見出し画像

【感想】それはまるで夢の中のような | 鉄ミュ6 ハッピーレール大作戦


ミュージカル青春鉄道6 ハッピーレール大作戦 初日、おめでとうございます!
この記事はざくざくネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。また、ミュ6の演目の感想というより、キャラとキャスト一人一人への印象がつらつら書かれております。

前置き


私は鉄ミュと青春鉄道のドドド初心者、触れるきっかけとなったのは前回の地下鉄スピンオフ、通称地下ミュに応援している俳優さんが出演したことだった。

元々名前だけは知っていて、地下ミュ前にも前作の履修を試みたのだが、「楽しみ方が難しい……!?」となり途中で挫折(これについては安直に直近の5から見始めた私が悪かった)、ほぼ未履修の状態で地下ミュに突入したのが懐かしい。

初観劇の時は、初っ端のFとYのシーンで「とんでもない舞台にきてしまったのかもしれない」と慄きつつ、キャスト皆さんの多彩な表現やテンポ感の良い構成、攻めたパロディ、お客さんの温かな空気感に包まれ、推しの新たな一面も見ることができ、あっという間に虜になった。比較的2.5次元舞台はたくさん見てきたほうだと自認しているけれど、ここまでびびびと来たのはかなり久しぶりのことだったのをよく覚えている。


地下ミュを目一杯楽しんだおかげか、「鉄ミュってこういうふうに見ると楽しいんだ!」「身近な電車のことを知るのって楽しいんだな!?」という気持ちになり(都内近郊に住んでいるのにメトロと都営の違いもよくわかっていなかった)、その後、改めて過去作を一気見してどハマりした。個人的に気持ちが落ち込みがちで、集中力があまり続かない時期だったのだけど、短編が連なった構成だったこともあり大変見やすかった。

そんなこんなで迎えた鉄ミュ6、初めて生で見る本公演。サイッコーでした。原作でどの話で、だからここがよくて、という観点では書けないのですが、それぞれキャラ別の感想を書いておきたい。
原作を現在履修中で未読のものも多いため、原作ファンの方的に「何言ってるんだ……?」と思われる部分があるかもしれないのですが、ご容赦ください。

キャスト別感想

【東海道新幹線】

鉄ミュを知る前から知っていたお方。地下ミュの楽マチで初めて拝見したんだけれど、とっても愛らしい方なんだな、と感じていた。キャラクターとしての態度が結構不遜で、気が強くて、一見すると少し怖くも感じてしまいそうなバランスだけれど、どこかみんな惹かれてしまうような魅力がある。ジュニアとの掛け合い、好きだな。ジュニア、とちょっとおどけて呼ぶ声が好きなんだけれど、6の中で「東海道本線」と芯の通った声でまっすぐに呼びかけたシーンにグッときました。あと、きゅるきゅるしている、愛らしい。暴君じみてはいるけれど、嫌いにさせてくれない求心力がある。

【銀座線】


前述の通り私は地下ミュから鉄ミュの界隈に入ったので、やっぱり安心感がある。ただし地下ミュの時の「アンダーグラウンドモンスター」の雰囲気はやや薄れ、伊勢崎相手の「後輩」「年下」の側面が強かった。メトロの面々や都営の面々を相手取っているときの銀座では見られないような、少し翻弄される繊細さと、相反した強気な姿勢。所作ひとつひとつに品の良さが感じられる美しい人。今回KIMERUさんは銀座のみだったけれど、兼ね役の演じ分けがすさまじいな、と過去作を見ていた時に感じた。そしてKIMERUさんはとっても視野、というか目配りが素敵。お客さんのほうを見ているときの視線の配らせ方がとても好きです。

