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2020-21年 秋冬 スタイルブック - ブラウス 編

こんにちは。
フリーランスでファッションデザイナーをしておりますchisatoです。

今回は2020年秋冬のコレクションより抽出したスタイルブックをご紹介したいと思います。

今までコレクションやトレンドのまとめの作業として毎シーズントレンドブックというものを作成していましたが、今回は少し手法を変え自分以外の方にも使って頂ける事を意識して作ってみました。

今までのブックではそのシーズンのトレンドの移り変わりがキャッチ出来、傾向が満遍なくわかる様な形で作成しておりましたが、

今回からはデザイナー目線で切り取った情報を軸に構成しています。パターンやカッティング、ディティールにフォーカスし、コレクションで浮上したトレンドはリアルクローズに落とし込みイラストで紹介をさせて頂きました。

デザインには欠かせない素材にもふれながら、
デザインと素材の関係性なんかも参考にして頂けるのではないかと思います。

2020-21年秋冬のスタイルブックは全4回のお届けを予定しており この度、第1回ブラウス編をご紹介させていただきます。

トレンドマップラフ 3-02

2020-21年秋冬のブラウスで注目しているものを、この2つのテーマと共に掲げました。

Romanticに見られる様なわかりやすいフェミニンさ、可愛さのある少女趣味的なブラウスとCrafted Modernで挙げられている様な大胆なディティールやシルエットに特徴があるモダンなブラウス。

トレンドマップラフ 3-03

Crafted Modern
建築や工芸からインスピレーションを得た様な
アーティスティックなフォルムをクリーンにモダンに仕上げる

KEY WORD : ボリュームディティール/ クラフト要素 / 芸術的なフォルム
FABRIC:フォルムを形成するための適度なハリや軽さ・柔らかさを併せ持つ素材がおすすめ

トレンドマップラフ 3-04

Romantic
70年代パリシックの様なレトロで上品なスタイルにスイートさをプラスしたロマンティックブラウスが浮上

KEY WORD : 70’S / パリシック / ブルジョワスタイル / エフォートレス / レトロ&フェミニン

FABRIC :バックサテンやクレープなど表面がマットな素材を用いると上品さとレトロ感が引き立つ

トレンドマップラフ 3-05

先の2つのテーマに次いで注目しているものが Neo Uniform で挙げられている クリーンでミニマルな雰囲気の構造がユニークなブラウスとNight Cultureで挙げられている エレガントに妖艶さが加わった夜の雰囲気を感じる様なグラム感のあるブラウスです。

トレンドマップラフ 3-06

Neo Uniform
ユニフォーム的なアイテムは無駄を削ぎ落としミニマルでクリーンに仕上げるのがポイント。

KEY WORD :クリーン&ミニマルスタイル・DIYの要素・プレイフルなディティール・ワークウェアからインスパイア。

FABRIC:高密度で表面が滑らかな素材がおすすめ

トレンドマップラフ 3-07

Night Culture
大胆なディティールやドラマティックなフォルムによりクチュールの様な雰囲気が漂う。
クラシックなアイテムを光沢やゴールド使いによりグラムな雰囲気に仕上げるのがポイント。

KEY WORD :華やかさの回帰 / ドラマティックフォルム/ クラシックグラム / エレガンス
FABRIC:柔らかく落ち感のある素材に光沢感をプラスし魅惑的な女性らしさを引き立たせる。

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こちらのページではディティールにフォーカスしご紹介しています。

クラシカル なデザインディティール、フリル&ラッフル、大胆なフォルム、ユニークな構造、この辺は2020-21年秋冬の要チェックポイントではないでしょうか。

トレンドマップラフ 3-10

デザインバリエーション作ってみました♪

トレンドを踏襲しながらもリアルに自分が着たいモノという観点でイラストにしていますので
私好みのクリーン&ミニマルな雰囲気に仕上がっています。


トレンドマップラフ 3-11

素材について....

クラシカル なアイテムにはドレープ感、柔らかさがポイントです。バックサテンやジョーゼットはテッパンで使いやすい素材だと思います。そして2020-21年秋冬はいつものシーズンよりも光沢への注目度が高いのでグロッシーな光沢の素材やサテンなど出てきそうですが、
リアルクローズでどこまで浸透するか、といった所だと思います。その点、デシンやヴィンテージサテンなどのおさえた光沢感は使いやすいと思うし汎用性高いのではないでしょうか。

また大胆なフォルムやラッフル使いが多く出てきそうですが、2020-21年秋冬らしくするには、柔らかさと軽さはありつつもフォルムを形成する上での適度なハリを持った素材がマッチすると思うので、コットンレーヨンやポリエステルコットンなど、交織素材は使えそうですね。

クラシック、レトロの流れでジャガードやドビーも、また装飾的な素材であるレースやオーガンジーも注目です。

素材については細かく書き出すと長くなりそうなので 一旦この辺で。

以上、
トレンドブック ブラウス編、最後までお読み頂き感謝です!ありがとうございました☆

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