パンツ一丁か、白T一枚か?ベビーの肌着問題

ベビーの肌着は奥が深い。遅すぎる出産準備を始めて早々につまずく。
まず、「短肌着」「長肌着」「コンビ肌着」「ロンパース」と、肌着のカテゴリーで四種類ある。そして、「洋服」としてのカテゴリーには、「ドレスオール」「コンビオール(ツーウェイオール)」「カバーオール」・・・。もう何がなんだか分からない。「(ツーウェイオール)」とわざわざ括弧に囲うのは、どういう意味なのか。意図的に分かりづらくして、出産予定日まで1ヶ月を切って、切羽詰まりまくっている私のような者に対して、全種類の肌着が入っている「出産準備肌着セット」を買うように仕向けるベビー服ブランドの陰謀か、と考えた。
しかし、時は令和時代。そんな人のために、Twitterでまとめてくれるママがいた。なんて分かりやすい。神。ありがとう。

違いは分かったところで、果たしてどの肌着を準備すべきか、という壁にぶち当たる。ネットで検索すると、あるママはオムツ替えが楽だから、新生児の間は短肌着だけあれば問題ないという。しかし、あるママは、短肌着は、はだけてストレスになるから、コンビ肌着がベストだという。これまたあるママは、ロンパースが便利だという。上記のTwitterのポストにも、最後は「お母さんの好みによります。」という。私の好み?産んでもいないのに、好みなんて分からない。そこで、先輩ママに直接聞いてみると、コンビ肌着を用意したけれど、服を着せた時に股下がもたついたから、ロンパースが一番使いやすかったと教えてもらう。よし、ロンパース肌着にしよう。
結果この選択は、大正解であった。病院で用意されていたものは、短肌着だったが、これがはだける、はだける、はだける。気づくと胸の方まで持ち上がってしまっていて、何度下に引っ張ったことだろう。これだけで、ロスした時間トータル21分(肌感覚)。退院の日に、我が子に、自分が用意したロンパース肌着を着せた時の、あのスムーズで、すっきりとした感覚は忘れられない。ああ、もうこれで下に引っ張るストレスから解放される・・・と。
退院後は、ロンパース肌着+コンビオールで快適に過ごしていた。
しかし、産後1ヶ月を過ぎた頃、気温も上がってきて、2枚着せると汗ばんできた。助産師さんにも、赤ちゃんは体温が高いから「大人マイナス1枚が目安」と言われていたが、大人は既にノースリーブ。ここからどうやってマイナス1枚引けばよいものか。
ということで、思い切って昼間は、肌着のロンパース1枚にして、夜寝る時にコンビオールを着せる、という方法にした。
ある日、私はふと気づく。肌着のロンパース、これは、洋服としてのカバーオールと同じデザインではないか。いや、もっといえば、コンビ肌着だって、コンビオールやプレオールとほぼ同じではないか。その違いはなんなのか。素材か?デザインか?
いくつかのサイトをリサーチする。ロンパースには、無地のシンプルなものがある。しかし、その隣にはかわいい花柄とか猫の絵が描かれているかわいいものもある。それらは全て赤ちゃんに優しい綿100%素材。これらは、そもそも「肌着」なのだろうか。白の肌着だって、大人みたいに白のTシャツとしておしゃれに着られないのだろうか?
そもそも今日大人の世界で普通に「洋服」として着用されているTシャツだって、元々は肌着だったという話である。1950年代に、ハリウッドで若手俳優が着たことで「反逆の象徴」となったそうだ。であれば、ベビーの世界だって、白Tとして着たっていいじゃないか。ただ、違いがあるとすると、大人みたいに下はジーンズとはいかず、上下つながっていることだ。Tシャツはアウターとして市民権を得ているが、ブリーフ一枚というのは、少なくとも私が知る狭い世界においては、ない模様だ。でもママの反逆精神は収まらない、ベビーに白Tの権利を。
早速着せてみる。まずはユニクロで購入したメッシュ素材の白のロンパース肌着。メッシュ素材から肌が透けて見える。「これは白T、白T」と言い聞かせながら10分ほど頑張ってみた。結果、肌着の領域から脱することはできなかった。もしかすると麦わら帽子をかぶったら、抜け感を出せていけたかもしれない。
しかし、こんなことでママは諦めない。ZARA BABYで購入したおしゃれな白ロンパースがあったことを思い出す。ウェブサイトに肌着の文字はない。
早速、横綱級のボディを持つ生後2ヶ月の我が子に着せてみる。

パブリックな場であるから、顔出しはご遠慮させていただいたが、顔もかなりキマっている。かなりいい感じではないか。
やっと、胸を張って言える、これはパンツ一丁ではない、白Tシャツだ。
もし異論がおありなら、かかってこいだ。どすこい!

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