小林賢太郎氏の解任に寄せてーキャンセルカルチャーはホロコーストの夢を見るかー

*本記事は2021年7月28日18:00まで無料記事として公開予定。(7/28追記:無料公開終了しました)

解任からわずか3日にして、すでに過去のニュースになってしまった感が漂っている小林賢太郎氏の解任劇について。

俎上に載せられたラーメンズのコントは正直それほど面白くなかったし、該当箇所でわざわざホロコーストを引き合いに出す必要もなかったと思う。取り扱うトピックのタブー度が高ければ高いほどコメディアンの力量が試されるし、そういった意味でも「不適切」な言葉選びとトピック選びだったと言わざるを得ない。

同コントの切り抜きがご丁寧かつ非常に不自然な流れでSWCに報告された時点で、日本政府と組織委員会は何かしらのアクションを起こさないといけなかったし、外交上の理由からも氏の解任は免れなかった。

それを重々理解しながら、なぜ筆者はTwitter上でコント全編に英語字幕を付けて「日本の恥」を積極的に晒しに行ったり、端から見れば痛々しい擁護ツイートを続けているのだろうか。その一端をご説明しよう。

ユダヤ人を含む「海外の反応」問題について

まずは本件に関するユダヤ人を含む海外の反応から見ていこう。以下は今回の件に関する海外報道で最も再生されてる(7月25日時点)英国系メディアBBC Newsの動画だ。

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