょうか。当然、モチベーションが下がり、落胆するようになる。
そこにまた、やる気ないだろ、メンタル弱いな、と言葉をかける。
また、やる気をなくす。
卒業、全員もれなくできないよ。
また、やる気をなくす。

つまり、問題にしっかり向き合って、成功する方法を考えていなかったようである。うまくいっていないのに、指導者たちは現在のやり方に固執している。これは、日本によくあることであろう。

学生にとっても、研究がうまくいかなく、落胆したとしても、ゼミの時間から有益な情報を得て、やる気を出し、脳のパフォーマンスが高い状態を維持し、研究を続ける、これが、良い研究結果につながる。また、この安心感が就活で全力投球できるようになる。良いところに就職できる可能性が増す。これが全くもってできていない。代わりに、叱られ、有益な情報を得られず、脳のパフォーマンスが落ち、先輩と教授に拒否感を感じ、信用をなくすようになる。逆に、教授からしても、学生のやる気と脳のパフォーマンスが落ちていて、有益な成果が得られない。また、学生の就職もいまいちになる。これでは、教授の研究成果や指導の評判が落ちる。

非常にシンプルなことが起こっているのであった。

これにはびっくりした。

が、これは我々のせいであるという。我々が、彼らを操り、研究室の雰囲気が悪くなったと。我々学部生はそんなメンタリストではあるまいw

"社会に出たら通用しないぞ"
と、企業で勤務経験のない教授と先輩が口を揃える。日本固有の、精神力で耐え抜く理論。戦争もそれで負けたのではないでしょうか。

社会という広義をどのように解釈しているのか、ましてやどのような社会を想像しているか、まったくわからなかった。

これでは、先輩や教授にはまったく責任感がなく、信頼ができない。


嘔吐したり、眠れなくなったり、と症状が出て、診断を受けた人でも、先輩はこれは本人がもともともっていたもので、もっと悪くなっただけでしょ。と一蹴。やたら、ホワイトボードに書きたがるが、もともと我々の分かっていないところのニーズを汲み取っていないので、言っていることのロジックが通っていない。本人のロジック理解も怪しい
「おれらの代なんて、厳しかったぞ、室長は土下座して謝っていた。」
先輩の優位性が欲しいのであろうか。

「おお、先輩かっこいい…」って女子受け狙っているのでしょうか・・
角がたった、木目が粗く、とげが立った木造の椅子に座る感覚である。
通常であれば、木造品はしっかり、サンドペーパーで磨いて、やに止めを塗るのである。


こっちが、恥ずかしくなってきた。


学部生は、研究室見学は必須である。
先生の授業での質問。誠実に答えてくれるか。トーンや、話し方、話すときのアイコンタクト、姿勢、すべて見よう。

今回の研究室は、テーマを研究室での先行研究を見ずに自分で決め、自分で研究計画を決め、結果を出さないといけなかった。テーマは、社会で有用のものでなければならない。

基本的に、3年生までの知識で学会レベルの論文を読んで、先行研究を見ずにテーマを決めて、1年で終わらせる内容を一人で決めるのは、はっきり無理である。
知識や経験もなく、キャッチアップするだけで、数年かかると思う。

訪問時に、聞いておくべきである。

どのように研究テーマを決めるのか、どのように研究計画をたてているのか、先行研究を見てもいいか。

ゼミのときは、どんなことをするのか、雰囲気はどうか。

笑顔があるか、単調であるか。研究を楽しそうにやっているか。

これで、少しでも動揺したり、取り繕っている感じが見れればジャックポットである。


どうか、学問に勤しむ者すべてが、みんな健康で不利益を被らず、自身の目標にむけて努力できる社会になりますように


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