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本当の”リテラシー”

自然環境リテラシ―学 C日程第1回 2021年7/17,7/18


初めまして!三重大学生物資源学部のDAIです。今回、自然リテラシー学にNELリーダーというスタッフとして参加したので、そこで感じたことを、短めの記事にしてみました。ぜひご覧ください。

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まず、自然リテラシー学ってなんぞや!?となってしまうかもしれませんので、少し解説を。さらにこの単語の意味知ってると、より読みやすいかもというものの解説も入れていこうかと思います。(そんなことより本編を、という人は次の写真のところまで飛ばしてください)

自然リテラシー学とは「自然に触れて様々なことを学ぼう」という実習です。自然そのものな感じ方だったり、自然の中の危険・リスクの認知と管理・回避の方法など、”自然から学ぶ”と言っても内容は多種多様です。
次は「リテラシー」という言葉について。辞書的意味としては「①読み書き能力。識字能力 ②特定分野の知識や、それを活用する能力」です。活用する能力とありますが、これは単に自分が知識を使いこなすことだけでなく、それを他者に伝えるということも指します。つまり、自然リテラシーとは、自然について、様々な知識を学び、活用し、他者に伝えるということだと、僕は認識しています。

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さて、本題に入りますが、僕はこの自然リテラシー学は昨年度も参加し、様々なことを学んできましたが、今回はその学んだ知識をリーダーとして、参加者に伝える立場になりました。つまり、先ほど解説したように、自然リテラシーの本質に近づいたと言えます。そういう意味で、本当の”リテラシー”が始まったなと思いました。

さあ、そんなことを考えつつ、本当にうまく伝えられるのかと不安になりながら迎えた実習当日ですが、結果はというと・・・

全然うまくいきませんでした。

事前に自分が説明を担当するところのポイントをピックアップしてまとめましたが、説明では指示語のオンパレード。さらにはピックアップしたポイントを忘れて、他の人にフォローしてもらったり、そもそもピックアップしきれていなかったり。

やはり、理解した内容を説明するのは、難しいということなんでしょう。それも、文章にするか言葉にして口に出すかでも違ってくる。さらには、例え同じ言葉、同じ内容で伝えたとしても、毎回同じように伝わるかはわからないということも学びました。
どういうことかと言うと、この写真をご覧ください

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これは、まさに僕が参加者にライフジャケットの着用方法を説明している場面ですが、写真からは何ら問題点がないように思えます。しかし、この時僕は説明を始めるにあたって、何の区切りも入れず、突如として説明を始めていました。参加者からしてみれば、説明を聞くぞというスイッチが入らないまま、話を聞くことになったのです。普通に考えれば、話を聞く側の準備が整っている方が内容も伝わりやすいと思います。つまり、伝える側から「今から説明始めるよ」という区切りとなる声かけをすることで、聞く側により伝わりやすくなるということです。

これを指摘されたときは、プロのガイドさん始まりの何気ないような声掛けにも意味があるんだなと思い知らされました。

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今回は、リーダーとして参加者を導く側になりましたが、自分のリテラシー力がどれくらいなのか、伝えることの難しさ、伝えるうえでの小さな気配りなど学ぶことがありました。これらを活かして、次回以降少しでも成長できるように精進せねばと感じさせられた2日間でした。