リテピ花夢08 ダイヤモンドリリー太陽の光を浴び炎のように燃えキラキラ輝く
寒い冬、ネリネ咲く丘から海を見ていた
雲間から差し込んだ太陽の光、淡い白い筋状になる
光の筋が薄暗い灰青色の海へ、波揺れる水面に届く
穏やかな風に吹かれ、海一面に小さな波が揺れる
厚い雲間から届く筋状の光はさざ波に反射しキラキラ輝く
遠くの船の小さな影が波をかき分け左から右へ進んでいく
手前の岩場には大小の優しい人影がゆっくりと動く
目の前の草むらにネリネのピンクの花が揺れている
太陽から出た一条の光が、花を目指して差し込んでくる
斜めの光を受け、彼岸花に似た花は濃いピンクの炎となり
キラキラと星をまとうダイヤモンドリリーとなる
小さく見えた船は右の彼方へより小さく去っていく
海の波は穏やかに揺れ、人影は近づいて寄り添う
ダイヤモンドリリーは輝きを振りまき優しく揺れる
小春日和の海の見える丘、ひとりしばし佇む
輝いていた幼き顔はいつ思い浮かべても愛くるしい
海の穏やかな水面は悠久の歴史を感じさせる
時の流れは遅々として進まなかった幼き時代
光は光速で宇宙を駆け巡り、時は時速で代を移ろう
いつしか幼子は成熟し自分の世界を築き始める
ダイヤモンドリリーはキラキラと光の道を上昇する
花名 ダイヤモンドリリー
別 名:ネリネ、ヒメヒガンバナ ヒガンバナ科・ネリネ属
原産地:南アフリカ ケープ州に40種類ぐらいが自生
花 期:10月から12月 春植え、夏植えがある
花 色:ピンク、白、赤など
花弁に太陽の光が当たるとキラキラと光る
ヒガンバナと違い毒はない
花言葉:箱入り娘、また会う日を楽しみに
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