【東海道本線】


そもそも私は鯨さん自身が大好きなんですよ、他作品で推しが大変お世話になっていて、推しの配信に来てくださったときも素敵で。過去作のジュニアの大活躍ぶりにはかなり目を見張りました、いや、冷静にならなくても物量が多い。そして声帯ががちで強い。ジュニアの優しさと、鯨さんの優しさがミックスされたミュのジュニア、とっても好きです。過去編パートの時のタバコトントン、よすぎ。今回はどちらかというと山陽本線たちに翻弄されるシーンも多くて、なんとなくジュニアのいろんな側面がみられる回なんじゃないかな、と思った。つながるのパート内の歌詞変更はずるすぎんか?「兄さんといると楽しいよ!」って少し泣きそうになりながらいうところ、私はいつも泣いています。

【京浜東北線】


けーちゃんってどこがキャラクターとしてのベースラインなんだろう、と過去作見ていて結構あやふやな認識で今回見たのだけど、基本は落ち着いているというか、今回のけーちゃんはジュニアのひとりの理解者としての面が強かったような気がする。トリッキーな動きは少なめで、その分原作っぽい冷静さが見え隠れしていた。ただ、もしかしたゲストコーナーが北海道上官じゃなくなったら変わるのかもしれない。個人的によくお世話になる線なので愛着がある、都内に住み始めてかなり経つけれど、乗ってる路線への愛着って今までなかったので新鮮な感覚。


【東武東上線】


今回一番印象が変わったのは彼かもしれない、変わらず秩父鉄道への愛を叫んではいたけれど、武蔵野線との会話の時はかなり落ち着いて(?)いた。こうやって絡む相手が変わるとがらっと印象が変わる路線もいるのが面白いところだと思う、母的というか、保護者的というか。武蔵野と一緒にいる時の彼がかなり朗らかな表情をしているように見えて、良いな、と感じた。あと高崎さんは溜めの演技が上手いね。地毛でりつつちゃんと東上で、カワイイ。「辛いよ!!!」のところを見るたびに、どうにか彼も幸せになれないだろうか、と少ししんみりしてしまう。


【宇都宮線】


過去作履修してずぶずぶになりかけている人、3の三時間戦争を見て家でぼろぼろ泣いた、劇場で泣くことはあれど映像で舞台を見て泣いたのは久しぶりのことだった。今回稲垣さんは基本山陰での出番が多かったので出番としては少なめ、けれどあのあどけない笑顔をちゃんと本編の中で見られてちょっと感動してしまいました。悪意はあるけど悪気はない、というのが個人的な彼への解釈なんだけど、稲垣さんはそういう表情管理がお上手。なんだかんだで京浜と仲が良いのもうれしいね。高崎とそろってるところ、ミュ本編でもいつか生で見れるといいなあ。

【山陰本線】


かわいい、とにかくかわいい、もともと背が高くて口数が多すぎないキャラが好きなため。そして、お嬢サバサンバの曲がとっても好きだったので今回山陽本線と岩徳とサンバっぽい曲を歌ってくれたのがハッピーでした! シャカリキドリの時にマイク位置を岩徳と競い合って(?)直していたのよすぎたな。こうやって並べて感想を書いてみると、宇都宮と結構真逆な印象。語らずしてすべてを語るというか、無言なのに多言というか。黙っている時間に情報が詰まっている気がしてる。山陽本線といるときはちょっと、表情が緩んでいるような気が、する!

【北陸新幹線】


つながるの北陸パート、最初に拍手で迎えられるのとても好きです。ワーッ!と湧き上がる拍手の中から登場した時とても自信満々で、北陸上官は育ってからの周りの反応も、これから背負っていくものもとても重いものだと思うけれど少しでも幸せになってほしいよ。北陸上官やってる時のコウジさん、むんっ!て表情が多くてカワイイ、お兄ちゃんに恐竜のハンドマークちがう!って言われてしばかれてる時は、かわいそかわいい。ああいうお兄ちゃんを持つとほんっとうに弟は大変だろうな。

