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デジタルゼブラ工務店の進め方

前回の投稿で『デジタルゼブラ工務店』についてまとめてみた。概念的なところはある程度はご理解いただけたのではないかと思っているが、それを具体的に進めるにはどうすればいいのかを考えてみた。

○本質的なか考え方:デジタルゼブラ工務店を目指すには『ゼブラ企業化=基本理念の実践』『デジタル化=手法の磨き上げ』を同時に進めていく事になる。単純にデジタル化を進めるのであれは、それは単なる業務の効率化や販売促進手法のデジタル化である。なぜ、その手法を取るのかをちゃんと押さえておく必要がある。地域工務店は地域に根差した中小企業であるが、家造りにおいては大手ハウスメーカーと互角に戦う必要がある。しかしながら大手と比較して資本力をはじめマーケティングや販売促進、人材マネジメント(特に採用・育成・報酬)の面で劣ってしまう。これらを克服するためには『理念をもち』『局地戦で』『生産性を高く』経営を進めていく必要があると考える。地域にに根差し、ステークホルダーサティスファクション(会社にかかわる人々の満足を実現する)を標榜しているゼブラ工務店はデジタル化によって理念の実現にむけて大きく前進できる。具体的な策としては、基本的な下記事項を整備していくところから始まる(参考になるサイトを添付します)。これらを整備していき、自社デジタル化の設計図を作ってみても良い。そのうえで、相互の連携を行っていくようにする。またソフト同士での相性が良いものもあるので、それらを事前に確認しておくと良い。

1.スケジュールの共有:Googleカレンダーなど

2.顧客管理:(以下項目ごとに代表的なものいくつか例示)

⑴セールスフォース https://www.salesforce.com/jp/

⑵キントーン https://kintone.cybozu.co.jp/

⑶Any One(一括管理) https://www.any-one.jp/

⑷ビジネスプロセスマネージャー https://www.buildcrm.com/feature/

 3.デジタルマーケティング

⑴リスティング広告:検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告です。検索連動型広告(検索広告)やPPC(Pay Per Click)とも呼ばれ、広告がクリックされると費用が発生します。

⑵SEO:『Search Engine Optimization』の略語。検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のこと。特定のキーワードで検索された場合の検索結果で自分のサイトのページを上位に表示させるようにページやサイト、さらにサイト外の要因を調整することが多い。

⑶リターゲティング広告:1度自社サイトを訪れたユーザーを、サイト離脱後も追跡する広告のこと。

⑷MEO:『Engine Optimization』の略語。Google検索に表示されるローカル検索結果でGoogleマイビジネスの情報を上位化する施策のことを指す。

⑸SNS:social networking service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略称。人々が社会的なつながり合いを持つためのサービス。(Instagram/Facebook/LINE)

⑹HP:企業・個人などのウェブページで、最初に閲覧されることを意図したページ。目的や基本情報を明確にしておく事でビジネスなどにつなげることが出来る。

⑺LP:(ランディングページ)は商品やサービスに特化したWebページ。HPを補完する意味合いがある。

⑻Youtube:利用者が投稿(アップロード)した動画を他者が視聴して楽しむ無料の動画共有サービスの人気サイト。現在はグーグルが運営。 https://www.youtube.com/

⑼OB施主向けページ代表例アンバサダークラウド: https://www.ambassador-cloud.biz/

5.設計・積算

⑴福井コンピュータ(アーキトレンド):https://archi.fukuicompu.co.jp/products/architrendzero/

⑵安心計画(ウォークインホーム):https://www.walk-in-home.jp/

6.施工管理

⑴ANDPAD:https://lp.andpad.jp/

⑵ダイテック:https://www.daitec.jp/

⑶ダンドリワーク:https://dandori-work.com/

7.会計

⑴freee:https://www.freee.co.jp/

⑵マネーフォワード クラウドシリーズ:https://biz.moneyforward.com/

8.労務管理

⑴マネーフォワードHR:https://biz.moneyforward.com/employee/

⑵ジョブカン:https://lms.jobcan.ne.jp/

9.社内基幹システム

⑴Googleワークスペース https://workspace.google.co.jp/intl/ja/

⑵Microsoft365 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365?rtc=1

10.ブログ・note

これらの事が社内に整備できれば手法としてはある程度整った状態が作れる。あとは相互の連携を図る事で無駄な資料作成や移動の時間を削減する事が出来る。現在の社内業務を効率化したり、顧客接点を強化していくにはデジタル化が非常に効果的であるが、地域の中小企業には社内にデジタル化を推進する人材が限られているという課題もある。このあたりを外注業者と連携しながらどのように進めていくかというタイムスケジュールも重要である。デジタル化は先んじた方が先行者利益を得られる可能性が高い。うまく進めばまさにステークホルダーの満足度を高める事にもなる。すでに何らかの施策を打っている地域工務店がほとんどだと思うが、全体的なものではなく一部だけのものであったり戦略的に進んでいないところも少なくないだろう。経営層の方々はまさに今がデジタル化の具体的な推進策を打ち出すタイミングだと思う。

xreschによるPixabayからの画像

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