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ベトナムでのマーケティング事例2:配車アプリでの成功事例

「ベトナムでのマーケティング事例」をハード・ソフトの視点で論じてみる。

ハードとソフトとは、下記の2つである。

1 ハード(物理的世界)
2 ソフト(心理的世界)

 一般的に、「ハード」(物理的世界)で問題を解決する。ただし、ビジネスでの成否は「ソフト」(心理的世界)を理解し、もう一つブレイクダウンした視点ができるかにどうかにかかっていると言っても過言ではない。つまり、生活者ニーズの理解である。
 
 本日は、「配車アプリでの成功事例」を紹介したい。

 「配車アプリ」(ハード視点)は、目的地までのルート、料金、運転手や一般利用者の評価を可視化することで、運転手と一般利用者間の「情報非対称性」を軽減することができるスマホアプリケーションのマルチ・サイド・ネットワークのビジネスモデルである。このアプリを通すことで、運転手や一般利用者両方に対して安全・安心(ソフト視点)を提供することができている。加えて、サービス重視の富裕層向けには、プレミアムなグレードの車種を選択することもできるし、価格重視のニーズがあれば、バイクを選択することもできる。つまり、生活者のニーズ(ソフト視点)に合わせたカスタマイズ対応も優れているアプリケーションである。

ベトナム市場で成功した背景には、TAXIの課題がある。「マナーの問題(ぼったくり・遠回り・車内の清潔さ等)」での被害が多く、安全・安心が一般利用者に提供できていなかった。そのようなベトナム市場において、「ハード・ソフト視点」の世界をコンフリクトせずにマッチしたと説明できる。逆に言えば、「ソフト視点」でのニーズを怠ると、競合企業にとってすぐ変わってしまう可能性も否めない。

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