【丸の内線】


のうち〜!!!コウジさんの初見は地下ミュののうちだったのでこちらも安心感がある。メトロの中のコメディ要素を担ってくれていて、そういう立ち回りも多い人だけど、そもそも心がおっきいよね。銀座さまに付き従う姿は「恐怖に支配されて」とは言いつつも、実のところはとても信頼関係があるふたりなんだろうな。うっかりしつつも優しさがずっと滲んでいるから、きっと日比谷もその部分に惹かれたのだろうな、と。コウジさんの優しさものうちの優しさと混ざっていそう。ふとした瞬間の視線がずっと銀座さまに向いてる。

【山陽新幹線】


山陽上官としての感想が出る前に、生王子だ〜とちょっと興奮した、私の2.5次元ミュージカルの始まりって、子供の時に田舎でDVDで見たテニミュ1stだったので、あと龍さんとかもでてた執事のドラマも録画して観てた。王子の山陽さんってちょっとほわわっとしてるよね、Cuteが主軸にありつつもずっと気品がある感じ。今回兎に角シャカリキドリの中の立ち回りが好きです、あと基本的に強気で来られてる+全員(キャラとしては)年上の人たちを山陰の繋がるのパートで「うちの子」っていうのが好き。気が強いというわけではないけど、芯が強い。

【山陽本線】


今回のミュで完全に落ちた人。ハピバスでコントインしてくるところあまりにも好きすぎるし、戦メリの演技も歌も良すぎる。基本表情はあまり動かないけれど、声の中に表情が詰まっていてとても好き。山陰のガニャガニャのときに「しぬよ♪」って合いの手入れてるのあまりにも、かわいい!!!吉澤くん、他の.5で見た時も思ったけれど歌う時の声音がとっても甘くて素敵だ、そして圧倒的に声が聞き取りやすい。それと、彼があんなにもコメディ適性が高いことを初めて知って、単純になんか感動してしまった。クールな子が全力でコメディやるのを見る、栄養があるよ。

【北陸本線】


6観劇前に一斉履修した時、特に好きかもな〜と思っていた人、いい意味でちょっとほにゃほにゃしているというか、浮世離れしていてこの作品の中で一番人間から遠く見えていた。あと直前に付喪編で某作品を読んだこともあり見るのが楽しみなような、怖いような気がしていた。今作は兄としての側面と、ジュニアと肩を並べる御三家としての側面がかなりくっきり分かれていて、どちらからも慈愛のようなものが見て取れた気がする。更にはシャカリキドリのボーカリストしてはまたその二つのは別の、意外と他の本線たちと一緒だとちょけるんだなぁという可愛い部分も。紅蓮蟹のときのピンポイントファンサ(?)は人がしぬだろあれ、近くで見てて毎回笑っちゃうシーンです。


【東武日光線】


今回のミュの事前情報(HP)を見ていて多分好きだろうなと思っていた人、本当に顔立ちと雰囲気がとても好きそうだな、と。あんまりキャラクターの性格とか特性は頭に入れずに観劇して、その後色々と本を拝読したんだけれど、とんでもない沼でしたね。日比谷とのデュエットカラオケ、特に情報なしの私でも初見で「なるほどな〜!!!!」になってしまったし、もともとにこひびがお好きだった方はやられただろうな。桃電やってる時のだらっとした大学生みたいな雰囲気、好きだ。ふとした瞬間に伊勢崎に視線を送っていそうなのが、とても、苦しい。幸せになって欲しい。

【日比谷線】


地下ミュで見た時はバランサーっぽい立ち回りなんだな、おとなしい子だな、と思ったりしてたんだけどとんでもなかった。地下ミュ円盤見てる時に彼が丸の内のことをどう思っているかを知ったのでそれからかなり情緒がめちゃくちゃ。しかも今回は日光も、いるね。たくさんの人の中でダンスしてるところがぴょんぴょこしていて可愛いんだよ、動きにちゃんとキレがあるけどかっこいい、というよりは可愛いより。銀座さまと丸の内と一緒のシーンは謎に緊張している(私が)、日比谷ちゃんもとっても幸せになって欲しいんだけれど、難しいんだろうか。相手にも厳しいだろうけれど、自己に一番厳しく接しそうなのでその道は険しいのかもしれないね。桃電の時の野田ちゃんとの絡み、すきです。

