見出し画像

プロや常連客などの意見を丸ごと反映させたボードゲームはどうなるのか? 《2》

こんにちは!
前回はテストプレイとフィードバックについてお話しましたが、引き続き読んでいただきありがとうございます!!(前回の記事はこちら。)

今回は前回のフィードバックの続きと、ボードゲーム用紙幣の製作過程についてお話しします。制作工程も合わせてお見せするので何か創作活動されている方は楽しめるかと思います🤗

どうぞお付き合いください!


続 フィードバックを全て反映させてみた

前回同様、変更、追加された点はどんなことかこちらに書いていきます。

サマリーカード

サマリーカード手製サンプル(←表面 裏面→)

「これは絶対あった方がいい!」と1店舗目で指摘を受けたのがサマリーカードです。プレイ中、準備中に手元に置いておける小型説明書みたいなものです。

テストプレイから帰ってすぐに追加しようとしたのですが、いざ作ろうと思うとかなり大変でした。端折りすぎるとルールが誤って伝わる、説明書を読む二度手間にならないように…と気をつけながら作りました。

最終的には、特にテストプレイ中に頻繁に誤解されやすかった点を中心にピックアップして仕上げました。

説明書

説明書(←表面 裏面→)

「効果カードの一覧を見ながらプレイしたい」という要望があったので説明書を両面印刷にして、効果カードの一覧をいつでも確認できる仕様にしています。

説明書 畳んだ後

畳むと招待状のようになり、ワクワク感を演出しています😳(オークション開催者に招待状?という指摘はしないでください

「ボードゲーム用紙幣」についてご紹介

『ボードゲーム用紙幣』試作品

テストプレイ中に社長が紙幣も欲しいと鶴の一声から生まれた紙幣です。
正直ボードゲームより大好評でした😇ボードゲームも買ってください🥺

厚さ約0.1mmの上質紙で設計しており、カフェの店長もボードゲーム用紙幣にしては良い紙使ってません?と言われました。実際に他所の紙幣を見せてもらったのですが、確かに質はかなりいい方だと思います。

目指した紙幣

リサーチをしてみると、市販のボードゲーム紙幣は「偽札、完全模造っぽい…?」と思うようなものや、デザインの書き込みが少ないものばかりでした。

そこで私たちはとにかく鮮やかで、細部までこだわった紙幣を目指しました。スタッフが偽札の法律をしっかり調べた上で、安心して使えるクオリティに仕上げました。

もちろん、すき入れやホログラム加工、発光インキなどのリアルな偽造防止技術は使っていません。誰が見ても「ボードゲーム用の紙幣」とわかるように、デザインにはしっかりと注意を払っています。 

10000point 紙幣表面

基本的に制作にはadobeソフトを使用しています。今回の紙幣には、私たちのノウハウがたっぷり詰まっており、全てを説明するのは難しいのと、あまり裏側を知り過ぎると萎えちゃう方もいると思いますので、少しだけご紹介します。

紙幣データ表面(アウトラインデータ)

思い切った結果、今回作った紙幣のデータは油断するとパソコンが固まるくらい書き込んでいます。※上記のアウトラインデータはある程度省略して写しています。

そのため、なんとかパソコンは落ちないように工夫しながら進めることで書き込み量を増やしています。この管理が正直一番大変で、書き込み量が少なくなる原因としてあがるのかなと思いました😩

キャッシュと向き合いながら、書き込み過ぎてカオスにならないように、専用のフィルターを作ってetc…そりゃどこも作りたくはないかもしれません。

1.ラフ 2.粒表現 3.メインカラー 4.細密描写&色調整

背景とメインモチーフはフォトショップで描き、紙幣っぽさを表現できるフィルターで加工して、画像で書き出したものを使っています。紙幣のテンプレートデータにその画像を持っていき、数分経つとキャッシュが溜まって落ちてしまうため、手早い作業が必要でした。

←3Dモデル 加工後→

陰影確認やパースの難しいものは一部3DCGモデルを作ってよりリアルな仕上がりを表現しています。

使用感

10 or 10000に見える工夫

クラファンサイトでも触れましたが、桁数の多い紙幣となっています。ですが、下3桁の視認性をあえて悪くすることで、少ない桁の紙幣としても扱うことができます。

紙幣データ裏面(アウトラインデータ)
10000point 紙幣裏面

裏面もしっかり作り込んでおり、手を抜かず細部にまでこだわりました。

紙幣サンプル表面
紙幣サンプル裏面

ちょっとクセの強い並べ方しかできませんでした笑
サンプルのため枚数の振り分けは違いますが、並べるだけでも圧巻ですね。

1枚のサイズ感も小さ過ぎず、大き過ぎずと言う感じなのでちょうどいいと思います。

値段設定

ボードゲーム同様、こちらも何円なら買うのか聞いて回っていました。「ゲームマーケットで置かれていたら2500円でも買う」…なるほど、そういうシチュエーションにも気を配らないといけないのか🙃

紙幣もボードゲームと同じく前回紹介した工場で製造してもらいます。

かなり悩みましたが、一番安く買えるボードゲームとのセットなら本体の単体価格は1988円(一般販売予定価格は2650円)となっています。

カフェ・ショップの店長に色々相談させてもらって、売ってたら嬉しい値段でお買い求めるようにしました。是非応援購入していただけると幸いです。

次回予告

今回はフィードバックの続きと紙幣についてをお話しさせていただきました。かなりニッチな話もあったと思います。いかがでしたでしょうか?

次回はこれと決まってはいないのですが、カード設計関連についてお話しできればと思います。

楽しみにお待ちいただけると幸いです!

【お問い合わせ先】
LITF.studio
〒542-0082
大阪府大阪市中央区島之内1丁目15-9島之内アイテックスビル408
Mail : litf.studio@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?