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小学校生活最後の夏休み。終わらない宿題と消化不良のワクワク感の間で鬱々とする悠太に、ちょ…
小学校生活最後の夏休み。終わらない宿題と消化不良のワクワク感の間で鬱々とする悠太に、ちょっとしたイベントが舞い込んだ。そんな中、ふとしたことをきっかけによみがえる記憶とは…… 『夏の本棚』トップ 原田先生との思い出 ふと聡介の方を見ると、こちらに背をむけていて顔が見えないが、どうやら眠っているようだ。 聡介が寝返りをうった。よだれをたらして眠っている。 原田先生は、悠太が牛乳を黙って持ち出したときも、優しい言葉をかけてくれることを忘れなかった。 ほかの先生にしかられ
小学校生活最後の夏休み。終わらない宿題と消化不良のワクワク感の間で鬱々とする悠太に、ちょっとしたイベントが舞い込んだ。そんな中、ふとしたことをきっかけによみがえる記憶とは…… 『夏の本棚』トップ 終わりかけの夏休み 「あーあ、もうすぐ夏休みも終わりかあ」 悠太は残りわずかとなった、小学校生活最後の夏休みを惜しんでいた。 居間のフローリングは少しひんやりしていてベタつくけれど、Tシャツ1枚で寝転んでいるとちょっとは暑さが紛らわせる。窓を開けて、扇風機を回している。