【武蔵野線】


ヒモという事前情報だけ得ていた、あと原作で読んだ部分に出ていた部分てはマジのヒモ。毎回「キャトルミートゥレーションじゃーん」で謎に笑ってしまうんだけどなんでなんだろう。東上の家に来た時のだるっとした雰囲気と、他のJRの路線といる時にツッコミ気質で少しだけカチッとした雰囲気のギャップが良い。「おまじないが効いてる」って言いながら肉じゃが食べてる時、多分そこには計算とかはなくて本音でそう言ってるんだろうなと思うと本当に強いヒモすぎる、東上のパートナーというか相方として相応しい人。稼ぐしドアも直せるし台風みたいな北海道上官と相対してもうまくリカバリーできる逸材。あとゆうごくん自身のXはミセバヤさんのお姿を見せていただけるので、嬉しい。お見送りで🫶作った時の対応力すごかった。

【岩徳線】


唯一の既婚者というのは知っていて、佐川さんもテニミュで拝見していたりしたのでなんとなくイメージがついていたんだけど、声がすげ〜かっこいい。ずっと眉間に皺を寄せてるのが無骨というか、不遜なところも見え隠れでしていた。全路線の中で唯一の妻帯者ということの説得力がありすぎる、奥さんが人間だということは絶対に自分は置いて行かれてしまうということだけれど、そういうことも込み込みで相当な覚悟が決まっていてお相手を見送れるんだろうな。差し入れでもらったスタバカードで奥さんと限定のフラペチーノとか飲んでください、この人もなんだかんだで山陽上官すきなんだろうな。

【東武伊勢崎線】


イケメンかつ男前、気前がいいタイプ。こういうストレートに良い人っぽいまとめ役って他のグループではいなかったように思うので、かなり新鮮に感じられた。要くんはホスミュ以来だったけど、ほんっとうに歌が上手いね。つながるのときの歌声が頭にこびりついて離れません。銀座様と話している時はどこかお兄さんっぽいけれど、東武メンバーと話してる時は無邪気な少年みたいな、どちらも人を苛烈に惹きつけるようなカリスマ性も感じる。これは……日光も…………めちゃくちゃ好きになってしまうよな……。絶対に手が届かない太陽みたいな、最悪周りの人を焼いてしまいそうな危うさがある。

【東武野田線】


かーわいい!!!東武の中ではかなり常識人枠なのかな?路線名については近郊の人々がうっすら思っていたことをミュでもきっちりやってくれて嬉しい。なんかぽよぽよしている、演じてる大野くんが達者な印象があったのでもっと見たいなぁと思った。桃鉄のとき食べるものが日替わりなのがちょっとこまちっぽいね、二日目、でっっかい食パンをダイナミックにちぎり取って食べてたの本当に可愛かった。推し候補に突如ポップアップしてきた子。
私が見たときに食べていたもの:カップ焼きそば、食パン1斤、ソフトクリーム
噂で聞いたもの:メロンパン、チュロス

【北海道新幹線】

映像で見た時もCuteと狂気が両立している脅威の路線だと思ったけれど、生で見たらその動きの凄まじさに圧倒されっぱなしだった。見た目はきらきらふわふわで、しかし容赦なく武蔵野と京浜東北をしばき倒し、かと思いきやしょんぼりしながら泣き出したり。この絶妙なバランスは輝馬さんだからこそ成り立ってるのかもな、と思ったりもした。マシュマロ食べたら中にハバネロ入ってたみたいな感じの人だと思っている。函館との掛け合い生で見たすぎるよ。

以上、ざっくりとしたキャスト感想でした!
ちゃんと演目の感想も書けるといいな、と思いつつ、今週も観劇してこようと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?