見出し画像

映画「回路」 感想

本記事は、【2023.6.6】にシティヘブンネットの写メ日記に掲載された「回路」の感想または考察を再掲したものです。

公開日: 2001年2月3日 (日本)
監督: 黒沢 清
原作: 回路
映画脚本: 黒沢 清
主題歌: Cocco; 「羽根〜lay down my arms〜」

クソコラを作りましたのでご査収ください。

回路 ファンアート

この映画をはじめてみたのは、10年以上前、新潟県の関谷という街のビジネスホテルでした。
車の免許合宿GEOでもTSUTAYAでもないいい感じのレンタルショップがあり、夜な夜な借りてはホテルで映画を見ていました。初めて見た時は、田舎のビジホで1人で見たんだよ、、、最悪でしょ(見たことある人にはわかる)

今回久しぶりに、仲間内で通話しながら鑑賞することが決まった時に
「いやー、前に見たときよりもインターネットは当たり前になってるし、久しぶりに観たら怖くないんだろうな」と油断していたのですが、今見てもしっかり怖かったです。人と見て良かったね。

以下は映画「回路」のネタバレを若干含む内容となります。先がわからないほうがホラーは怖いと思うので、これから見る予定の方はブラウザバック!

💻…💻…💻…💻…💻…💻…💻…💻

回路は、何かに激しく追われる怖さや「この家、何かがおかしい👀」といった怖さとは違う種類の怖さがあります。違う種類ってどんな怖さっていうと、、、すごく近いことがあったのでその話を。

朝方に電話の夢を見ると、その電話が本当だったのか夢だったのかわからなくなることがあります。
朝方、11年ぶりに友人から電話がかかってきて、一緒によく遊んでいた"岸くん"がバイク事故で亡くなったと聞かされました。
電話を切ってもう一度眠りました。
目覚めたとき、わたしには”岸くん”が生きているのか死んでいるのか全然わからなくなっていました。"岸くん"と最後にやりとりした年賀状の記憶を辿っていました。
わたしは、現実には、電話をかけてくれた友人の連絡先も知りません。携帯電話を壊した時に紛失してしまいました。SNSも知らなければ電話もメールも知らない。本当のことを確かめる術がなく、布団の上で途方にくれました。

わたしの中で「回路」の怖さは、これとよく似ています。
いたはずの人が「本当は居なかったのかもしれない」とか「いなくなってしまう」ということ、SNSでその人の名前をサーチしても、その人が”居る”ということは本質的には、わかりません。なんなら会っていたって、わからないんですよ。そんな当たり前のことを急につきつけられます。

もちろん、映像として「うっ」となるかなり怖いシーンも沢山あります。

映画「回路」 全体的にずっと気持ち悪い

映画の8割はガチで怖いので、割と人が好きな人はダメージを受けてしまうかと思いますが、最後まで見ると役所広司が出てきてちょっと楽しくなるので最後まで見るのおススメです。

ちなみに、わたしは、久しぶりに観た加藤晴彦が軽薄すぎて「こいつずっと岡村靖幸の歌詞みたいな台詞しか言ってない」と気が付いてからツボに入っ笑っていました。

全人類逃げようのない、悪魔よりも怖い「孤独」がテーマにもなっているため、そういう逃避しないと直視できないくらい怖いんだって、、、ほんとに、、、、。しっかり見た後の人生に食い込んでくるし、、、。

仕事柄、定期的に肌を重ねても急に連絡がとれなくなってしまう人間の数がとても多いです。わたしは、ちゃんとその人に触れることができたのか、とか考えてしまいますよね。
後悔しないように、わたしのところへ来てくれたお客様は、一緒に箱舟に乗れるよう頑張ろうと思いました。


筋トレ風俗嬢SUZUKAのTwitter

こんにちは!ダイナソー・SUZUKAです。
みんな、もうダイナソー・ファイターはみたかな?素手で恐竜倒す、インディペンデントカンフーSF映画だよ🦕🦕🦕
Amazonで300円でDVDが買えるからみんな買おう!

最後まで読んでくれてありがとう。これからも、
映画好き風俗嬢suzukaの映画日記をご照覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?