見出し画像

リテピ花写003 水面に浮かぶ貴婦人? 睡蓮

フランスの画家クロード・モネの絵画「睡蓮」は、人びとを魅了します。
睡蓮の池の醸し出す何とも言えない雰囲気が好きだという方が多いようです。私も好きです。

水面に浮かぶ姿が魅力的で、見つけるとついつい写真を撮ってしまいます、
でもそのたびに、がっかりすることがあります。
遠くで見ているときれいのですが、
レンズを通して見ると、意外と汚れていたりするのです。
虫がたかっていたり、葉っぱが汚くなっていたりと、
写りの良い睡蓮を探さねばなりません。
もっとも、どんな被写体も写りのいいところを探さなければなりませんけれども。

睡蓮は陽射しが弱まると閉じてしまうので、眠る蓮という意味で睡蓮と書くという説もあるように、蓮と睡蓮を区別しないで同一視していた時もあります。
今でもどちらがどちらなのと区別できない方もたまに見かけます。

蓮は、花も葉も水面からすう―っと伸びた茎の上に咲きますが、睡蓮は花も葉も水に浮かぶように咲きます。葉も蓮は水をはじき、睡蓮は光沢があり大きな切れ込みがあります。
花言葉は「信仰」、「清純な心」というように、神聖なものとして認識されてきたのです。
水面に浮かぶ、清純な白色や赤紫色の美しい姿は、確かに高貴な美しさが感じられます。5日も持たない蓮に比べると5月から10月まで長い間楽しめます。

熱帯の睡蓮は、色鮮やかな美しいものがあります。
鶴見緑地の咲くやこの花館の前池で7月下旬まで花蓮・睡蓮展が無料で開かれています。
館の外の池には色とりどりの花蓮や睡蓮が咲き誇っています。
また有料の館内では、珍しい熱帯睡蓮も鑑賞することができます。

一方、京都市の大原野神社の鯉沢池は、睡蓮の上に橋が架かり、モネの「睡蓮」の絵のようだと評判になっています。

暑い時期には、日陰で水面を清々しく彩る睡蓮の花を見てひと時の避暑をお過ごしください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?