リテピ花写058 一足早く春を呼ぶ、早咲きの桜たち。河津桜、オカメ桜、カンヒ桜
いよいよ桜の季節になりました。
各地で桜開花の知らせが届いてます。
これから4月にかけてソメイヨシノなどが満開になり、
華やかな花見の季節を迎え、心が何となくウキウキとしてきます。
春を心待ちにしている人々に、まだ寒い時期から
一番に春の訪れを伝える早咲きの桜たちを紹介したいと思います。
まずは河津桜。
河津桜は、一重咲きの大輪のピンクの花を咲かせ、見た目にもきれいな印象を与えます。早咲きオオシマ桜系とカンヒ桜系の自然交配種と推定されています。
原木は河津にあり、 1955年に静岡県賀茂郡河津町の飯田勝美氏(故人)が河津川沿いで偶然発見し、庭先に植えたのが始まり。
1968年頃から増殖され、有志らにより、河津川河口や町内全域に植栽が広がりました。
2月上旬から1か月間ほど咲く早咲きの桜として有名ですね。
この時期、河津桜まつりが開催されています。
次にオカメ桜
オカメ桜は、イギリス生まれの桜です。
イギリスのコリングウッド・イングラム氏が、
カンヒ桜とマメ桜(富士桜)を交配して作出した品種です。
花は淡い紅色の一重咲き、小輪で、
カンヒ桜のように花が下向きにつきます。
開花期は2月下旬~3月上旬で河津桜の後に咲き始めます。
河津桜のような華麗さはあまり感じられませんが、
メジロが好むのか、たくさん飛んできて盛んに蜜を吸います。
そしてカンヒ桜
カンヒザクラ(寒緋桜)は、
台湾南部や中国南部に自生するサクラの野生種です。
早咲きで、濃紅色の花が下向きに開花する特徴があり、
桜のイメージがあまりしません。
でも、釣鐘のように下向きに咲いた姿は、かんざしのようで、可愛いと女性たちに人気があります。枝いっぱいに咲いている姿も壮観な感じがします。
また河津桜やオカメ桜、陽光桜(別途紹介予定)などの早咲き桜の片親になっています。ソメイヨシノが開花しない沖縄では、カンヒ桜が桜前線の基準木になんですね。
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